新卒2年目で取締役に就任! 若き経営者が大切にする、コミュニケーションの流儀とは?
仕事でもプライベートでも輝いている女性をクローズアップ! 自分らしいワーク&ライフスタイルで充実した毎日を送っている女性たちから、ハッピーに生きるヒントを教えてもらっちゃおう。

株式会社ニューステクノロジー
西 七海さん
大学卒業後の2013年に、広告配信サービスを手掛ける株式会社マイクロアドに入社。14年10月には、同社と総合PR会社の株式会社ベクトルの合弁会社、株式会社ニューステクノロジー取締役に就任。現在は両社の仕事を兼任している
回紹介するワーキングビューティーは、株式会社ニューステクノロジーの西七海さん。新卒2年目にして新設の合弁会社取締役に就任。若くして責任あるポジションに就いた彼女が、さまざまな立場の人と仕事で渡り合っていくために大切にしていることとは?
新卒2年目で取締役に就任!
周囲との違いを自分の存在価値にする
編集部:入社2年目で新会社の取締役というのはすごいですよね。同期が15人いらっしゃるそうですが、その中で西さんが責任あるポジションに抜擢された理由は何だったのでしょうか。
周囲の方からは精神的にタフそうだと思われているようで、「やれそうなイメージがあるから」だと言われました(笑)。でも、ビジネスパーソンとしての実績がすごくあったわけではなかったので、正直なところこの人事決定にはびっくりしました。
編集部:そうですよね。周囲の方に「できそう」というイメージを抱かせたのは、西さんのどんなところだったのでしょうか?
どちらかというと要領が良くて、どんな仕事でもそつなくこなすタイプだからかもしれません。あとは、初めてお会いする方からも「若いのに落ち着いてますね」と言われることも多いです。仕事の成果というよりは、基本的な性格の部分を見てもらえたんじゃないかと思います。
編集部:なるほど。そうは言っても、異例の人事に重圧を感じることもあると思いますが、いかがでしょうか。
実は、プレッシャーはあまり感じていません。取締役といっても、知識の豊富な先輩たちに囲まれて仕事をしていますから、困ったときにはすぐに相談できます。また、役員の中で女性は私だけなのですが、だからこそ、私にしか見えないことや言えないことがあるはずだと思うんです。周囲と違うことに悩むのではなく、違うからこそどう役立つかを意識して仕事をしていけば、きっと私の存在価値になると考えています。
編集部:とても頼もしいですね! メンバー時代と仕事の見え方も変わってきましたか?
そうですね。会社全体の経営に関わる数字を見るようになって、とても視野が広がったと感じています。以前は自分個人の営業数字の達成に目が行きがちでしたが、今は会社全体の数字を見て、どう黒字にしていくかを考えて動く。そこに、やりがいを感じられるようになりました。
「常に礼儀正しく」と「相手に合わせた対応」
二つの流儀でコミュニケーションを円滑に

編集部:取締役となると、社内外問わずあらゆる立場の方と仕事で渡り合っていかなければならないと思います。西さんが大切にしているコミュニケーションの流儀があれば教えてください。
私が意識しているポイントは2つです。1つ目は、当たり前のことですが、誰に対しても常に礼儀正しさを忘れないことですね。もう1つは、一緒に仕事をする人たち一人ひとりのタイプに合わせてコミュニケーションの方法を変えることです。例えば、ビジネスライクでさばさばした対応の方が一緒に仕事がしやすいという人もいれば、フレンドリーで親しみを感じられる対応にした方がやりやすいという人もいる。要点を端的に伝えてくれた方がいいという人もいれば、しっかり全てを説明してほしいと考える人もいる。一緒に仕事をする相手が、どのようなコミュニケーションを求めているのか早い段階で見抜き、実践するようにしています。
編集部:それは社会人になってから培ったコミュニケーション力なのでしょうか?
幼いころから人のことをよく観察するクセがあるので、社会人になってからというわけではないと思います。「分析しよう」と思ってしているわけでもないですし、お話をしているとなんとなく分かるんです。どんな言い方で、どんな話をしたときに相手の反応がいいのか。そういうところを無意識的にひろって、覚えていきます。
切った自己投資で、
外見磨きとストレス発散!
編集部:日々お忙しいと思いますが、休日は何をして過ごされていますか?
買い物をしていることが多いですね。服や化粧品や雑貨とか。給料日前に残金がほとんどなくなってしまうときもあります(笑)。あとは、人と会う仕事が多いので、ヘアやネイルを整えるためにサロンにもよくいきますね。思い切って自分に投資することで、ストレス発散にもなっています。
編集部:おしゃれは相手への礼儀でもありますしね! 健康面で気を付けていらっしゃることがあれば教えてください。
特別な運動はあまりしませんが、通勤では歩いたり階段を使ったりを意識しています。平日は帰りが遅いのでなかなか自炊はできていませんが、コンビニでご飯を買う時もサラダや野菜ジュースを買うように意識しています! 健康維持は今後の課題ですね……。
編集部:それでは最後に、今後の目標を教えてください。
まずは取締役として、会社をもっと大きく成長させていきたい。一人のビジネスパーソンとしては、年齢や性別を問わず、周囲の人に慕われる人になりたいです。そのためにも、自分なりのコミュニケーションの流儀は大切にしていこうと思っています。
編集部:女性活用が進む昨今、西さんのコメントに後押しされる女性も多いと思います。
私もそうでしたが、急に責任あるポジションをオファーされると二の足を踏みがちですよね。でも、「できるだろう」と思われているからこその抜擢。それを信じてチャレンジすれば、自分の視野が広がり、成長を感じられると思います!
落ち着いた雰囲気の西さんだが、「自分にしかできないことを見つけたい」という仕事への想いを熱を持って語ってくれた。また、年上の男性しかいない役員陣の中にいても臆することなく、「周囲との違いを自分の価値にしたい」と考えられる前向きさが、彼女を輝かせているのだろう。若き取締役が誕生してまだ3カ月。今後の伸びしろは大きそうだ。



取材・文/柏木智帆 撮影/赤松 洋太
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