18 JUL/2018

「すぐ転職する気はない」それでもあなたが年に1度、転職活動をすべき理由

敏腕キャリアカウンセラーが教える女のJobチェンジテク!
Happyライフをつくる『転職サプリ』

これまでのカウンセリング件数は2万件以上! 女性に大人気のキャリアカウンセラー水野順子さんへの連載取材で、長く働き続けたい女性に役立つ転職・キャリアの情報を発信していきます。初めての転職活動に役立つノウハウも盛りだくさん! 長期的な視点で今後のシゴト人生を考える上でも参考にしてくださいね。

「すぐ転職する気はない」それでもあなたが年に1度、転職活動をすべき理由

「一社で働き続ける」ということが、リアリティーを無くした今、多くの人はさまざまな職場を渡り歩きながら長いキャリアを築いていくことになる。中には、フリーランスになったり、自分で起業したり、会社員以外の働き方を経験する人もいるだろう。

ただ、職場や働き方を変えながらも柔軟に、長く仕事を続けていくには、世の中における自分の市場価値を常に把握していることが非常に重要となる。そこで有効なのが、転職活動を年に1度行ってみることだ。

「すぐ転職する気はないのに、転職活動をしても大丈夫なのだろうか?」と心配する人もいるかもしれないが、女性キャリアに詳しいキャリアカウンセラーの水野順子さんは、「次の職場が決まっていないのに今の会社を辞めてしまったり、会社の人に『転職活動をしている』ことを吹聴したりすることさえしなければ、問題ない」と話す。

転職活動をすると自分の市場価値が分かる

水野さんは、転職活動をするメリットを次のように語る。

「普段忙しくしていると、長期的な自分のキャリアビジョンであったり、理想とする働き方であったり、そういったものをゆっくり考えなくなります。でも、転職活動を始めると、『どんな企業に応募しようか』と考える中で自分なりの軸が必要になってきますから、自分のありたい姿や、やりたい仕事のこと、やりたくない仕事のことを考えるようになります。自己理解を深めるのに、転職活動はいいきっかけをくれると思いますよ」

さらに、世の中に出ている求人票を見ていると、どんなスキルを持っている人の需要が高いのか、どんな仕事ができる人だとどれくらいの年収が得られるのかも見えてくる。それらと今の自分を照らし合わせれば、自分の市場価値も自ずと分かってくるはずだ。

「自分の立ち居地が見えると、今後の目標が明確にできたり、理想の仕事をする上で磨かなければいけないスキルが分かってきたりします。また、外の世界を見てみることで今の会社の良さを再発見できるという効果もあります。『思っていたより今の会社って待遇良かったんだな』『やりがいのある仕事を任されていたんだな』など、良い面に気付くこともあるはずです」

転職活動をするデメリットってあるの?

転職活動を通して、得られるメリットはさまざまだが、逆にデメリットはあるのだろうか? 水野さんは次ぎの2つを指摘する。

「1つは、自分に自信を無くしてしまうケース。外の世界を見た結果、自分のスキル不足や経験不足を痛感し、落ち込んでしまう人もいます。自分の欠点を知れば誰でも不安になるものですが、必要以上に心配する必要はないと心得ておいてほしいと思います。足りないスキルが分かったら、今の職場でそれをどう磨いていけるか前向きに考えましょう。

2つ目は、人に流されるままよく考えずに今の会社を辞めて後悔するケースがあること。転職活動を始めると、複数社の採用担当から、面接に来ないかと促されることがあると思います。そこで、本当に行きたい企業か分からないのに、安易に面接を進めていってしまうと、今の職場にも、あなたを採用したい企業にも迷惑がかかる可能性があります。今の仕事をおろそかにしないこと、企業側にいらない労力をかけさせないことは十分意識して転職活動に取り組んでみてください」

今の仕事や働く環境の見直しに。今後どんな会社に勤めたいのか、どんな仕事がしたいのか、働き続ける上で大事にしたい価値観は何か、自分の希望を明確にするために。年に1度の転職活動は非常に有効だ。周囲の人に迷惑をかけない範囲でという大前提はあるものの、転職活動を通じて自分の理想の生き方を探ってみてはいかがだろうか。

キャリアカウンセラー 水野順子さん

【お話を伺った方】
キャリアカウンセラー
水野順子さん

株式会社キャリアコレクション代表取締役、All About女性の転職ガイド。公務員・外資系大手人材サービス会社を経て独立。キャリアカウンセリングや研修・講演を通じ、メンタルケアや人間関係の築き方などを含めた女性のキャリア支援を行っている。過去に20,000人以上へのキャリアカウンセリングと、60,000人以上への講演・研修によるキャリア支援実績がある
■ホームページhttp://www.mizunojunko.com

取材・文/栗原千明(編集部)