28歳で未婚の母に――40代シングルマザーが「この生き方に後悔はない」と言い切る理由

20代後半の女性たちがよく口にする、「30歳になっちゃう」という言葉。なぜ私たちはこんなにも30代になるのが怖いのだろう?
これからの人生について、一人であれこれ悪い想像をしてしまうから? それなら、少し先の未来を歩く先輩たちが、何に悩み、何に喜びながら30代を過ごしてきたのかを知れば少しは不安がなくなるかも。すでに30代を乗り越えた“40’sウーマン”たちが語る等身大の言葉に耳を傾けてみよう。
シングルマザーは仕事のハンデにならない
周囲が応援してくれるというメリットも

シングルマザーであることが、仕事のハンデになったことはありません。むしろメリットもあるんですよ。まずは子どもを優先的に保育園へ入れてもらえる。そして、先輩女性たちから応援してもらえます。生命保険の営業は私より年上の女性が多かったのですが、私はご覧の通りちょっと派手な格好をしておりますので(笑)、大抵は「何なの、あの子」という目で見られる。でも私が一人で子どもを育てていると知った途端、「あなたも頑張っているのね!」と温かく受け入れてもらえるんです。会社で強いのは現場を知っている人間ですから、営業現場の最前線に立つ先輩女性たちと仲良くなれたことは、私のキャリアにも大きなプラスになりました。
だからシングルマザーであることが理由で、職場でつらい思いをしたことはないんです。私が一生のうちで一番つらかった瞬間は、出産のために入院していた時でしたから。他の人たちは旦那さんがお見舞いに来てくれるのに、私は一人ぼっち。あれを超えるほどのつらさは、もうないだろうと思います。
ただ、シングルマザーという生き方を後悔したことは一度もありません。息子が保育園に通っていたころ、「ママ、ありがとう」とつたない字で書かれたカードをもらった時は、「この子がいてよかった」と思ってドッと涙が出ました。今年大学生になった息子は、最近まで全寮制の高校で離れて暮らしていたのですが、たまに帰ってくると、買い物もしてくれるし、ゴミも出してくれるし、荷物も持ってくれる。今では完全に私の方が息子を頼っていますね。正直私は親としての自覚に乏しい人間だと思いますが、よくぞこんな子に育ってくれたものだと、母としての幸せを噛み締めています。
その後、結婚したいと思ったことですか? 今まではなかったんです。息子と二人で家族として完結しているので。ただ、今後は息子が独り立ちしていくので、50歳になったら結婚したい(笑)。仕事でも何か“運と縁”があれば、リスクを取ってでも挑戦したいですね。「チャンスが来たらやってみる」という冒険心を、公私ともに持ち続けたいと思っています。
取材・文/塚田有香 撮影/吉永和志
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