【864名調査】管理職になりたくない人が多数派? 女性の昇進意欲を左右する職場の要因とは

有効回答数/864名
調査方法/女の転職type会員に対してWeb上で調査
管理職になるメリットは「自身の成長」
尊敬できる女性上司の存在が、昇進意欲に影響することが明らかに
今回は「管理職」経験者の女性の実態および、非管理職女性が抱く管理職に対する意識調査を実施しました。管理職経験を持つ女性が感じている「管理職として働くメリット」は、「自分の成長につながった」(68.0%)がトップに。一方で「管理職として働くデメリット」は、「責任が重くなった」(55.7%)が一位となっています。
また、管理職経験がない人に「今後管理職になりたいか」を聞いたところ、「なりたい」派(39.1%)を「なりたくない」派(54.9%)が上回る結果となりました。
管理職に対する志望度には、尊敬できる女性上司の有無が影響するようで、「とても影響がある」(25.1%)、「やや影響がある」(31.4%)を合計すると、半数以上の女性がロールモデルの存在の重要性を感じていました。
Q.1 管理職(リーダー職)の経験は?

【年齢別に見た管理職経験の有無】

アンケート回答者864名のうち、管理職経験者は219人(25.3%)。年齢別で見てみると、30代では28.9%、40代では32.0%と3割近くの人が管理職経験があると回答しましたが、20代では約1割にとどまりました。
Q.2 管理職として働くメリットは?

Q.1で管理職経験があると回答した人に、管理職になってよかった点を聞いた結果、1位は「自身の成長につながった」(68.0%)との結果に。
次いで「自分の裁量でできる仕事が増えた」(46.6%)、「給料が上がった」(43.8%)という点にメリットを感じている女性が多いことが分かりました。
Q.3 管理職として働くデメリットは?

管理職として働くデメリットに関しては、「責任が重くなった」(55.7%)がトップとなりました。
「面倒な仕事が増えた」(47.0%)、「残業時間が増えた」(35.2%)と続くことから、業務量が増えたことに対する不満や負担を感じている様子が伺えます。
管理職になってよかったこと、よくなかったことに関する具体的なエピソードも聞きました。
・自分の裁量で仕事ができるようになり、自らの責任で決めた仕様が製品に組み込まれた。その製品が社会の中で利用されることで、社会に貢献できる喜びを知った(30代/エンジニア系/東京)
・部署全体の方向性や会議にも参加できて、仕事のやりがいが増えた(30代/事務・経理・人事系/東京)
・上司がどのような仕事をしていたのか分かった。周囲を見渡せる余裕が出来たので、立ち回りが洗練された気がする(30代/事務・経理・人事系/東京)
・部下から「〇〇さんに教えてもらって良かった」と言われ、後に部下も成長し昇進した(30代/事務・経理・人事系/大阪)
・周囲から仕事をやって当たり前と扱われる。当たり前だけど、弱っている時に悲しくなる(40代/事務・経理・人事系/大阪)
・男性が多い中で女性管理職は自分しかおらず、悩みがあっても気軽に相談できる人がいなくなってしまい、精神的に病んでしまった(30代/営業系/福岡)
・経営陣から与えられたノルマと部下の残業時間の限度の板挟みにあい、過度に残業する月が多くなった(50代/事務・経理・人事系/東京)
・少しお給料は上がったものの、責任の大きさとお給料が見合わない(40代/サービス・販売系/東京)
Q.4 今後、管理職になりたいと思う?

Q.1で管理職経験がないと回答した人に、管理職への志望度を聞いたところ、「あまりなりたくない」(42.9%)に最も多くの回答が集まりました。
管理職になりたい派が39.1%だったのに対して、なりたくない派は54.9%。管理職への志望度の低い女性が多数派ということが明らかになりました。
Q.5 管理職になりたい理由は?

Q.4で「管理職になりたい」派だった人が管理職を目指す理由は、「自身の成長につながるから」(78.7%)が1位でした。「キャリアの幅が広がる」(72.2%)が2位に続くことからも、成長意欲の高さがうかがえます。
Q.6 管理職になりたくない理由は?

Q.4で「管理職になりたくない」派だった人が、管理職を志望しない理由としては「責任が重くなる」(68.6%)、「残業時間が増えそう」(50.8%)、「自分にできる自信がない」(50.3%)が上位にランクイン。
「その他」の回答では「家庭との両立が不安」などの声も多く見られました。
Q.7 職場に尊敬できる女性の管理職はいる?

管理職への志望度には何が影響するのか探るため、職場に尊敬できる女性の上司がいるか質問。
その上で、尊敬できる女性の上司の存在が、自身の管理職への志望度に影響するか否か聞いたところ、「影響がある」派が56.5%。「影響はない」派が33.6%という結果になりました。

また、Q.4で聞いた管理職の志望度別に、尊敬できる上司の有無の割合を見てみると、管理職に「頑張ってなりたい」と答えた人のうち40.0%が「自分の職場に尊敬できる女性の管理職がいる」と回答。
「管理職になりたくない」派と比較しても高い割合であることから、ロールモデルとなる女性の存在が、管理職への志望度を高める後押しになっていることが見て取れました。
ジェンダーギャップ指数153カ国中120位、世界から女性管理職者の少なさが課題視されている日本。女性のキャリア推進のために、国を挙げてさまざまな政策が打ち出されている最中です。
Woman typeでも、多くの女性が自分らしいキャリア選択が可能となるように、記事やイベントを通じて情報発信を続けています。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。
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