「Sexy Zoneと中島健人のファンだから、こんなに毎日が楽しい」月〜木曜のラジオの文字起こしイラストを更新するmomoさんの人生を変えてくれた人
「愛」って恋愛だけじゃない――。この特集では、好きで好きでたまらないものがある人たちに、熱烈な“愛”を存分に語ってもらいます。自分の「好き」を深めるヒントや、「好き」を見つけるヒントをもらっちゃおう!
2011年に結成されたジャニーズ事務所所属のアイドルグループ『Sexy Zone』。中島健人さん、菊池風磨さん、佐藤勝利さん、松島聡さん(体調不良により現在活動休止中)、マリウス葉さんの5人組、平均年齢22歳の人気グループだ。
彼らが月~木曜日に出演する文化放送のレギュラーラジオ番組『SexyZoneのQrzone』をほぼ毎回、イラスト付きで文字起こしをしているのが、momoさんだ。
22時半くらいから番組が始まるので、22時までに食事やお風呂を済ませて、22時15分には『Radiko』をつけて待機。その日中に、できることなら誰よりも早くSNSに上げたいので、寝る前に描いてます。
momoさんはラジオの他にも、Sexy Zoneが出演するライブやテレビ番組のイラストレポートを更新している。Twitter(@momowsz)のフォロワー数は1万人を超えた。
momoさんは普段出版社で事務の仕事をしている、いちファンに過ぎない。誰かに依頼されたわけでも、収入を得ているわけでもなく、イラストを描く原動力は「ただSexy Zoneが好き」だから。これほど大好きな存在がいることは、人生にどんな彩をもたらしてくれるのだろう。
Sexy Zoneの面白さを伝えたいし、自分のことも知ってほしかった
Sexy Zoneのラジオ番組『Qrzone』の文字起こしはいつから始めたんですか?
約2年前からですね。
きっかけは?
私は青森出身なんですけど、東京に住み始めるまで現場(コンサートや握手会など、実際に本人たちを見れる場所)にはほとんど行けなかったんですよ。だから以前の私みたいな人に楽しさを伝えたくて、アイドルやアーティストの現場に行った時はイラストでレポートを描いていました。
セクゾ横アリ5/2 令和コール
こういうイベント楽しんじゃうケンティー大好きです💕#SexyZone #PAGES pic.twitter.com/sGaBtgZazc— もも (@momowsz) 2019年5月14日
ただ、Sexy Zoneは現場の数がそんなに多くないし、チケットもたくさん取れるわけではない。じゃあ何を描こうかと思った時に、ラジオならほぼ毎日やってるなって。放送時間が10〜15分で、長さもちょうどよかったんです。
単純計算で「週4回×4週×12カ月」で1年間に192回放送されてるわけですよね? お休みの日があるにしても結構な回数だと思うんですけど、そのモチベーションはどこからくるんですか?
今はもうライフワークになっているし、「Sexy Zoneの面白さをみんな知って!」っていう気持ちが強いんですけど、最初のころは「自分を知ってもらうきっかけになったらいいな」っていうのが大きかったです。
Sexy Zoneを好きな人が周りにいなかったんですよ。描き続けないと見てもらえないと思ったので、それがモチベーションでした。実際にフォロワーはすごく増えて、「Qrzoneのイラスト見てます」って言ってもらえることも増えましたね。
去年のケンティー(中島健人)の誕生日には、健人担(ファン)で集まって誕生日会をしたんですよ。15人ぐらいいたんですけど、1人1枚持参した好きなケンティーの写真を飾ったりして(笑)。楽しかったですね。
中島健人誕生祭レポです💙
幹事の皆様もケンティーガールズの皆様もありがとうございました💙#KenTeaTime #KTT #SexyZone #中島健人#kenty24HBD#中島健人誕生祭 pic.twitter.com/Xx3hL78quz— もも (@momowsz) 2018年3月11日
Sexy Zoneはファンへの愛がすごい。ケンティーに愛を注いだら、100%以上で返してくれる
Sexy Zoneを好きになったきっかけは何だったんですか?
最初はケンティーだったんですよ。「ジャニーズの中島健人の神対応がやばい」みたいなツイートを見て気になっていたところに、『JMK中島健人ラブホリ王子様(※)』っていう番組を見て完全に落ちました。
そこからSexy Zoneのラジオや冠番組『Sexy Zone CHANNEL(次回の放送日は未定)』を見るようになって、気付けばグループ自体のファンになっていましたね。
※2013年に放送されていた、中島健人さんとのデートを仮想体験できる恋愛バーチャルドラマ
中島健人さんのどんなところが好きですか?
たくさんありますけど……まず、人としての姿勢がすばらしいんです。
去年、ケンティーが出演していた番組の観覧に行ったんですけど、芸人さんの中には女性の見た目や年齢をいじって笑いを取る人もいるじゃないですか。そういう時に、ケンティーは全く笑ってなかったんですよ。
最初は偶然かなと思ったけど、2時間の収録の間、そういう冗談で周りがどんなに笑ってても、ケンティーは一切笑わなくて。
中島健人さんは「王子様キャラ」と言われていることが多い印象ですが、カメラに映らないところでも振る舞いが王子様なんですね……。
もう、「すっごい好き!」って改めて思いました。彼の場合、キャラではなくて地なんですよ。お母さんからレディファーストを叩き込まれて育ったそうで、ご両親の教育が本当に良かったんだろうなと思います。
これまでに共演した人たちからも愛されていて、本当に裏表がないというか。私たちが見ているままの人なんだろうなっていうのが想像できる。全ての人に対して愛があるし、愛される人だなと思います。
そもそもSexy Zone自体が“愛され力”の高いグループで、スタッフや共演者の方にすっごく愛されてるんですよ。例えば5月に放送された冠特番「極限合宿を監視中!! Sexy Zoneの3日間で人生は変わるのか!?」には、Sexy Zoneがメインパーソナリティーを務めた昨年の24時間テレビのスタッフさんが志願して集まったらしくて。
リアルタイムで見てくださってありがとございました。Sexy Zoneの今を特番にできてよかったです。24時間テレビのたくさんのスタッフが志願して参加してくれました。みんなセクゾと遊びたかったのかもしれません。見てくださった人の心に残る番組になれば何よりです。#Sexy冠 #極限合宿
— 橋本和明 (@ftd_kazuaki) 2019年5月21日
もう一度一緒に仕事をしたいと思われるグループなんですね。
そうだと思います。それにSexy Zoneはファンを楽しませようっていう気持ちが強くて、アイドルとして絶対にファンを裏切らないだろうなっていう安心感と信頼感があるんです。
特にケンティーは愛を注いだら100%以上でファンに愛を返してくれます。ケンティーは毎日欠かさずブログを更新してくれているんですけど、ブログを通じてコミュニケーションが取れるんですよ。
というと?
ブログが掲載されている『Johnny's web』は有料だからシェアできないし、コメントもできないけれど、ケンティーはハッシュタグを指定してくれるんです。そのハッシュタグでツイートすればケンティーが見てくれて、ブログや雑誌なんかのメディア、ライブのMCを通じて返信をくれます。
ジャニーズは基本的にSNSをやっていないから、ファンが想いを伝えるにはメールやファンレターを送るしかないんです。そうするとどうしてもタイムラグが出るじゃないですか。でもケンティーはハッシュタグという技を使ってリアルタイムで見てくれる。
なるほど……!
例えば、今年のツアー最終日にケンティーがソロ曲のPVをファンクラブ限定で公開してくれたんですけど、ブログにあった「#愛from中島健人」ってハッシュタグでファンがツイートして、Twitterで世界トレンド2位になったんですよ。
世界トレンドは2位だよ‼️
さすがケンティー‼️😂好き♡#愛from中島健人 #KTT pic.twitter.com/rLgK7SfTDd— もも (@momowsz) 2019年5月25日
そうしたら今度はケンティーがブログで「すごいね」「ありがとう」って言ってくれて、ファンはもっと応援したくなる。だからSexy Zone のファンって、Twitterでの拡散力とか、皆で頑張ろうっていうパワーがすごく強いんです。その相乗効果は本当にすごいし、ケンティーは天才だなって思いますね。
クローズドなブログで指定されたハッシュタグで、それだけツイートされるってすごいですね……。
ファンへの愛を感じるからこそ、私たちも頑張ろうって思うんですよ。Sexy Zoneって、ファンへの愛がすごいんです。ケンティーに至ってはもはや重いくらい(笑)。これだけ大切にしてもらえるのはセクラバ(Sexy Zoneのファンの総称「Sexy Lovers」の略)の特権ですね。
最近初耳学見れてないのでそのたびにケンティーのこの言葉を思い出します。
録画はしてるんですけどね💦#SexyZone #中島健人 #KTT pic.twitter.com/MPS1ILewdR— もも (@momowsz) 2018年9月2日
▲愛が重いケンティーの一例(『林先生の初耳学』(TBS)にレギュラー出演中)
「セクシーでありたい」Sexy Zoneが自分を動かす力になる
Sexy Zoneを好きになったことで、人生にどんな影響がありましたか?
セクラバとして恥ずかしくない行動をしたいと思うようになりました。Sexy Zoneは清く正しく活動してるし、特にケンティーは真っ当に生きてるから、自分もそうありたいなって。
あとは「セクシーでありたい」って思うようになりました。Sexy Zoneは見た目だけじゃなくて、生き方がセクシーなんです。服装とか見た目じゃなくて、中身の問題なんですよ。言葉で説明するのは難しいんですけど、きっと真っ当に、自分に恥ずかしくないように生きていることがセクシーなんだと思うんです。
中島健人 Sexy時代を語る
#ウェルカムトゥーケンティーワールド#SexyZone #Qrzone #KTT
Sexy時代近づいてきてるからおさらいしとかなきゃ笑 pic.twitter.com/VztsXsEwHt— もも (@momowsz) 2018年8月29日
▲ケンティーによるSexyの説明(青が中島健人さん、緑は松島聡さんの発言)
逆にSexy Zoneのような存在がなかったとしたら、どうなっていたと思いますか?
働く意欲とか、生きる力みたいなものは今より確実に低かったと思います。『嫌われ松子の一生』っていう映画に、引きこもり状態になった主人公の松子がアイドルを好きになって急に活発になるシーンがあるんですけど、その気持ちが私はすごく分かるんです。
例えばSexy Zoneがメインパーソナリティーを務めた去年の24時間テレビでは、Tシャツ販売の特設会場がオープンする時に「絶対メンバーの誰かがくる!」と思ったから、始発で会場に行ったんですよ。
「コンサートに行ったりCDを買ったりしたい」っていうのが働く理由になってるし、Sexy Zoneが自分を動かす力になっているなと思います。
Sexy Zoneが仕事のモチベーションにもなっているんですね。
私よりも絶対に忙しいケンティーが毎日ブログを更新してくれてるんだから、私も頑張らなきゃって思えます。それに、Sexy Zoneのラジオや曲を聴いて仕事をすると、モチベーションが上がって効率が良くなるんですよ。パソコンに向かって単調な事務作業をしなきゃいけない時も全然眠くならないし(笑)
Sexy Zoneとケンティーのファンだから、こんなに毎日が楽しい
働く女性の中には、momoさんにとってのSexy Zoneのような、愛してやまないものがない人もいます。そういう人が「大好きな何か」と出会うためには、どうしたらいいと思いますか?
何かおすすめされた時に、とりあえずチェックしたり、誘われたら行ってみたりするのが一番かなと思います。そうやって新しい世界が広がるのは楽しいですよ。
特にジャニーズって、「興味はあるけど、もういい歳なのに好きになっていいのかな?」って躊躇しちゃう人もいると思うんです。私も30代なので、最初は「Sexy Zoneは全員年下だし、コンサートには女子高生とか若い子ばっかりなんだろう」と思ってたんですよ。
でも実際はかなり年齢層が幅広くて。「私の年代でも若いアイドルを好きでいていいんだ」って実感できました。広く世の中を見れば、同じものが好きな同世代の人はいますから、自分で可能性を狭めるのはもったいないなと思います。
世間の目や先入観を取り払って、まずは自分の目と耳でたしかめてみる。何事においても大切なことですね。最後に改めて、この記事を読んでSexy Zoneや中島健人さんに興味を持った人に伝えたいことはありますか?
私、Sexy Zoneとケンティーのファンだからこんなに毎日が楽しいんですよ。ブログの写真や文章を見て「今は何の撮影してるんだろう?」「これは〇〇のことを暗に表してるのかな?」ってワクワクさせてくれる。逆にブログが23時過ぎても更新されないと「え、大丈夫!?」って心配になっちゃうんです。「今日の連絡がない!」みたいな(笑)
こんなにファンを楽しませてくれるのは、ケンティーならでは。もはや他の人のファンってどうやって生きてるんだろうって思います(笑)。「Sexy Zoneも中島健人も推したら楽しいよ! 好きになったら幸せだよ!」って、ひいき目なしに自信を持ってオススメできますね。
Sexy Zoneは明確な目標があるグループで、世界ツアーをしたい、東京ドームでライブがしたい、他のグループに負けたくない、売れたい、冠番組を持ちたい……そういう目標を事あるごとに口に出して頑張っています。その過程を一緒に歩めるのも大きな魅力。
Sexy Zone結成7周年おめでとうございます🌹
これからもずっと大好きな5人を応援させて下さい。Sexy Zoneになってくれてありがとう♡#SexyZone #中島健人 #菊池風磨 #佐藤勝利 #松島聡 #マリウス葉 #KTT #SexyZone7thAnniversary pic.twitter.com/bg8pNNYcxm— もも (@momowsz) 2018年9月28日
他のジャニーズのグループと比べたら、Sexy Zoneはまだそこまでメジャーなグループではないかもしれないけど、それこそケンティーを入り口に好きになる人はどんどん増えていくはず。早く好きになった者勝ちだし、ファンになったら幸福度は相当高いですよ!
取材・文/天野夏海 イラスト/momoさん提供
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