アサヒビール 矢島 依未子さん/「スーパードライが大好き!」ここまで愛せる仕事にはそう出会えない【連載:ワーキングビューティー・アルバム Vol.10】
仕事でもプライベートでも輝いている女性をクローズアップ! 自分らしいワーク&ライフスタイルで充実した毎日を送っている女性たちから、ハッピーに生きるヒントを教えてもらっちゃおう。
今回紹介するワーキングビューティーは、アサヒビール株式会社に新卒で入社して以来、営業部に所属している矢島依未子さん。何事もポジティブにとらえ、いつも笑顔を絶やさず、元気いっぱいに仕事に打ち込める秘訣とは?
「新人の営業マンなんて……」
クライアントに言われた一言で大号泣!
編集部:新卒でアサヒビールを志望された理由は何だったのですか?
大学生のときにシドニーに留学したのですが、そのとき現地の方がおいしそうに当社のビール『スーパードライ』を飲んでいたんです。それも1人や2人でなく、多くの方が飲まれていて。私ももちろん、当時からスーパードライの大ファンだったので、自分の好きなものが世界でもたくさんの人に愛されていることがすごく嬉しかったんです。大好きなビールを、もっと世界の人に知ってもらいたい、海外に広めたい! そんな理由から当社が第一志望でした。ほんと、入社できて良かったです(笑)。
編集部:現在は営業と伺いましたが、どのようなお仕事をされているのですか?
はい、入社してからずっと変わっていないのですが、首都圏のスーパーマーケットのチェーンストアを2社担当し、本部へ商品のご提案をしたり、店舗での販売促進活動のお手伝いもしています。具体的には、新商品やおすすめしたい商品のキャンペーンを企画し、それぞれのチェーンストアのバイヤー様にプレゼン。商談が成立したら、首都圏の数十店舗以上のお店で一斉にキャンペーンがスタートするので、店舗をまわってお客様からの反響を伺ったり、売上数字をチェックして次の企画提案の準備もします。
編集部:新卒でいきなり2チェーンも担当されたのですね。最初は大変だったのでは?
そうですね。現場経験もなく、右も左もわからない状態でとても不安でしたが、前任から引き継ぐ際に、父親ほども歳の離れたクライアントのバイヤー様が「矢島さんをイチから育てるつもりでやっていきます。一緒にがんばっていきましょう」と言って下さったんです。「新人なんて」と期待されていないと思っていたので、もう嬉しくて、嬉しくて。前が見えないほど、大泣きしてしまいました(笑)。同時に、「頑張ろう!」と心の底から思えたんですよね。そういった周囲の方に支えられて、あっという間に3年目を迎えることができました。
「愛するものを仕事にしなさい」
仕事を通してジョブズの言葉の意味が理解できた
編集部:あっという間に3年目ということですが、これまでで一番印象に残っているお仕事はなんですか?
たくさんあるのですが、あえて挙げるならペットボトルのワイン『リラ』を初めてお店に置いてもらったときのことですね。最初にバイヤー様にご提案したところ、「ペットボトルのワインなんて、売れないのでは?」ということでNGに。それからは、全国の営業マンが社内のイントラネットで紹介している『リラ』の販売方法の成功例をリサーチしたり、それを参考に提案の切り口を変えて、「2本で◯◯円」という販売手法を提案したりと、半年間説得を続け、やっとGOサインをいただけたんです。 そしてさらに嬉しいことに、実際にご販売いただくと予想以上に売れ行きがよく、バイヤー様も驚きつつもとても喜んでくれました。いまでは定番の商品として常に売り場に置いていただいています。
編集部:半年間も提案し続けたのはすごいですね。諦めようとは思わなかった?
それはもう、「売れる!!」という確信があったので(笑)。実際に全国の売上数字を見てもリラは好調でしたし、味は抜群。手軽に飲めるワインとしてわたし自身、リラが大好きで飲んでいました。愛情のある大好きな商品だからこそ、お店に置いてもらうだけでなく、そこから多くの方に知ってもらい、ファンになってほしいと思っていたんです。
編集部:そんなに愛せる商品を扱う会社で働けるのは幸せですね!
本当に、そうですね。先日、スティーブ・ジョブズのあるスピーチをインターネットの動画で改めて見たのですが、ジョブズが「仕事で偉業をなすには、愛するものを仕事にしなければならない」というようなことを言っていたのが印象的でした。好きなことだから続けられる、頑張れるのだとすごく共感しましたね。
「元気があれば何でもできる」がモットー!
ストレスは溜めないようにこまめに発散
編集部:それにしても、矢島さんはとても明るく笑顔が素敵で、話しているだけで元気をもらっている気がします。その元気の秘訣は何ですか?
ありがとうございます(笑)。そうですね、これといって特別なことはしていないのですが…。唯一、高校生のときから続けている朝の健康習慣で、野菜ジュースに黒酢を2対1の割合で入れて飲んでいますね。また、ストレスはすぐ発散。一番効果的なのは、部屋の掃除と靴磨き。地味なんですけど(笑)。小さいころから母に、「身の回りをキレイにしておくことは精神の安定に直結する」と教えられてきこともあり、ピカピカにすると不思議と落ち着きます。また、香りも癒し効果があるので会社のデスクにフレグランスクリームを置いています。イライラしたら、手首につけて香りを嗅いでリラックスするようにしているんです。
編集部:では最後に、お仕事において将来の目標を教えてください。やはり、海外営業ですか?
そうですね、長期的な目標としては、いつか海外で活躍したいですね。でもとりあえずは、尊敬している直属のリーダーから教えてもらった「自分の分身をつくれ」という言葉を実践したいと思っています。何事も1人で抱え込まず、自分の代わりにやってくれる人をたくさん作る。それは、いろんな人を巻き込んで仕事をしなさいと教えてもらったんだと考えています。まだまだですけどね(笑)。とにかく、「元気があれば何でもできる!」という先輩方がたくさんいるので、私もポジティブに元気よく、これからも頑張っていこうと思います。
これまで同僚、上司、取引先の人たちに恵まれてきたと話していた矢島さん。いるだけで場の空気がぱっと明るくなり、とても楽しい雰囲気を作ってくれる彼女だからこそ、自然と皆が彼女の周りに集まってくるのだろう。取材時にも「『お前なんかが取材されて大丈夫か!?』と先輩にいじられました(笑)」と社内でも愛されキャラなことが判明。営業現場でも持ち前の元気と笑顔で頑張っている姿が目に浮かんだ。
取材・文/岩井愛佳 撮影/赤松洋太
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