デヴィ夫人が語る、輝く人生の条件「目標を持っていれば必ずチャンスは訪れる」

「各世代で最も輝いている人、宝石の似合う人を表彰する賞」として29年の歴史を誇る『日本ジュエリーベストドレッサー賞』。歴代受賞者によるトークショーが2018年10月24~26日にパシフィコ横浜で開催された。26日のゲストは「デヴィ夫人」の愛称で知られる、元インドネシア大統領夫人のデヴィ・スカルノさん。

デヴィ夫人

デヴィさんが1962年にインドネシア国籍になった時、スカルノ元大統領がデヴィさんにつけた名前は「ラトナ・サリ・デヴィ(宝石の精のような女神)」。その名の通り、キラキラと輝く『ノブコイシカワ』のルビーとダイヤモンドのイヤリング、ネックレスを身に着けてトークショーに登場した。

デヴィ夫人

「自分を宝石で飾るということは、女性の本能です。『わぁ、綺麗! 素敵!』と思ったときの感動や、宝石を身に着けたときの喜び、人に褒められたときの誇り、嫉妬されることもうれしいですよね。宝石はお金には代えられない感動を与えてくれるものですから、一目見て素敵だと思ったものを選んでいただけたらと思います。宝石は女性にとっての勲章です。日頃の努力を報いてあげてください」

ジュエリーのように輝く人生を生きるには? そんな問いに、デヴィさん次のように答えた。

デヴィ夫人

「人は生まれ落ちた時から、生き抜かなければならないという業を背負っていると思います。以前、日本の子どもたちに『将来何になりたい?』と聞いたら、『分からない』というお返事でがっかりしたことがあるんです。皆さんには人生の目標や目的、使命感を必ず持っていただきたいと思っています。人には必ずチャンスが訪れるものですが、このチャンスに気付かない人がほとんどです。なぜなら、人生の目標を持っていないから。『こうなりたい』『こうありたい』というものを持っていただけるといいなと思います」

取材・文・撮影/天野夏海