ジンコーポレーション 安食有利香さん/エステティシャンから社長秘書にまさかの異動!「できることが増える楽しみがある」
仕事でもプライベートでも輝いている女性をクローズアップ! 自分らしいワーク&ライフスタイルで充実した毎日を送っている女性たちから、ハッピーに生きるヒントを教えてもらっちゃおう。
今回紹介するワーキングビューティーは、脱毛サロンでおなじみの『ミュゼプラチナム』を運営する会社、ジンコーポレーションで秘書として働く安食有利香さん。店舗スタッフから本社スタッフに抜擢され、初めてのオフィスワークにとまどいながらも奮闘する安食さんのオン・オフを覗いてみよう。
自分らしく働けるサロンと出会い
現場経験を積んだ20代前半
編集部:安食さんは専門学校でエステティシャンの勉強をされた後、ずっとエステ業界を歩んでこられたのですね。いつぐらいから、エステの世界に興味を持たれたのですか?
高校3年で、卒業後の進路を真剣に考えたときからですね。もともと美容にとても興味がありましたし、エステの知識を身につければ、自分自身、歳を重ねても美しくいられるのではと思いました。でも、専門学校を経ていざエステサロンに入社してみると、当然のことながら個人に売上目標が課されていて。お客様が美しくなっていくのを見るのはとても幸せでしたし、施術は楽しかったのですが、物品販売などの営業活動も活発にしなくてはいけなかったので、そちらに追われていっぱいいっぱいに(笑)。こういう営業スタイルは自分には向いていないのではないかと考えるようになりました。
編集部:そうして転職を意識し始めたのですね。
そうなんです。前職の同期がたまたま『ミュゼプラチナム』に転職していて。営業やノルマは一切なく、お客様に満足していただくことを一番に考え、お手入れに集中できることを知り、「わたしが求めていたスタイルはこれだ!」と、すぐに入社を決めました。
入社後は、2年目で副主任として新人育成を担当しました。3年目で主任として店舗を任せてもらったので、毎日忙しかったですがとても充実していましたね。何よりもお客様の笑顔を見られる仕事を続けられていることが嬉しかったんです。
編集部:約3年半の現場経験を積み、24歳で本社に秘書として異動されていますが、本社勤務の希望は出されていたのですか?
いいえ、まったく! ほんと、“棚からぼた餅”という感じで(笑)。ずっと現場に立って仕事をしていたので、まさか自分が本社でオフィスワークをする日がくるなんて夢にも思っていなかったです。なので、急に異動が決まりびっくりしました。どんな世界が待っているんだろうというワクワク感も大きかったです。
“初めて”だらけのオフィスワークで
できることが増える楽しみを実感
編集部:本社勤務となると、仕事内容も雰囲気も店舗スタッフのときとはまったく違いますよね。実際に異動してみて、いかがでしたか?
右も左も分からない状態って、まさにこういうことを言うんだなと実感しました(笑)。名刺交換も初。デスクに向かい座って仕事をするのも初。もちろん、PCのタイピングだってまともにできなくて。ワードやエクセルを使うのも初めてでした。でも、新卒ではないですし、手とり足とり教えていただける立場でもありません。名刺交換をしている先輩がいたら、その様子をチェックしてすぐ実践したり、電話もなるべく先輩方のやり取りを聞いて真似していました。もともと店舗にいたときから、仕事は知識や理論ではなく、見て覚えるものだと思っていたので、その習慣が役に立ちましたね。
編集部:ちなみに、秘書課ではどんなお仕事をされているのですか?
社長、専務、社長室メンバーの業務サポートが主な仕事です。来客対応、社内会議の議事録作成、資料作成やファイリングほか、広報業務のサポートとして取材対応、データ収集なども担当しています。急な会食のセッティングなど突発的な業務も多いですね。ちなみに秘書課は3名なのですが、上司が男性というのも初めての経験です。
編集部:本当に“初めて”だらけですね! 店舗で責任者として働いていたご経験からすると、分からないことばかりの職場に葛藤はなかったですか?
それがなかったんですよね。昔から新しいことにチャレンジするのが大好きだったので、毎日が新鮮でした。小さなことでもできるようになると嬉しいですし。とはいえ、上司から仕事を頼まれたとき「それってどうやればいいんですか?」と聞き返せない性格なので、「はい、わかりました!」と元気に言ってしまい、内心焦っていたことはたくさんありました(笑)。
そんなときは、まずわからない用語はすべてネットで検索してメモ。やり方も調べられればいいのですが、できないときは先輩に聞いたりすることも。頼まれたことはきっちりやり遂げてきましたが、いつもプロセスの部分では必死でしたね。それをずっと繰り返していたら、いつの間にかやれることが少しずつ増え、業務の幅も広がってきたように思います。
一人暮らしで5kg太った経験から
食生活を見直し体型キープ!
編集部:ずっと美容に関わるお仕事をされているだけあって、スタイルも抜群ですね! 食生活で何か気を付けていることはありますか?
実は、高校を卒業して一人暮らしを始めたら、数カ月で5kgも太ってしまったんです。自炊もしていたし、食べる量も実家にいたときとそんなに変わっていなかったんですが、食べたいものばかり作っていたんですよね。食べるもので健康状態も、体型も変わるんだって思い知りました。
それからというもの、夜は炭水化物を控えたり、ジャンクフードは食べないようにしています。また、食べる順番も野菜を最初に、炭水化物は一番後になるよう意識するようになりました。
編集部:なるほど。そんな毎日の積み重ねが、体型キープの秘訣なのですね! 運動もしているのですか?
たいしたことはしていませんが、自宅から会社まで20~30分かけて歩いて出社したり、なるべく階段を使うように心掛けています。あとは寝る前のストレッチですね。ほんと、毎日コツコツ小さいことの積み重ねです(笑)。ストレスも美容には大敵なので、休日は好きな漫画を読んだりDVD鑑賞してゆっくり過ごしたり、友人とお酒を飲んだりして発散しています。長期休暇が取れたら海外旅行に行くのも大好き! 次のお休みは韓国に行く予定です。
編集部:では最後に、お仕事の目標を教えてください。
まずは、秘書としてもっとスキルアップして、早く一人前になりたいです。そのために、秘書検定など仕事に関わる資格取得にも積極的に取り組んでいこうと考えています。また、プライベートで韓国出身の歌手のファンになり、韓国語の勉強を始めました。いつか韓国に関わる仕事もしてみたいと思っています。その前に、もっと語学のスキルを磨かないといけないんですけどね(笑)。
第一印象からパッと華やかで、美しく、スタイルも抜群で、何でも卒なくこなしそうなイメージの安食さん。でも実は、初めてのオフィスワークに戸惑い、周囲を見て必死にスキルを修得したり、人知れず本やネットで分からないことを調べるなど、頑張り屋。オン・オフともに、小さな努力を継続していることこそ、安食さんが輝き続けている理由だと感じた。
取材・文/岩井愛佳 撮影/吉永和志
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