ワーキングマザーが考える出産後の理想的な働き方は?ゆるく派とバリバリ派で二極化?
出産後に仕事に復帰し、育児との両立が始まると、独身時代とは大きく生活スタイルが変わるもの。その結果、キャリアに対する考え方にも変化が出そうです。
そこで今回は、ワーキングマザー100名に、出産後のキャリア観の変化について、独身時代との比較で教えてもらいました。
Q.1 独身時代と出産後で比較し、「理想の働き方」に変化はありましたか?

「出産後、理想の働き方に変化がありましたか?」との質問には、約9割ものワーキングマザーが「あった」と回答しています。やはり、出産が女性の仕事・キャリアに与える影響はそれだけ大きいということなのでしょう。
変化したことについては、「独身時代はお給料や仕事のやりがいだけを重視していましたが、子どもを持ってからは育児に対する理解がある職場環境で働いていきたいと思うようになった」(会社員/31歳)という意見が多数。育児と仕事の両立生活を可能にする“基盤”を持って働けるかどうかを重視するようになった人が大多数という結果になりました。「会社や周囲の協力なしに育児と仕事を両立するのは難しい」と痛感した人が多いのでしょう。
また、昨今の日本社会では「女性管理職の少なさ」が課題として認識されていますが、出産を経験した女性たちのキャリアアップに対する意識はどのように変化しているのでしょうか。
Q.2 出産後、「キャリアアップしたい」という気持ちになりましたか?

なんと、「キャリアアップしたくなった」と答えた人と、「キャリアアップは望まなくなった」と回答した人が、まったく同数という結果に。「仕事で自分の力を発揮し続けたい」という気持ちと、「家庭に重きをおきたい」という気持ち。ワーキングマザーが考える理想の働き方は、出産を機に二極化しています。
出産後に「キャリアアップは望まなくなった」という人からは、「管理職になると、プライベートな時間や活動に制約が生じ、家庭を犠牲にしなくてはならない時が少なからずあると感じるから」(公務員/34歳)、「子どもの急病などで休むことも多くなるので、責任の重い仕事をすると他の人に迷惑がかかる」(パート・アルバイト/29歳)といった意見が寄せられました。責任の重い仕事は家庭生活に支障をきたしてしまうのではないかと懸念する女性が少なくないようです。
一方で、「キャリアアップしたくなった」と答えた女性は、「キャリアアップは昇給につながる。子どもの教育費などが充実できるので」(会社員/29歳)というコメントや、「管理職になった方が時間管理などに裁量を持つことができ、仕事の進め方にも融通が利くと感じるから」(会社員/30歳)、などの声が挙がっています。
結局、「時間に融通が利くフレキシブルな働き方がしたい」と考えているのはキャリアアップを望まない人も望んでいる人も同じ。管理職になることが、その妨げになると考えるか、助けになると考えるかによって、キャリアアップへの意識は変わるようです。
また、出産を経ても仕事を続けているワーキングマザー。ライフステージが変わっても仕事を続けている理由としては、「責任ある仕事を自分が続けていくことで、子どもにも仕事をする素晴らしさを伝えたい」(会社員/28歳)、「夫がいつ病気になったりして働けなくなるか分からない。家族を支える力をつけるためにも、仕事は絶対に手放せない」(30歳/会社員)という回答が。自分のために働くという人ももちろんいますが、家族に対する“使命感”が強まるようです。
ライフステージの変化に合わせ、どのような働き方を選択するかは人それぞれですが、いざ出産や子育てを経験したときに自分にとって後悔のない選択をしたいもの。さまざまな生き方を選択した先輩ワーキングマザーの声を参考にしながら、自分にとっての理想の働き方となどんなものなのか、今から考えておくと良さそうですね。
【アンケート調査概要】
●調査方法:国内最大級の記事作成特化型クラウドソーシングサイト『サグーワークス』女性会員へのWebアンケート
●調査期間:2015年09月28日~2015年09月30日
●有効回答者数:100名

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取材・文/萩原はるな