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APR/2018

アメリカに渡ったこんまりさんの今――“ときめきの片づけメソッド”に世界がラブコールを送り続けるワケ

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米TIME誌で「世界で最も影響力のある100人」(2015)に選ばれるなど、 グローバルに活躍の幅を広げている“こんまりさん”こと、近藤麻理恵さん。

こんまり
近藤麻理恵さん
整理整頓に関する専門家、片づけコンサルタント。2010年末に出版した著書『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)がミリオンセラーに。一般社団法人日本ときめき片づけ協会特別顧問。現在、アメリカ在住

アメリカ、ヨーロッパなどで“KonMari Consultant(こんまりコンサルタント)”が続々誕生するなど、こんまりさん流の片づけメソッドは、世界からますます注目を集めている。

なぜ、こんまりさんの「ときめきの魔法」は国境を越え、現代人に必要とされているのだろうか。2016年にアメリカへと渡ったこんまりさんに聞いてみた。

渡米したこんまりさんが抱く、大きな夢
「Organize the World(世界を片づける)」

“こんまりメソッド”が最初に海外で注目されるようになったきっかけは、初めての著書『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)が日本でミリオンセラーになり、世界各国で翻訳出版されたことでした。

実際のところ、私自身は海外でのお仕事を考えていたわけではなかったので、世界各国の方からこんなに反響をいただけたことに、自分が一番びっくりしたくらいです。

それ以来、海外の家庭を訪問する機会も増え、「もっと片づけを通じて世の中に貢献したい」という思いが次第に強くなっていきました。今では、「Organize the World(世界を片づける)」という、ちょっと大きな夢を抱くようにもなりました。

そこでまずは、最も反響が大きかったアメリカを拠点に活動してみようと思い立ち、2016年に家族と一緒に引っ越しすることを決めました。ここから私の新しいチャレンジが、本格的に始まっていきます。

世界に出て仕事をしたからこそ気づけた“片づけ”文化の違い

アメリカに渡って、多様なバックグラウンドを持つ人々と触れ合うようになり、確信したことがあります。それは、「世界中の人々が、同じように片づけに悩んでいる」ということです。

一方、モノに対する意識、建物や収納の違いによって、日本でのやり方がそのまま通用しないこともあると知りました。

こんまり 近藤麻理恵さん
こんまり 近藤麻理恵さん
2018年4月13~15日に米国ニューヨークにて開催された KonMari Consultant養成セミナーの様子(撮影:Ryan Soule)

例えば、私の片づけ法は「手放す前に一つ一つのモノに感謝する」といったような日本的な価値観を含んでおり、モノに「魂」があるとは思っていない傾向のある欧米の方々は、この考え方に最初は驚かれるんです。でも、そうすることの理由、つまり、手放すときの罪悪感が減ることなどを説明すると、最終的には理解し、実践してくれるようになります。

建物や収納のテクニックは、おうちごとに変えてご提案できるよう、私も勉強の日々。国によって散らかり方の違いも多少あって、子供のおもちゃが他国に比べて多い傾向がある国とか、「本を処分する」ということに大きな抵抗がある国とか、文化によってさまざま。それも世界に出て仕事をしたからこそ気づけた発見でした。

物欲を満たしても本当の幸せは得られない
世界は今、「自分を本当に幸せにしてくれるモノ」を求めている

あらゆる国でのニーズに応えていきたい。そういう想いで、今はアメリカ、ヨーロッパなどを中心に、KonMari Consultantを育成しています。今のところ、世界各国で100名以上のKonMari Consultantが誕生しています。

世界でこれだけ片づけのニーズが高まっている背景には、「物は多く持っていれば持っているほど幸せである」という前時代的な考え方が限界に達したというのがあるんでしょうね。先進国では特にそうです。

安価な量販店やインターネット通販などの発達で、簡単にモノが手に入るようになったことに加え、SNSの台頭などで私たちを取り巻く情報が過多になり、 「自分を本当に幸せにしてくれるモノは何か」という、自分を見つめ直す意識がないがしろにされたまま、多くの人たちが、必要でないモノまでも大量に持ってしまっている現状がこれまでありました。

その結果、多くのモノを持つこと、それらを管理することに思考や時間を取られすぎて、疲れてしまっている人が増えて、結果としてより片づいた暮らしを求める人が現代社会では増えているのだと思います。

それに加えて、こんまりメソッドは、単なるおうちの整理整頓術ではなく、片づけを通して自分の思考や判断力を鍛え、人生を変える一種の自己啓発や心理セラピーの方法でもあります。それがちゃんと伝わっているからこそ、必要としてくださる方が多いのかなと。

「捨てるモノに感謝をしてから処分する」という、モノに宿る魂に想いを馳せる日本的な考え方は、欧米の方には新鮮に受けとめていただいている一面もあると思います。

モノを見極める作業は、自分を見つめ直す作業です

こんまり 近藤麻理恵さん
KonMari Consultant養成セミナーにて (撮影:Ryan Soule)

片づけは、私たちの人生にとても大きな影響を与えてくれるものです。まず、片づいたおうちで暮らすことで、リラックスできるというのは皆さんイメージしやすいと思います。また、片づいた環境で過ごすと、リラックスの先に、自尊心が高まるという効果もある。また、モノを探すために使っていた時間も節約することができるというのも、忙しい現代人にとってのメリットです。

そして、自分にとってときめくモノかどうかを見極めていく作業は、自分を本当に幸せにしてくれるモノは何かを見つめ直す作業にもつながります。

「本当に自分にとって大事な価値観は何か」、「自分を本当に幸せにしてくれるものが何なのか」がはっきり分かるようになると、仕事や人間関係など、自分の人生のさまざまな面で、確信をもって意思決定できるようになるからです。その結果、人生全体がときめくものへと変わっていきます。

そのためにも、私は「Organize the World(世界を片づける)」を目標に、「こんまりメソッド」をもっと世界中に広めていきたい。書籍だけでなく、Konmari Consaltantの養成や企業とのコラボレーションなど、さまざまなカタチで。

より多くの人が、ときめく生活、そしてときめく人生を送れるようになってほしいと願っています。


<Information>
近藤麻理恵・日本版公式Instagram ページ
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《日本ときめき片づけ協会》
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こんまり片づけの基本をばっちり学べる『ときめき片づけ講座』のほか、ときめきハウス見学ツアー、ときめき片づけ体験セミナー、ときめきお茶会などなど……
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取材・文/栗原千明(編集部)

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