職場も家庭もコツは同じ? 共働き女性が実践する「良好な人間関係」の築き方【アンケート調査】

「職場の同僚と距離が縮まらない……」「夫婦同士、考えの違いが増えてきたかも……」
そんな人間関係の悩みを抱えている女性も多いのでは?
下記、『女の転職type』が実施したアンケート調査で、女性の転職理由の第3位に「人間関係をよくしたい」という回答がランクインしていたことからも分かる通り、いろいろな人が集まる職場では人間関係のトラブルが起こりがち。
◆転職したいと思った理由は?

さらに、一緒に暮らすパートナーとの関係にも満足できていないとなれば、ストレスはどんどんたまる一方……。
ですが、職場の同僚はもちろん、夫婦でさえも、元をたどれば赤の他人。良好な関係性を築くためには、それなりの工夫が必要なのかもしれません。
そこで今回、Woman typeでは20~30代の働く既婚女性にアンケートを実施。家庭・職場それぞれの人間関係に対する満足度や、良い関係性を築くための工夫を聞きました!
Q.1 家庭・職場の人間関係に満足してる?

家庭と職場の人間関係に対する満足度について聞いた結果、家庭・職場ともに人間関係に「満足」「やや満足」と回答した満足派が過半数を占めました。
女性の転職理由第3位に「人間関係をよくしたい」がランクインしていたものの、意外にも「不満足」「やや不満足」と回答した不満足派は1割強と少数。
では、満足派の女性たちは、どのように人間関係の質を高めていったのでしょうか? パートナーに対して、職場の関係者に対して、意識して行っていることを聞きました。
Q.2 パートナーとの関係性の満足度を高めるためにやっていることは?

※Q.1でパートナーとの関係に「満足」「やや満足」と回答した人のみ ※複数選択可
まずは家庭において、パートナーとの関係性を良いものにするためにどんなことを心掛けているか質問。
すると、8割以上の女性が相手との会話を大切にしていることが明らかになりました。
・夫が帰ってくる時間には寝てるので、朝一で前日にあったことや子どもの様子、その日の予定などを話す(35歳/事務)
・スマホを触ったりテレビを眺めたり、ついつい会話が少なくなってしまいがちなので、家事を二人で一緒にやっています。今日あったことを報告し合ったり、面白い漫画や動画があったら見せ合ったりしています(27歳/管理栄養士)
・夫がどんなに忙しくても、仕事の休憩中にテレビ電話で子どもたちを交えて話したり、帰りが遅くても15分は直接話す時間を取っています。子どもたちがどんなことができるようになった、今日は○○して遊んだよなど、他愛のない話をしています(28歳/サービス業)
・平日は夫の帰宅が遅くて会話できないので、LINEで細かく子どもたちの状況を伝えています。子どもの連絡帳の記入は夫の担当にして、会話が増えるように気を付けています(39/事務職)
・仕事から帰ってきた夫に、必ず「今日はどうだった?」と仕事の話を聞く。毎日聞いているうちに、夫から話してくるようになった(29際/販売サービス)
・毎晩子どもが寝た後に一緒に晩酌をして会話する(32歳/販売サービス)
・なるべく相手の話を聞いたり質問したり、自分の話をしながらたくさん会話するように心掛ける(35歳/鍼灸師)
・今日あったことや感じたことを話したり、自分が好きなものの話を聞いてもらったりする。相手は自分からは話さない人なので、質問して聞くようにしている(32歳/事務)
・できるだけ一緒にごはんを食べるようにして、その日のことを報告しあう(30歳/受付)
・今日あったことはその日のうちに話してしまう(22歳/一般事務)
・できるだけその日にあった出来事などを会話に盛り込むようにして過ごしています(38歳/倉庫業務)
・考え方が違うと感じる時は、否定しすぎず根底の思想を聞くように努力している。自分の考えも相手にある程度分かってもらえるように話す(32歳/薬剤師)
・感謝やごめんねを伝えるように意識する(30歳/一般事務)
・何かしてほしい時や嫌だなと思ったことは、言葉は選ぶがちゃんと伝えるようにし、察してもらおうとしないように気を付ける。その分、してくれたり改善してくれたな、と思ったら都度お礼を言うようにする(32歳/事務)
・休日が一緒になることは月に1~2度しかないため、遠出をして楽しむより、近所のコンビニまで散歩に行くような短い時間を一緒に過ごすようにしている(38歳/経理)
・相手が好きな番組を一緒に見て感想を言い合ったり、好きそうなスイーツを見つけたら話題にして今度食べに行こうと約束したり、一緒にいて楽しい、何かかあったら話したいと思える関係になれるよう心掛けています(32歳/販売職)
Q.3 職場の人間関係に対する満足度を高めるためにやっていることは?

※Q.1で職場の人間関係に「満足」「やや満足」と回答した人のみ ※複数選択可
続いて、職場で良好な人間関係を築く心掛けを聞いたところ、過半数が「なるべく雑談をする」と回答。
パートナーに対しても、職場の関係者に対しても、「会話をする」ことが重要だと考えている女性が多いことが見て取れます。
具体的に、職場ではどのようなことを意識しているのでしょうか?
・私が期の途中での異動だったので、できるだけランチに一緒に行って、いろんな人の話を聞くようにした。自分の話も少しずつするようにしている(32歳/事務)
・お昼ごはんに一緒に行ったり、普段の会話の中で人となりを知る努力をし、打ち解ける話題を探すなど、距離を縮める努力をする(30歳/一般事務)
・朝や帰りのあいさつの時に、お互いの近況などの雑談をするようにしています(35歳/教育サービス業)
・休日の過ごし方や好きな食べ物など、その時に思いついたことを昼食の時などに話して、リラックスして仕事できる雰囲気を作るようにしています(25歳/エンジニア)
・好きな食べ物や趣味などを聞く。自分と同じ部分があると話が弾むし、共感する話題があると親近感が湧いたり距離が近くなるので(27歳/管理栄養士)
・天気の話や気になるニュースの話、連休はどう過ごすのかなど、できるだけ仕事の話以外でも相手のことを知るようにしています(33歳/営業事務)
・仕事の休憩中にはなるべく話を聞く側になっています。そのおかげで、いろいろな人の好みや趣味を知ることができています(28歳/サービス業)
・話を聞いてあげると相手の気分も良くなり、私のことも大切に扱ってくれるので(36歳/飲食業)
・雑談できる時は、なるべくいろいろな人とコミュニケーションをとるようにしている(39歳/団体職員)
・いろいろな人に満遍なく話しかけて、相手のいいところを褒めて気分良く過ごせるようにしています(32歳/販売)
・何気ない雑談から、少し話を広げるようにしてます。相手が心地よいと思う距離感を見極め、それを害さないよう心掛けます(38歳/総務事務)
・いつも明るく笑顔で話を聞いてくれる、困っている時には相談に乗ってくれるなど、自分だったらどのような同僚、後輩、先輩なら話しやすいかを考えて接するようにしています(30歳/接客業)
・仕事中、相手の長所を理解し、言語化して伝える(29歳/販売サービス)
・在宅勤務で直接話すことはないので、その分Web会議の前にアイスブレークをいれるようにしている(39歳/カスタマー)
・在宅勤務で顔を合わせることはないが、チャットにはできるだけ絵文字を使用してフランクな対応を心掛ける(32歳/一般事務)
職場でも家庭でも、良い人間関係は「コミュニケーション」ありき
良い人間関係は自然とできていくものではなく、自分自身の努力も必要。もちろん相手やコミュニティーとの相性もありますが、「良い関係性は自分で作る」という意識を忘れずに、日々のコミュニケーションを工夫したいところです。
「そうは言っても、自分から話しかけるのはどうしても苦手……」「家族との会話って意識しちゃうと逆に難しい」という人は、識者の知見を参考に、できそうなことからチャレンジしてみては? 最後に、Woman typeで掲載中のコミュニケーションに関するコンテンツをいくつかご紹介します!
雑談上手になるには? “元コミュ障アナ”吉田尚記さんに学ぶ、雑談力を鍛えるヒント

上司とのミーティングや、クライアントへのプレゼンなど、「目的」も「やるべきこと」も明確ならば準備をしっかりして臨めるけれど、雑談の機会はふいに訪れる……。そんな時、「何をしゃべればいいのか」と、戸惑ってしまう人も少なくないはず。
本記事では『元コミュ障アナウンサーが考案した 会話がしんどい人のための話し方・聞き方の教科書』(アスコム)の著者であり人気アナウンサー、吉田尚記さんに、雑談力の大切さや雑談スキルを上げるコツについて聞きました。
職場の人間関係に悩んだら試したい、明日からできる改善法

働く女性向けの社外メンターマッチングサービス『Mentor For』のメンターであり、メンタリング、コーチング、企業研修などを専門とする前田典子さんに、職場のコミュニケーションに関する悩みを相談。
前田さんは、「職場のコミュニケーションが良い状態」とは、会話があるということだけでなく「関係性が健全である」という意味も含んでいると語ります。
記事内では、良いコミュニケーションをとるための、具体的なコツも紹介します!
結婚相手には「話し合い」ができる人を【りゅうちぇる×男性学・田中俊之イベントレポート】

男性学を専門とする社会学者の田中俊之先生と、仲良し夫婦タレントとしても知られるりゅうちぇるさんをゲストに迎え、「新時代のパートナーシップ」をテーマにトークセッションを実施。
「結婚相手には話し合いができる人を」「相手を知る会話を重ねて」など、partnerとの会話に関するアドバイスが次から次へと飛び出しました。
『働く女の本音白書』の過去記事一覧はこちら
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