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JUN/2020

withコロナ時代の仕事選びは「好き」と「安定」どちらが大切? キャリア迷子に伝えたい「好きなこと」の分解方法

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持つべきものは、頼れるメンター!
「後輩たちへ」

長く仕事は続けていきたい。でも、どんな仕事が自分に合っているのか、そもそもどんな人生を送りたいのか、自分のありたい姿が明確にならない女性も多いはず――。そこでこの連載では、さまざまな人生経験を積んできた『Mentor For』のメンターたちが、“豊かなキャリア”を描いていくためのヒントを後輩女性に向けて送ります

はじめまして、『Mentor For』公式メンターの鎌田薫です。

私は今までに2回、他業種への転職を経験しています。第一子の育休復帰直前に夫の海外転勤帯同によって勤めていた会社を離職し、帰国後に復職。その後、二人の子どもの育児と両立しながら起業しました。

今回はその過去の経験から、「好きなことと、安定、仕事選びではどちらを優先すべきか」という相談者の方からのお悩みに答えたいと思います。

先輩に聞きたい!
今回の相談内容

(Aさん/27歳/アパレル販売職)

これまで新卒から4年間、アパレル販売の仕事をしていましたが、今回のコロナショックで先行きが不安になりました。

販売の仕事は好きでしたが、先のことを考えると、将来性や安定性はないと思うので、違う仕事を始めた方がいいのかなとも思います。

好きなことと、安定、どちらをとるべきか、これからの仕事選びで悩んでいます。どうしたらいいでしょう?

「好きなこと」と「仕事の将来性・安定性」どちらを重視すべき?

新卒で仕事を選ぶときに、「好きなこと」を軸に決断ができたAさん。Aさんと同じ歳くらいの私だったら、そんなAさんをうらやましがっていたと思います。

私自身は、新卒の就職活動時点では自分が何を好きなのかも分からず、両親のアドバイス通りに就職先を決めた、という経緯があるからです。

入社から3年間、同期に負けるものかとフルパワーで働きたくさんのことを学びましたが、この会社で一生働き続けるイメージが湧きませんでした。

かと言って好きなことも見つからず、思い切って全く逆の社風の全く違う業界に転職をしたのが25歳のことでした。

「好きなこと」と「仕事の将来性・安定性」どちらを重視すべき?

しかしAさんはすでに4年間、日々「好きな仕事」に励むことができたのですね。

コロナがきっかけとはいえ、もしこれまでのキャリアに迷いが生じたのであれば、次は、将来性や安定性のある仕事探しをしてみるのもいい機会になると思います。

何を仕事選びの軸にするかは年齢や状況とともに変化します。「好き」軸の次は「生活の安定」軸。軸をスイッチすること自体は、決して悪いことではありません。

また、好きなことと安定、どちらをとるべきかというお悩みについて。二者択一でなくとも、考え方を変えてみると、「どちらも取る」ということもできますよ。

そのためのコツは「好きなこと」を分解してみる、ということです。

例えば、好きなこと=「洋服」「販売」だとします。まず、これらをさらに細かく要素で分解してみましょう。

「洋服」が好き=センスの良いものが好き、流行を感じるのが好き……etc.
「販売」が好き=人と話すことが好き、自分で提案をすることが好き……etc.

など、一度、自分がその仕事が好きだと感じる理由を分解してみてください。

そうすると、「好きなこと」の範囲が広がりませんか?

上記のように「好きなこと」を深掘りして分解していくことで、業種=アパレル、職種=販売という枠から外れることができます。

すると選択肢が増えて、その選択肢の中から、「好き」かつ「安定性のある」仕事をみつけることにつながります。

「自分らしく働く」とは何か

自分らしく働くための仕事選び

上記では、「好きなこと」という要素を残しつつ、将来性・安定性のある仕事を選ぶためのコツをお伝えしました。

しかし、先ほどもお伝えしたように、仕事に対して何を大事にしたいと考えるかは、ライフステージによっても変わっていくもの。

どんな仕事を選ぼうと、常に大切にしてほしいと思うのは、Aさんが「自分らしく、イキイキと」働き、生きていられることです。

私が思う「自分らしく働く」ということは「何をしたら自分が満たされるのか、自分が持っている力は何なのかを理解している。そして、それを仕事として周囲の人のために役立てる」ということです。

では、どうすればそうした自己理解は深まり、仕事で生かすことができるのでしょうか。役立つ心構えを3つご紹介します。

【1】今持っているスキルを明確にし、大切にする

持っているスキルを十分に発揮できているとき、人は自分らしく働いていると実感します。

スキルには2種類あると言われています。一つ目は「ポータブルスキル」(持ち運びできるスキル)と言って、幅広い業種や職種で通用するスキルです。

ポータブルスキルは主に以下の10個です。(参考:『27歳からのMBA グロービス流ビジネス基礎力10』(著:グロービス経営大学院、東洋経済新報社))

・論理思考力
・コミュニケーション力
・仮説構築力
・情報収集力
・データ
・情報分析力
・次の打ち手を考える力
・プレゼンテーション力
・周囲を巻き込む力
・チームを作る力
・志を育てる力

二つ目は、特定の業種や職種で通用する「テクニカルスキル」です。これらは例えば商品知識・専門資格などです。

全てのスキルを兼ね備えている必要はありません。これまでの仕事のエピソードを思い出しながら、Aさんにはどのようなスキルがあるか書き出しをしてみましょう。

そうすると、次の職場でも自分のスキルを発揮することができます。

【2】ライフプランを考えてみる

コロナショックの影響もあり、今は「好きなことか、安定か」という2択のキャリアの悩みをAさんは抱えていましたが、この機会にライフプランを考えてみることも大切です。

3年後には30歳。30代には結婚や妊娠・出産などライフスタイルの大きな変化が訪れるかもしれません。

女性はライフイベントによって仕事のスタイルや価値観が大きく変わることもあるので、人生を通じてどう生きていきたいのかを考えることも大切です。

例えば、いつまでに何をしたいのか、どこに行きたいのか、どうなりたいのか。一番の理想を文字や写真を使って可視化していくことから始めてみるのが分かりやすいのではと思います。

【3】譲れない条件・妥協できる条件を決めておく

Aさんの中で譲れない条件と妥協できる条件を明確にしておくことも大切です。業界、職種、勤務地、収入など人によってその基準は異なります。

Aさんが求めるライフプラン、キャリアプラン、ワークライフバランスを考えた上で、「譲れない条件」、そして「嫌なこと」を考えてみてください。

何が譲れず、何が嫌なのか」を考えることによって仕事選びの基準ができ、後悔につながる決断を避けることができます。

以上、「好きと安定性を両立するための考え方」と「自分らしく働くための考え方」をお伝えしてきました。

転職は人生の大きな決断ですが、自分のことを見つめ直す良いきっかけにもなります。「好きなこと」「自分らしさ」への考え方を深め、次の仕事選びができればと思います。

鎌田薫

【この記事を書いた人】
鎌田薫

Mentor For 公式ウィメンズキャリアメンター
・駐妻キャリア支援CAREER MARK 共同代表
・WEBメディアLAXIC 前編集長
大学卒業後、金融業界、リクルートを経てハリウッドビューティサロン支配人に。企画営業、事業企画、経営企画などに従事。育児休暇復帰直前に夫の駐在が決まり1年8ヶ月ロンドンヘ。帯同中に在英日本人女性のコミュニティを立ち上げる。帰国後、WEBメディア「LAXIC」編集長としてCAREER MARKの前身となる駐妻キャリア支援プロジェクトを立ち上げる。二児の母

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