音楽の道を諦め、会社員の道へ! 元ミュージシャンの女性が挫折経験から見いだした“迷いから逃げない”生き方
仕事でもプライベートでも輝いている女性をクローズアップ! 自分らしいワーク&ライフスタイルで充実した毎日を送っている女性たちから、ハッピーに生きるヒントを教えてもらっちゃおう。

Sansan 株式会社 尾部絵里子さん
大学卒業後、2004年に新卒で営業の仕事に就き、当時務めていた会社でコールセンター立ち上げに携わる。09年に人材業界向けのシステム開発会社に転職し、営業職として働く。13年に、法人向けの名刺管理サービスなどの開発を行うSansanへ。現在、カスタマーサクセス部のリーダーとして5人の女性メンバーを束ねる
今回紹介するワーキングビューティーの尾部絵里子さんは、3人組ロックバンド『grace3』(グレイスキューブ)のベーシストとして活躍し、CDデビューも果たした異色の経歴の持ち主。そんな尾部さんに、今の仕事へのこだわりや、やりがいを教えてもらった。
音楽の道を諦め後悔した経験が
「迷いから逃げない」強い軸を作った
編集部:尾部さんは以前、ミュージシャンとしても活躍されていたそうですね。
そうなんです、2007年に会社員として働きながらCDデビューもしました。でも、前職の営業の仕事が激務だったので、だんだん音楽活動との両立が難しくなり、メジャーデビューへの道は諦めてしまったんです。もともと30歳になるまでにプロとして芽が出なかったら音楽で生きていくのは諦めようと思っていたのですが、当時の私は29歳。1年早い決断になってしまいました(苦笑)
編集部:メジャーデビューへの道を諦めたことで後悔はしませんでしたか?
はい、後になって自分の決断を何度も悔やみました……。というのも、同じ時期に活動していたバンドが次々とメジャーデビューしていて、「私もあのとき諦めていなければ、もしかしたら……」という想いが消えなかったので。でも、その経験から、「もう絶対後悔なんてしたくない。これからは、目の前のことがうまくいかず迷ってしまっても、逃げずに立ち向かおう」と、強い人生観ができました。そしてその後、会社員の道で生きていく覚悟も固まっていきました。
編集部:そんな中で、Sansanにご入社されたのですね。転職のきっかけは何だったのでしょうか。
13年の夏に、弊社取締役の富岡から声を掛けてもらい、転職したのがきっかけです。当時、システム関連の会社で営業をしていた私は、『iPhone』や『Evernote』のような世界中の人に当たり前に使われる商品・サービスづくりに携わりたいと考えていました。なので、それが実現できそうなSansanという会社にすごく興味を持っていたんです。
編集部:では、富岡さんから入社の提案を受けて、転職も即決されたのですか?
「すぐに転職」とは考えていなかったので、即決はできなかったです。そこで、「他の社員にも会って、話を伺いたい」と富岡に伝え、さっそく面談の機会を作ってもらいました。実際に会ってみると、皆が会社のミッションを何も見ずに言えるくらい、しっかり理解していたんです。そして、ビジョンを熱く語るんですよ(笑)。本当にこの人たちは、自分たちのサービスで世界を変えにいこうと思っているんだと実感して、「私もそんな人たちの仲間になりたい」と思い、入社を決めました。
自分にできることは全部やる
個性が生きるチーム作りにかける想い

編集部:入社してから約1年が経ちますが、どんなお仕事をしているのでしょうか?
13年12月に入社してからずっと、カスタマーサポートグループで、当社のシステムを導入してくださったお客様のサポート業務を行っています。問い合わせ対応はもちろん、Webサイトのヘルプページの制作、データ管理、メルマガ作成なども担当している部署です。現在はリーダーとして5名のメンバーのマネジメント業務も行っています。
編集部:中途入社ですぐにリーダーを任されたとのことですが、マネジメントで迷いを感じたことはありましたか?
そうですね、最初はメンバーから信頼してもらうためにはどうすればいいのか迷うことが多々ありました。でも、「自分でやれることは全部やってみよう」と思って、とにかく、人一倍の業務量をこなすことから始めました。「自分がメンバーの模範にならなければいけない」と思ったからです。あとは、週に一回、ランチミーティングを実施して、皆が思っていることを素直に話してもらうようにしました。その中で、「目の前の業務をこなすことが精一杯で、やりたいことがあってもできない」というメンバーの本音が出てきたんです。そこで、半年くらいかけて業務フローを徹底的に見直し、誰もが「やってみたい」と思っていることに自由に挑戦できる環境を作っていきました。
編集部:短期間でメンバーからの信頼を得ただけでなく、部内の体制も作り直したのですね。もともと、リーダー気質なのですか?
リーダー気質というよりも、私は“個性をこよなく愛すタイプ”の人間(笑)。人それぞれの考え方や、強み・弱みを存分に活かすかがリーダーの役目だと思っています。今は素晴らしい個性を持つメンバーに囲まれているので、皆の持ち味をさらに活かせるよう、組織を作っていきたいです。
ちょっとストイック過ぎる?
サプリの活用と運動で健康&美容をキープ
編集部:忙しいお仕事だとは思いますが、健康を維持するために食生活で気を付けていることはありますか?
実は私、夜はほとんど食べないんです。朝は牛乳やスムージーだけ、昼もコンビニなどで適当に買って済ます程度で……(笑)。「しっかり栄養は取らないと」という意識はあるので、カルシウム、ビタミン、コラーゲン、鉄分など、数種類のサプリメントを毎日欠かさず飲んでいます。
編集部:食事をあまり取らないというのは、美容のためなのでしょうか?
いいえ、無理をして痩せようとしているわけではないのですが、もともと小食なんです。でも、急に食欲がわくこともあるので、その時は自分の欲求に素直に従って、食べたいものをしっかり食べますよ。あと、健康や美容のためにしていることといえば、運動ですね。毎週土曜日にはジムへ行って、筋トレやダンス、水泳、サウナなど、7時間くらいかけて体を動かすようにしています。
編集部:かなりストイック! 尾部さん独自の習慣が確立されているんですね。
そうですね。 ジムでの運動を習慣にしてからは、かなり体力が付きましたし、風邪もひかなくなりました。
編集部:では最後になりますが、今後の目標を教えてください。
今のチームのメンバーは全員女性なのですが、マネジメントをする中で、女性の働きやすい社会を作りたいという気持ちが強まってきたんです。なので、まずは自分の身近なところから、当社の女性社員がもっと長期的に輝き続けられるよう、職場環境を整えることに力を入れていきたいと思っています。また、私自身もいつか子供を産むかもしれないので、そのときは、自分が後輩たちのロールモデルとなれるよう、仕事も育児も両立して頑張っていきたいです。
尾部さんの第一印象は繊細で可憐なイメージだったが、お話を伺っていくと、オンもオフもとてもストイックでタフな女性! Sansanという会社のミッションに深く共感し、自分の目標に向って努力を続ける尾部さんの今後の活躍が楽しみだ。


取材・文/岩井愛佳 撮影/赤松洋太
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