04 APR/2022

現在の給与に不満がある人は8割以上! 大阪・東京の働く女性の収入&貯蓄事情を比べてみた

大阪・東京
働く女性の実態調査2022

大阪・東京で働く20~30代女性に「仕事・キャリア」「転職」「お金」「結婚・出産」に関するテーマでアンケート調査を実施。それぞれどんな違いや共通点があるのでしょうか?

今回の記事では、大阪・東京の働く女性の「お金」に関する意識調査の結果をお届けします。

理想の年収と現実の年収の差は、200〜300万円も?

はじめに、「理想の年収」について質問すると、大阪・東京ともに「500~599万円」と回答した人が最も多く、ともに第一位となりました。

大阪・東京 アンケート調査

4位以下の記載は省略

2位以降の回答を見ると、東京の女性の方が、理想年収が比較的高い傾向が出ています。

大阪・東京ともに大都市とはいえ、居住費の高さは全国比較で東京が最も高いため(出典:全国家賃動向)、豊かな暮らしを送るために必要な収入についても必然的に増えると言えそうです。

では、理想年収に対して、実際の年収はどのくらいなのでしょうか。

今回の調査では、大阪では「300万円~399万円」(31%)、 「200万円~299万円」(23%)、 「400万円~499万円」(13%)と続き、東京では、「200万円~299万円」(21%)、「300万円~399万円」(33%) 、「400万円~499万円」(22%) という結果になりました。

理想の年収と現実の年収を比較すると、およそ200〜300万円の差がある人が最も多いようです。

大阪と東京で貯蓄格差あり? 現在の給与に不満を持つ人が圧倒的多数

続いて、現在の貯蓄額について調査すると、大阪と東京で貯蓄額に大きな差が……。

大阪・東京 アンケート調査

4位以下の記載は省略

居住費など生活費が高い東京。家賃の支払いなどがある場合、「なかなか貯金が貯まらない」という人も多そうです。

また、理想と現実のギャップを見ても分かる通り、現在の給与に不満に思っている人が大阪・東京ともに多数派となっています。

大阪・東京 アンケート調査

4位以下の記載は省略

特に、理想と現実の年収ギャップが大きく、貯蓄額も少ない東京女性からは、今の給料では「全然足りない」の声が最も多く寄せられています。

約9割の女性が「お金の不安」を抱えている

そんな中、将来のお金に対して、不安を抱いている東京女性は9割以上という結果に。貯蓄多めの大阪女性も、8割以上の人がお金の不安を抱えているようです。

大阪・東京 アンケート調査

では、「お金の不安」について、大阪・東京の女性たちは、一体誰に相談しているのでしょうか。

大阪・東京 アンケート調査

4位以下の記載は省略

大阪ではパートナーに相談する人が最も多く、東京では親に相談すると回答した人が一位となりました。

また、双方、お金のことは誰にも「相談しない」と回答した人が2割以上となっています。

その他、「ファイナンシャルプランナーなど、お金の専門家に相談する」と回答した人もいました。

月の美容代は大阪「1万円未満」に対し、東京「1〜3万円未満」でやや高め

続いて、美容や趣味にかける月々の出費について聞いてみました。

大阪・東京 アンケート調査

4位以下の記載は省略

美容代について比較すると、東京女性の方がやや高めの傾向に。

続いて、趣味にかけるお金については、大阪・東京ともに「1万円未満」が最も多く(大阪:50%、東京:55%)、「1~3万円未満」(大阪:34%、東京:33%)、「3〜5万円未満」(大阪:12%、東京:9%)という順番で結果がそろいました。

最後に、収入アップのために現在取り組んでいることを聞くと、大阪・東京ともに「副業」に取り組むと回答した人が第一位に(大阪:29%、東京:48%)。

続いて「株や投資」(大阪:13%、東京:11%)、「日々の仕事を頑張ることでキャリアアップを目指す」(大阪:14%、東京:15%)という順になり、大阪・東京ともに収入アップのための取り組み傾向がそろっています。

また、Woman typeの取材に対し、エコノミストの崔 真淑さんは「ウクライナ危機の影響で、今後の物価上昇は避けられない」とコメント。

各国がエネルギー資源をロシアから輸入できなくなったことで、あらゆる物の製造コストが上がるため、商品価格が高騰すると予想しています。

出費はますます増えるのに、会社は不景気で賃金は一向に上がらない……。そんな世知辛い未来が来ることも想定し、自分の専門性を磨いたり、複数の収入源を持つようにしたりして、できる備えはしておきたいですね。

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【アンケート調査概要】
●調査方法:20~39歳の女性へのWebアンケート(クラウドワークス)
●調査期間:2022年3月3日~2022年3月12日
●有効回答者数:東京在住・勤務の女性100名、大阪在住・勤務の女性100名

文/栗原千明 イラスト/村野千草