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JUL/2019

たった5分で自分の“隠れた本音”が分かる「ジャーナリング」とは? 働く女性にオススメの自己理解メソッド

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恵ママの部屋
~恋に仕事に、悩める女性が集う場所~
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仕事は楽しいけれど、それだけじゃ嫌。恋だって楽しみたいし、プライベートも充実させたい。どちらも諦めずに自分らしいキャリアを築いていくためには? 働く女性たちから寄せられた「仕事と恋」の悩みに、キャリアコーチ兼スナックママの佐々木恵さんが回答します!

今回の相談

(Dさん/28歳/Webディレクター)

今の職場はすごく忙しくて毎日大変なのですが、刺激もあるし自分の成長も実感しています。昇進も順調にしていて責任も増してきているのですが、このまま今のペースで全力疾走していくのはつらいです。結婚して、少し働き方をセーブしたいという気持ちがあるのですが、それは逃げでしょうか……?

恵ママからの回答
⇒まずは自分の正直な気持ちを素直に認めてあげよう

恵ママ

Dさんが仰っているような職場環境で働き続けるのは、心身への負荷も相当に大きいものがありそうですね。ご相談内容を拝見し、まずお伝えしたくなったことは、「辛いと感じることは、何も悪いことではない」ということです。

「そっか、辛いんだね。大変だったね」と、日々一生懸命頑張っている自分自身と、今の自分の正直な気持ちを、そのまま素直に認めてあげてほしいと思います。

また、自分にとっての優先順位や、心地良いと感じる生活バランスは、ライフステージに応じて刻々と変化していくもの。全力疾走を続ける中で、ふと、このままでいいのだろうか? という考えがよぎることは、ある意味自然なことだと思います。

日々さまざまな女性からキャリア相談を受けていますが、「こうあるべき」「こうしなければいけない」という思い込みに苦しめられている方は非常に多いと感じます。

「ビジネスパーソンとして、常に成長し続けるべきだ」
「会社員として、給料に見合った成果を出さなければいけない」
「女性として」
「妻として」

それぞれの立場の人が、さまざまな「べきである」という考えの中に生きています。

今回のDさんの場合ですと、「今までこんなに努力してキャリアを積み上げてきたのだから、手放すなんてもったいない。仕事を続けるべきだ」「せっかく社内でも認められ、やりたい仕事を任せてもらえているのだから、上司からの期待にしっかり応えるべきだ」といった「べき」を、ひょっとするとお持ちなのかもしれません。

でも、こういった「べき」は、時代・環境・立場が変われば意味を持たない「思い込み」であることがほとんどです。思い込みを外すことはすごく勇気がいるし、そもそも思い込みだと気付くこと自体が難しいのですが、自分の素直な気持ちに蓋をせず、真っ直ぐ受け止め寄り添ってあげることはできるのではないかと思います。「辛いんだね。少し疲れちゃった?」と、今自分が感じていることを、丁寧に汲み取ってあげてください。

気持ちを認められたら、次に、自分は何に対して辛いと感じているのか、もう少し具体的に整理してみましょう。忙しさによる体力的な問題なのか、責任の大きさに対する精神的なプレッシャーなのか、それとも仕事以外のプライベートな時間が充実できていないことからくる不安なのか……。

ひょっとするといくつかの理由が複合的に絡み合っている可能性もあるため、いきなり「転職しよう!」などといった解決策の行動に走ることは危険です。

問題になっていることを一つ一つ紐解き、解消に向けて、自分自身と丁寧に対話していただきたいなと思います。

5分でできる自分との対話、「ジャーナリング」

とはいえ、自分自身との対話なんてやったことないしよく分からない、という方も多いのではないかと思います。そこで一人で簡単にできる方法として、紙にひたすら書き出す「ジャーナリング」と呼ばれる手法をご紹介します。

恵ママ

やり方は至ってシンプルです。紙とペンを用意し、5分なら5分と時間を決めて、その瞬間頭に浮かんだ思考や感情を、自分の評価判断を交えずに、そのまま書き出します。ポイントは、書くことを考えない、手を止めないで書き続ける、書いたものを絶対に人に見せない、の3つです。

何を書こうかとは考えずに手を動かすので、「書くことがなくなった」と思ったら、それを書きます。

「こんなネガティブなこと書いちゃっていいのかな……」と躊躇する気持ちがよぎったら、それも書きます。あくまでも自分に向けて書くものなので、字が汚かろうが誤字があろうが気にせず、絶対に人に見せられないような内容も、思い切って書き尽くしましょう。

制限時間がきたら手を止めて、書いたものをしばらく眺め、味わいます。「へー。自分ってこんなこと思っていたんだ」と、自分でも気が付かなかった本心に気が付くこともありますし、「何だかすごく重苦しく捉えていたけれど、そんなに大したことじゃないのかも」と、自分の感情や状況から一歩離れて客観的に認識することもできるようになります。

私も、答えのないことを一人でグルグルと考えて気分が下がってしまうようなときに、ジャーナリングをすることがあります。不平不満や、もっとこうだったらいいのにという身勝手な願望など、他人には絶対口が裂けても言えない、押し込めてきた気持ちや考えをただダイレクトに書きなぐるだけで、相当スッキリします。

さらに、ジャーナリングをやってみて気が付いたことは、ネガティブな感情を全て出し切ってしまうと、次第に、「今こっちはちゃんとできている」といった具合に、今持っているものに自然と目が向くようになるのです。

それによって徐々に自信や感謝の気持ちが湧いてきて、私の場合は、最終的には大抵ポジティブな気持ちになって終わります。気持ちや考えの整理ができたら、書きなぐった紙は速やかに処分し、身も心もそこから離れてしまうことをオススメします。

キャリアを選択する上で、正しい選択も、間違った選択もない

恵ママ

ところで皆さんは、自分が何歳まで働くかについて、考えたことはありますか?

昨今「人生100年時代」という言葉をよく耳にするようになりました。リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著の『LIFE SHIFT』(東洋経済新報社)によると、私たちの世代は100歳以上まで生きる可能性が高く、80代まで働くことが当たり前の時代に突入するとのこと。

これに伴い、これまで一般的であった「教育→仕事→引退」という3ステージの画一的な生き方は通用しないことになり、生涯を通じて数多くのステージ移行を繰り返すことになると言われています。そのことも念頭に置きながら、今は踏ん張り時なのか、それとも少しセーブする時期なのか、あるいはそれ以外の選択肢がないのか、じっくり考えてみてくださいね。

最後に、私の尊敬する大先輩から頂いた言葉を贈りたいと思います。

「キャリアを選択する上で、正しい選択も、間違った選択もない。自分が納得できる選択をし、その選択が正しかったと思えるような生き方をするだけだ」

これだけ働き方の選択肢が多様になっている時代。可能性は自分次第で無限大に拡がっています。自分の意志と選択に自信を持って、自分だけの人生を楽しく突き進んでください。

>>恵ママのインタビュー記事を読む


【この連載の寄稿者】
佐々木恵さん

京都大学卒。リクルート、キッズラインを経て、2018年独立。“一人一人が自分の軸でしなやかに輝く“をミッションに、フリーのキャリアコーチとして活動中。これまで支援してきた女性の数は、800名を超える。自身もキャリアを模索する一人の女性として、枠にとらわれず仕事も育児も120%楽しむ独自の生き方を探求&実践中。週に1度”スナック恵”のママとしてカウンターに立ち、悩める老若男女の相談にのり、ご縁を紡ぐことがライフワーク。プライベートでは、甘えん坊な2歳児のズボラな母。好きな言葉はセレンディピティ。
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