05 OCT/2018

元ネイリストがIT業界への転職で手にした、理想の両立生活「仕事とプライベートを楽しむ秘訣は“頑張り過ぎない”こと」/株式会社ProVision

突撃! 隣のステキ女子
ワーキングビューティ・アルバム

仕事でもプライベートでも輝いている女性をクローズアップ! 自分らしいワーク&ライフスタイルで充実した毎日を送っている女性たちから、ハッピーに生きるヒントを教えてもらっちゃおう。

今回紹介するワーキングビューティーは、株式会社ProVisionの吉田直子さん。ネイリストとして7年間活躍した後、結婚を機にIT業界への転身を決めた。現在は一児の母として、ワークライフバランスを重視した働き方を実践する吉田さんに、仕事とプライベートの両立方法を教えてもらおう。

吉田直子さん

吉田直子さん

専門学校を卒業後、ネイリストとして活躍。2012年、自身の結婚を機に転職を決意し、ProVisionに入社。アプリのテストスタッフとして、リリース前のアプリが仕様通りに動いているかなどの検証作業を行っている。17年に第1子出産のため、産育休を取得。18年5月に復帰した

仕事と家庭を両立させたい!
ネイリストから、未経験のIT業界にチャレンジ

編集部:吉田さんがProVisionに入社された経緯を教えてください。

私は転職するまでネイリストを7年間続けていて、やりがいや楽しさは感じていました。一方で、お店の営業時間の関係で、仕事の拘束時間は長く、シフト制なので周りと休みが合いません。結婚をきっかけに、ワークライフバランスを見直して、仕事と家庭を両立させられる環境で働きたいと考えたんです。

そこで残業が少なく、土日休みの仕事を探しましたが、転職サイトで探しても出てくるのは事務職ばかり。でも未経験ということもあり、事務職だとなかなか内定がもらえなかったんです。そんな時に、ちょうど「未経験OK、残業が少ない、土日休み」の条件に当てはまるProVisionの「テストスタッフ」を見つけました。

編集部:「テストスタッフ」は、どのような仕事をするのでしょうか?

リリースする前のアプリやWEBサイトをチェックする仕事です。エンジニアが決めた仕様通りにちゃんとアプリが動いているのか、動作を一つ一つ確認していくんです。自分が検証したアプリを使っている人を見ると「あ、私がチェックしたやつだ!」と思わずうれしくなりますよ(笑)。

編集部:なぜ未経験のIT業界で働こうと思ったのでしょうか?

まずは条件面に惹かれたのですが、背中を押されたのは「うちの会社は未経験者が多いし、研修もきちんとあるから安心して大丈夫だよ」というProVisionの採用担当の方の言葉です。ここでしっかりとスキルを身に付ければ、今後も安定して働けるようになると思いました。これから出産・育児を考えていた私にとって、“手に職が付く”というのはとても魅力的でしたね。

吉田直子さん

編集部:実際に入社してみて、いかがでしたか?

最初はパソコンの基本的な操作もままならなかったので、少し難しいなと思うこともありました。でも入社後、1カ月かけてじっくり研修をしてもらえましたし、その後数人のチームに配属され実践に入っていきますが、分からないことがあれば周りの先輩たちがサポートしれくれて。未経験スタートでも全く問題はなかったです。

同僚の一言で気付いた、自分の「理想的なワークライフバランス」

編集部:家庭と仕事を両立させたくて転職したとのことでしたが、入社して6年で、プライベートの変化はありましたか?

一番の変化といえば、第一子の出産ですかね。昨年1年間は、産育休を取得して、今年の5月に休暇取得前と同じ職種に復帰しました。

編集部:仕事に復帰した今、感じることはありますか?

これはIT業界ならではだと思うのですが、休暇中の1年の間に、技術やシステムがどんどん進化して新しくなっていました。復帰してすぐは、知識のアップデートに必死でしたね。でもProVisionは同年代の女性社員が多い会社なので、日々働きやすさを感じています。今は時短勤務ですが、結婚や出産によるライフステージの変化に、皆さんが当たり前のように理解を示してくれる環境です。

吉田直子さん

編集部:働くママになって、プライベートの過ごし方も変わりましたか?

平日は、どうしても子ども中心になってしまいますね。今は出社前に保育園に子どもを連れて行って、16時15分に仕事が終わったら、すぐに保育園に子どもを迎えに行き、ご飯を作ったり、お風呂に入れたり……としてると、1日があっという間に過ぎていきます。ただ、子どもと触れ合える時間が取れていることに喜びを感じます。

編集部:仕事と育児の両立生活は大変ですか?

初めての子育ては分からないことだらけで、仕事復帰したばかりは大変でした。でも、ProVisionは「子どもが1歳になって自己主張が激しくなってきたから、お風呂にいれるのも一苦労だよ」みたいな些細な悩みを、周りのママ社員に話せる環境なんです。

編集部:同じ悩みを共有できる環境は、心強いですね。

そうですね。おすすめのお出掛けスポットから育児の悩みまで、気兼ねなく話せる人がすぐそばにいるのは本当に心強いです。実際に、私が5月に復帰した直後は、「仕事も育児も、ちゃんと両立させなきゃ」と、毎日気を張って過ごしていました。でも思うようにうまくできなくて、いっぱいいっぱいになってしまって。毎日辛い、しんどいな、って思っていたときに「子育ては少しくらい手を抜いても大丈夫。ちゃんとしなくても、頑張りすぎなくても、大丈夫だよ」と同僚から言ってもらって、とてもホッとしたのを覚えています。それ以来、自分の中で「理想的なワークライフバランス」についての考えが変わった気がしますね。

編集部:そのことがきっかけで、仕事に対する意識も変わりましたか?

子どもに、仕事を頑張っている私の姿を見せたいという気持ちがあるので、仕事ではもっとITの知識を増やして、上流の仕事を任せてもらえるようになりたいです。それから、私が先輩たちに助けられたように、後輩たちにとって頼りになる存在でありたいですね。

リフレッシュしながら、毎日を軽やかに過ごしていきたい

編集部:仕事と家庭を両立しながら、美容や健康のために取り組んでいることはありますか?

子どもがいるとメイクの時間をそんなに長く取れないので、月に1回はまつ毛エクステのサロンに通っています。子どもを一緒に連れていけるサロンなので、まつエクの施術中はリラックス気分が味わえますし、普段の化粧の時短にもなるので働くママにはおすすめです。

吉田直子さん

編集部:最後に、「仕事とプライベートの両立」ができるか不安な女性たちに、アドバイスをお願いします。

良い意味で「何事も、なんとかなるよ!」と伝えたいです。あまり考えすぎてもしょうがないと思うんですよ。特に最近は「仕事を続けたいから、子どもをいつ産むのか、むしろ産まないのか」ということで悩んでいる人も多いと聞きます。前の私のように「仕事も育児も、がんばらなきゃいけないから」と気合が入りすぎてしまっているんでしょうね。

ライフステージの変化って誰しも不安はつきものですが、私自身の経験を振り返ると、「案外なんとかなる」ことが多かったように思います。案ずるより産むが易し、ですね。

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「検証作業って結構頭を使うので、冷えた状態のお水と手が汚れないタイプのチョコはマストアイテム!」(吉田さん)
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「デスクの脇に置いているフィギュアに、日々癒やされています」(吉田さん)
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「チェック作業に必要な、カラフル付箋。毎日使う文房具なので、使いやすさとかわいさが大事です」(吉田さん)
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取材・文/於ありさ  撮影/赤松洋太