アパレル販売歴26年の女性が選んだ「世間にとらわれない」人生――後悔のない生き方の裏にある“プロとしての自信”

20代後半の女性たちがよく口にする、「30歳になっちゃう」という言葉。なぜ私たちはこんなにも30代になるのが怖いのだろう?
これからの人生について、一人であれこれ悪い想像をしてしまうから? それなら、少し先の未来を歩く先輩たちが、何に悩み、何に喜びながら30代を過ごしてきたのかを知れば少しは不安がなくなるかも。すでに30代を乗り越えた“40’sウーマン”たちが語る等身大の言葉に耳を傾けてみよう。

自分にある“大切なもの”が、悔いのない選択を後押ししてくれる

もちろん女性なら結婚や出産は非常に大きな問題です。悩む気持ちも分かります。私から言えることは、月並みですが、結婚したいならした方がいいですし、子どもがほしいなら子どもを産んだ方がいいということ。でも何よりも大切なのは、結婚するかしないかでも出産するかしないかでもなく、自分が決めたことに対し、後悔しない生き方を選んでいってほしいということです。

私、赤ちゃんや子どもが大好きなんです。もともとは幼稚園の先生になりたくて、短大では保育の勉強をしていました。今でもキッズ売り場にお子さんがいらっしゃるとかわいいな、と思いますし、子どもを産んだ方がよかったかなと思うことも、ないわけではありません。

アパレル販売歴26年の女性が選んだ「世間にとらわれない」人生――後悔のない生き方の裏にある“プロとしての自信”

けれど、悔いはまったくありません。なぜなら、今まで歩んできた道は全て、自分で決めたことだからです。私にとって、私らしい生き方は何かと聞かれたら、それは「自由な生き方」です。自分の人生を自分の好きなように生きる。周りや世間がどうかは問題じゃないんです。もちろん人に何か言われたら気にはなりますが、めげてはいけない。そう思うんですよね。

そんなふうに強い気持ちを持てるようになったのは、やっぱり仕事のおかげです。小さいころは本当に大人しい子どもでしたから。特に店長になった後は、大変なことはたくさんありましたが、なるべく弱音を吐かないでいよう、まずは自分で判断しようと心に決めていました。あのときの経験が、私に強さをくれたのかもしれません。若いころ、私を育ててくれた上司も「いつの間にそんなに強くなったんだ」と、驚いていました。周りに頼ることも大切ですが、強くなるためには背伸びをしたり、痩せ我慢をする時期も必要なのかもしれませんね。

そして、私の中には販売のプロとしての自信があります。この26年間、私はSHIPSでたくさんの素敵な先輩方にいろいろなことを教わってきました。20年来に及ぶ長いお付き合いのお客さまもいっぱいできました。プロとしての自信があるからこそ、どんな決断をしても後悔しないでいられるのかもしれません。私にとって大切なのは、やっぱり仕事。大切なものさえ見失わなければ、後で「ああしておけば良かった」と思うことはなくなると思います。

皆さんにも自分で考えて、自分で自分の生き方を決めてほしいと思います。30代は特に仕事や結婚、育児といろいろなことに悩み、決断する時期です。私はもうすぐ50歳になりますが、この5~6年は本当に楽しく仕事をしています。それも全て一生懸命頑張った30代があったから。だからこそ、今の自分がいるんだと思っています。どうか30代を悔いなくやり切って、楽しい40代を迎えてほしい。そう、心から願っています。

取材・文/横川良明 撮影/吉永和志

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