働く女性の約8割が「職場で泣いてしまった経験」あり! 思いがけず涙を流してしまったときの対処法
1日のおよそ3分の1の時間を費やす、仕事。楽しく平和に働きたいものですが、いつでも順風満帆とはいきませんよね。

そこで今回、20~30代の働く女性100人にこんな質問をしてみました。
Q. あなたは職場で泣いてしまった経験はありますか?
その結果、約8割が「ある」と回答。

大多数の女性たちが、職場で涙を流したことがある。その事実だけで、「私だけじゃなかったのか……」と救われる気持ちになれそうですよね。
では、どのようなシチュエーションで泣いてしまったのでしょう? 彼女たちにエピソードを聞いてみました。
「お客さまからクレームを立て続けに3件いただいてしまい、反省点を振り返っている時に自分の未熟さを感じ、泣きました」(27歳/エステティシャン)
「自社の商品について電話で質問された時、うまく答えることができず『もういいです』と電話を一方的に切られてしまった。勉強不足で答えられなかった悔しさと、怒られた悲しさで泣いた」(31歳/一般事務)
「失敗をしてはいけない場面でミスをして、結果多くの人を残業させてしまった時、ふがいなくてトイレで泣いてしまいました」(28歳/一般事務)
「上司から『こんな事も知らないの?』『何度言わせるの?』と叱られた」(28歳/営業職)
「作業が間に合わず、他の社員にヘルプを求めたところ、『こんなの頭を使えば1時間で終わるよ?』と嫌みを言われ、トイレに駆け込み泣いてしまいました」(27歳/IT業界)
「上司から書類の整理・記述が雑だと言われ、あげくに仕上げた書類を目の前でシュレッダーにかけられ、思わず泣いてしまいました」(35歳/法務事務)
「転職してきた人(役職なし)に、年下の私に役職があることをねたまれ、あることないこと社長に吹聴されたことを知り、涙が出た」(35歳/アパレルの販売)
「営業の電話をかけた時、しつこいなど文句を言われ、それ以外にも長々と小言を言われ涙が出てきた」(22歳/WEBデザイナー)
「職場の同僚に『掃除をしていない』と言いがかりをつけられた。その同僚こそ普段掃除をしていないのに怒られ、理不尽すぎて泣いてしまった」(28歳/運送業事務)
「英語が得意なわけでもないのに、全文英語のメールを上司から転送され、返信するようにと言われた。机に突っ伏して涙」(31歳/一般事務)
「同じ部の先輩から『仕事が終わったら早く帰れ』と怒られたので帰宅したら、翌日別の部の先輩から『他の人が仕事してるのに早く帰るのはおかしい』と怒鳴られた」(38歳/一般事務))

「激高しているお客さまのクレーム対応をした時、対応中は涙がにじむ程度でしたが、帰られた後号泣してしまいました。恐ろしすぎた」(34歳/販売サービス)
「どうしてもレジのイレギュラーを処理できずパニックになってしまうことに対して、『なぜ覚えられないんだ!』と激怒され号泣」(33歳/販売サービス)
「上司に、仕事のミスで長時間叱られて泣いてしまいました」(25歳/システムエンジニア)
「上司と意見が食い違い、もう一人の同僚も上司の味方についてしまい、孤立して泣いてしまった」(32歳/事務)
「異動先の部署に先輩がいない中、イレギュラー案件を何個も頼まれた」(24歳/営業事務)
「上司の指示のもとに仕事をしていたのに、さらに上の上司から怒られ、指示を出していた上司は知らないふり。悔しすぎて後で一人になって泣いた」(37歳/一般事務)
「クレーマー保護者からの理不尽なクレームに対し、会社側は全く守ってくれず、疲れも相まってトイレで号泣しました」(36歳/スクールサブマネージャー)

「職場についてすぐ上司が嫌すぎて号泣」(35歳/調理師)
「社長が毎日のように嫌みを言ってきます。一番つらかったのは『あんたも、あんたの両親も、人としてなってない』と言われたことです。家に帰って泣きました」(27歳/一般事務)
「妊娠中のつわりがひどく、吐き続けて食事も取れずに駅のホームで倒れてしまった時、職場で男性上司から『体調管理をしろ』と言われた」(35歳/事務職パート)
「特に何をしたわけでもないのに上司から急に無視をされ、耐えきれず退職を申し出たら『勝手にどうぞ』とため息&舌打ちとともに言われた」(36歳/営業事務)
「同僚(女)と上司(男)の不倫関係に巻き込まれた。仕事上で私と上司との接点が多いことに嫉妬心をむき出しにした同僚が、私にだけ仕事中の態度を変えてきて、その環境に耐えられなかった」(25歳/営業)

「精神的につらかった時、朝礼の当番で本の紹介をするうち、本に登場するダメな人と自分が重なり、スタッフ全員の前で号泣。上司が『お前はクズじゃない、そんな本読まなくていい!』とその場を収めてくれた」(34歳/イラストレーター)
仕事に一生懸命になるがゆえの涙もあれば、思わず「無理しないで〜!」と心配になってしまうような号泣案件など、さまざまなエピソードが寄せられました。
中には職場の人からの温かい言葉に、感動の涙を流す人も……。
「簡単な事務ミスで営業さんの成績を下げてしまったので責任を感じて謝ったら、責めることなく許してくれて、緊張の糸がほどけて泣いてしまった」(36歳/一般事務)
「仕事でミスをして落ち込んでいる時に社長から呼び出され、優しい言葉をかけられて思わず泣いてしまった」(29歳/一般事務)
「納得いく販促ツールを作れなかったけど、上司は優しく対応してくれて、ふがいなさに涙」(22歳/営業)
泣いてしまっても大丈夫、うまく気持ちを切り替えて
できれば冷静に仕事に取り組みたいものですが、思わず涙が出てしまうことはどうしたってあるもの。そんな時、一体どうしたらいいのでしょう?
女性たちに対処法を尋ねたところ、「その場を離れる」「気を紛らわす」という回答がほとんど。最も多かったのは「トイレに駆け込む」でしたが、他にこんな方法もありました。
「指摘されたことは全て理不尽だったため聞き流し、次から気を付けると言ってその場から逃げた」(24歳/一般事務)
「その場しのぎで謝り、さっさとその場を離れました」(27歳/一般事務)
「意味が分からず退職した」(30歳/バレエ講師)
泣いてしまった出来事に正面から向き合うことも大切ですが、「どう考えても自分は悪くないよな……」と思うこともあるはず。冷静に判断し、時には受け流すことで自分自身を守ることも必要です。
また、「推しを思い浮かべて気を紛らわした」(21歳/清掃員)、「早めにランチに行き、おいしいものを食べて心を落ち着かせた」(34歳/一般事務)という人もいました。
少しの間仕事から離れ、心の平穏を取り戻せば、気分を新たに頑張れそうですね。

そして、意外と少なかったのは「信頼できる人に報告・相談する」という回答。自分の中で抱え込みすぎず、上手に人を頼ることも選択肢の一つとして覚えておきたいところです。
職場で泣いてしまうと、「もう社会人なのに……」と落ち込んでしまいがちですが、社会人だって人間だもの。
8割の女性が職場で涙している事実を胸に、無理せず、自分を責めすぎず、仕事に励んでまいりましょう。
【調査概要】
●調査方法:20~39歳の女性へのWebアンケート(クラウドワークス)
●調査期間:2022年07月27日~2022年08月09日
●有効回答者数:100名
文/天野夏海
『働く女の本音白書』の過去記事一覧はこちら
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