元ネイリストがIT業界への転職で手にした、理想の両立生活「仕事とプライベートを楽しむ秘訣は“頑張り過ぎない”こと」/株式会社ProVision
仕事でもプライベートでも輝いている女性をクローズアップ! 自分らしいワーク&ライフスタイルで充実した毎日を送っている女性たちから、ハッピーに生きるヒントを教えてもらっちゃおう。
今回紹介するワーキングビューティーは、株式会社ProVisionの吉田直子さん。ネイリストとして7年間活躍した後、結婚を機にIT業界への転身を決めた。現在は一児の母として、ワークライフバランスを重視した働き方を実践する吉田さんに、仕事とプライベートの両立方法を教えてもらおう。
仕事と家庭を両立させたい!
ネイリストから、未経験のIT業界にチャレンジ
編集部:吉田さんがProVisionに入社された経緯を教えてください。
私は転職するまでネイリストを7年間続けていて、やりがいや楽しさは感じていました。一方で、お店の営業時間の関係で、仕事の拘束時間は長く、シフト制なので周りと休みが合いません。結婚をきっかけに、ワークライフバランスを見直して、仕事と家庭を両立させられる環境で働きたいと考えたんです。
そこで残業が少なく、土日休みの仕事を探しましたが、転職サイトで探しても出てくるのは事務職ばかり。でも未経験ということもあり、事務職だとなかなか内定がもらえなかったんです。そんな時に、ちょうど「未経験OK、残業が少ない、土日休み」の条件に当てはまるProVisionの「テストスタッフ」を見つけました。
編集部:「テストスタッフ」は、どのような仕事をするのでしょうか?
リリースする前のアプリやWEBサイトをチェックする仕事です。エンジニアが決めた仕様通りにちゃんとアプリが動いているのか、動作を一つ一つ確認していくんです。自分が検証したアプリを使っている人を見ると「あ、私がチェックしたやつだ!」と思わずうれしくなりますよ(笑)。
編集部:なぜ未経験のIT業界で働こうと思ったのでしょうか?
まずは条件面に惹かれたのですが、背中を押されたのは「うちの会社は未経験者が多いし、研修もきちんとあるから安心して大丈夫だよ」というProVisionの採用担当の方の言葉です。ここでしっかりとスキルを身に付ければ、今後も安定して働けるようになると思いました。これから出産・育児を考えていた私にとって、“手に職が付く”というのはとても魅力的でしたね。
編集部:実際に入社してみて、いかがでしたか?
最初はパソコンの基本的な操作もままならなかったので、少し難しいなと思うこともありました。でも入社後、1カ月かけてじっくり研修をしてもらえましたし、その後数人のチームに配属され実践に入っていきますが、分からないことがあれば周りの先輩たちがサポートしれくれて。未経験スタートでも全く問題はなかったです。
同僚の一言で気付いた、自分の「理想的なワークライフバランス」
編集部:家庭と仕事を両立させたくて転職したとのことでしたが、入社して6年で、プライベートの変化はありましたか?
一番の変化といえば、第一子の出産ですかね。昨年1年間は、産育休を取得して、今年の5月に休暇取得前と同じ職種に復帰しました。
編集部:仕事に復帰した今、感じることはありますか?
これはIT業界ならではだと思うのですが、休暇中の1年の間に、技術やシステムがどんどん進化して新しくなっていました。復帰してすぐは、知識のアップデートに必死でしたね。でもProVisionは同年代の女性社員が多い会社なので、日々働きやすさを感じています。今は時短勤務ですが、結婚や出産によるライフステージの変化に、皆さんが当たり前のように理解を示してくれる環境です。
編集部:働くママになって、プライベートの過ごし方も変わりましたか?
平日は、どうしても子ども中心になってしまいますね。今は出社前に保育園に子どもを連れて行って、16時15分に仕事が終わったら、すぐに保育園に子どもを迎えに行き、ご飯を作ったり、お風呂に入れたり……としてると、1日があっという間に過ぎていきます。ただ、子どもと触れ合える時間が取れていることに喜びを感じます。
編集部:仕事と育児の両立生活は大変ですか?
初めての子育ては分からないことだらけで、仕事復帰したばかりは大変でした。でも、ProVisionは「子どもが1歳になって自己主張が激しくなってきたから、お風呂にいれるのも一苦労だよ」みたいな些細な悩みを、周りのママ社員に話せる環境なんです。
編集部:同じ悩みを共有できる環境は、心強いですね。
そうですね。おすすめのお出掛けスポットから育児の悩みまで、気兼ねなく話せる人がすぐそばにいるのは本当に心強いです。実際に、私が5月に復帰した直後は、「仕事も育児も、ちゃんと両立させなきゃ」と、毎日気を張って過ごしていました。でも思うようにうまくできなくて、いっぱいいっぱいになってしまって。毎日辛い、しんどいな、って思っていたときに「子育ては少しくらい手を抜いても大丈夫。ちゃんとしなくても、頑張りすぎなくても、大丈夫だよ」と同僚から言ってもらって、とてもホッとしたのを覚えています。それ以来、自分の中で「理想的なワークライフバランス」についての考えが変わった気がしますね。
編集部:そのことがきっかけで、仕事に対する意識も変わりましたか?
子どもに、仕事を頑張っている私の姿を見せたいという気持ちがあるので、仕事ではもっとITの知識を増やして、上流の仕事を任せてもらえるようになりたいです。それから、私が先輩たちに助けられたように、後輩たちにとって頼りになる存在でありたいですね。
リフレッシュしながら、毎日を軽やかに過ごしていきたい
編集部:仕事と家庭を両立しながら、美容や健康のために取り組んでいることはありますか?
子どもがいるとメイクの時間をそんなに長く取れないので、月に1回はまつ毛エクステのサロンに通っています。子どもを一緒に連れていけるサロンなので、まつエクの施術中はリラックス気分が味わえますし、普段の化粧の時短にもなるので働くママにはおすすめです。
編集部:最後に、「仕事とプライベートの両立」ができるか不安な女性たちに、アドバイスをお願いします。
良い意味で「何事も、なんとかなるよ!」と伝えたいです。あまり考えすぎてもしょうがないと思うんですよ。特に最近は「仕事を続けたいから、子どもをいつ産むのか、むしろ産まないのか」ということで悩んでいる人も多いと聞きます。前の私のように「仕事も育児も、がんばらなきゃいけないから」と気合が入りすぎてしまっているんでしょうね。
ライフステージの変化って誰しも不安はつきものですが、私自身の経験を振り返ると、「案外なんとかなる」ことが多かったように思います。案ずるより産むが易し、ですね。
取材・文/於ありさ 撮影/赤松洋太
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