働く女性の半数は「責任ある仕事を任されたい」! アンケートで分かった“女性活躍”への本音
アンケート実施期間/2019年9月30日~10月10日 有効回答数/790名
調査方法/女の転職type会員に対してWEB上で調査
※回答時に離職中の方には、直近在籍していた会社について回答してもらっています
「女性が活躍している」と答えた女性が約8割。
一方、会社やパートナーの協力不足によって女性活躍が阻害されている、と考えている人が多いことが分かりました。
「あなたの会社で女性は活躍していますか」という質問に対して、約8割の女性が「活躍している」と回答しています。一方で、女性の活躍を阻害する要素については、「パートナーの協力不足」、「産休・育休が取りにくい」、「復帰後に仕事を任されない」、「時短や在宅勤務ができない」など、働く環境が十分に整っていないという意見が多く寄せられました。また、責任ある仕事を任されたいと考える女性は全体で約45%、40代だけで見るとその割合は約50%にまで上がります。「管理職になりたい」と明確な考えを持っている方も、全ての年代で約30%もいるということが分かりました。本調査では、女性の働く意欲は高まっているが、社会全体や会社の変化やサポート体制がまだまだ求められている、という現状が見えてきました。
Q.1 女性が活躍する会社で働きたいですか?
Q.2 あなたの会社で女性は活躍していますか?
Q.1では、約7割の女性が「女性が活躍する会社で働きたい」と考えていることが分かりました。
続いてQ.2で、職場で女性が活躍をしているか聞いてみると、約8割が「かなり活躍している」「まずまず活躍している」と答えました。
「女性活躍」という観点に限ると、理想の職場で働けている女性が多いと言えそうです。
調査対象が『女の転職type』ユーザーであるため業種や職種に偏りはあるものの、多くの回答者が職場で活躍している女性を目にしているのは事実。国を挙げての女性活躍推進は徐々に女性たちの実感に繋がってきているのかもしれません。
では、「女性が活躍する」とはどういう状態のことなのでしょうか?
Q.3 女性が活躍する、とはどういうことだと思いますか?(複数回答可)
その人に合った働き方を選び実行できること。(20代/バックオフィス/正社員/千葉)
男は総合職、女は事務職と縛られることなく、やりたい仕事ができること。(20代/営業職/契約社員/岐阜)
出産子育ての際に、業務を安心して引き継ぐことができ、戻ってこれること。(30代/クリエイティブ/正社員/神奈川)
各部署で誰から見て 能力的に信頼おける人材。(30代/マーケティング/正社員/東京)
介護をしながらでも働けること。(40代/バックオフィス/派遣/群馬)
個性を生かしている。性別は関係ない。能力があれば活躍できる。(50代/バックオフィス/契約社員/千葉)
「責任のある仕事を任される」「高い年収を得る」「女性の管理職が多い」などをおさえ、最も支持を集めたのは、「結婚・出産後も長く働く」で、73.3%でした。
ただし、40代以上だけに絞ってみると最も多かったのは「責任のある仕事を任される」で65.4%でした。20代30代の回答と比べてポイントが高い項目は「高い年収を得る」で56.6%となっています。年齢が上がると仕事の成果や得られる評価に対してシビアな視点で「女性活躍」を捉えていることが分かりました。
Q.4 女性の活躍を阻害している原因は何だと思いますか?
企業側がキャリアのある中年層より未経験の若年層を採用していること。(20代/経理職/正社員/茨城)
専業主婦になりたがる人が多すぎる。(20代/営業職/契約社員/群馬)
託児所、保育園などの不足。(30代/事務職/正社員/神奈川)
扶養枠があるから女性が働かない。(40代/営業/正社員/東京)
70%以上の女性が、パートナーの協力不足による「家事・育児の負担が重い」と回答。さらに、「男性優位の会社が多い」「時短勤務・在宅勤務など自由な働き方ができない」など、会社やパートナーの協力体制が十分ではないと考えている女性が多いということが分かりました。
一方で、「仕事よりプライベートを優先したい人が多い」「そもそも女性の働く意識が低い」にも10~20%程度の票が集まっており、働く環境ではなく女性自身の仕事に対する姿勢に課題を感じている人も一定数いるようです。
Q.5 責任のある仕事を任されたいですか?
全ての年代で「はい」と答えた人が最も多く、半数近くの女性が責任のある仕事を任されたいと考えていることが分かりました。
ちなみに、「いいえ」と答えた方が最も多かったのは20代。年齢を重ねて経験を積むことで、より責任ある仕事を任されたいという気持ちが強くなるのかもしれません。
Q.6 管理職になりたいですか?
全体
20代
30代
40代以上
全体では、「はい」が30.1%、「いいえ」が24.7%と、管理職になることに対してポジティブな意見が上回る結果となりました。
年齢別に見てみると、20代で、「いいえ」と答えている人が30%以上いるのに対して、30代では、6.1%と大きく差があります。Q.5の結果と同様、20代のうちは昇進や責任あるポジションに対して及び腰でも経験を重ねることでそうしたことへの不安が薄れるのではないでしょうか。
今回の調査では、理想の「活躍」にはまだまだ障壁はあるものの、女性たち自身が「活躍したい!」という気持ちをしっかり持っているということが分かりました。
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