約2割の女性がメンタル不調での休職経験あり。原因や不調の解消方法は?【755名アンケート調査】
アンケート実施期間/2022年6月30日~7月11日
有効回答数/755名
調査方法/女の転職type会員に対してWeb上で調査
●約2割がメンタル不調での休職経験あり
●原因は「職場の人間関係」
●休職経験者の約半数はその後転職へ
今回はメンタル不調による休職についてアンケート調査を実施しました。約7割の人が現在もしくは過去、「職場にメンタル不調で休職している人がいる」と回答。
回答者自身も2割の人が休職経験があり、約3割の人がメンタル不調を理由に有給を取ったことがあると答えています。
メンタル不調に陥った原因は、「職場の人間関係」「業務量の過多」「職場のハラスメント」となっており、症状としては、「憂うつ」「不安感」「不眠」が上位という結果に。
また、休職期間終了後は約半数が転職しているということが判明。休職明けにあったらいいと思う制度やサポートとしては「時短勤務」「在宅勤務」が上位となっており、柔軟な働き方が求められていることが分かりました。
Q.1 職場にメンタル不調で休職している人はいる?

『女の転職type』会員に職場にメンタル不調で休職している人がいるかどうかを聞いたところ、「現在はいないが過去にいた」(46.0%)が最も多い結果に。
「現在いる」と回答した人は22.3%で、過去にいたと回答した人と合わせると約7割の人の職場でメンタル不調を理由とした休職経験者がいることが分かりました。
Q.2 メンタル不調が原因で休職したことはある?

自身がメンタル不調により休職したことはあるかどうかを聞いてみると、「休職も有給休暇も取ったことはない」が51.7%とトップだったものの、2割以上が「休職したことがある」、約3割が「休職はないが有給休暇を取ったことがある」と回答。
半数近くの女性がメンタル不調を理由に何らかの休みを取得していることが分かりました。
Q.3 どのくらい休職した?

※「休職したことがある」と回答した人のみ
Q.2で「休職したことがある」と回答した人に、どの程度休んだかを尋ねると、1位「数カ月程度」(33.8%)、2位「1カ月程度」(19.4%)、3位「1年程度」(15.0%)でした。
約3割の人が半年以上と休職期間が長期化していることが分かります。
Q.4 メンタル不調に陥った原因は?

※「休職したことがある」「休職はないが有給休暇を取ったことがある」人のみ
※複数回答あり
メンタル不調に陥った原因は「職場の人間関係」「業務量の過多」「職場のハラスメント」、症状は「憂うつ」「不安感」「不眠」が上位という結果に。
その他の回答としては、「コロナ」「育児との両立」「不妊治療」などの意見が集まりました。
Q.5 メンタル不調時の症状は?

※「休職したことがある」「休職はないが有給休暇を取ったことがある」人のみ
※複数回答あり
メンタル不調時の症状は、1位「憂うつ」(70.4%)、2位「不安感」(67.1%)、3位「不眠」(58.3%)となりました。
その他の意見としては、「過呼吸」「頭痛」「めまい」などを挙げる人も。
Q.6 休んでいる間、不安に思ったことは?

※「休職したことがある」「休職はないが有給休暇を取ったことがある」人のみ
※複数回答あり
休んでいる間に不安だったことを尋ねると、半数が「金銭面」と回答。
Q.3の回答からも分かる通り、休職期間は長期化する傾向にあるため、金銭面が不安になることが読み取れます。
2位以降は「いつ快方に向かうか」(44.5%)、「職場に迷惑をかけていないか」(43.1%)、「社会復帰できるか」(39.2%)が続いています。
その他の意見としては、「異動できるか」「転職できるか」などがありました。
Q.7 メンタル不調を乗り越えるために大切だと思うことは?

※「休職したことがある」「休職はないが有給休暇を取ったことがある」人のみ
※複数回答あり
メンタル不調を乗り越えるために必要なことを聞くと、「十分な休息や睡眠」(82.3%)がトップに。
次いで「心を許せる人と過ごす」(64.1%)、「異動や転職」(53.3%)、「バランスのいい食事」(44.2%)と続いており、リラックスをすることや、環境を変えることが大切だと思う人が多いことが伺えます。
Q.8 休職期間終了後はどうした?

※「休職したことがある」人のみ
休職期間終了後はどうしたかを尋ねてみると、「転職した」(48.8%)がトップ。
2位は「元の職場に復帰した」(18.8%)ですが、「退職したまま働いていない」や「まだ休職中」と回答した人もそれぞれ10%程度おり、いまだ休職から復帰できていない人もある程度の割合を占める結果となりました。
Q.9 休職明けにあったらいいと思う制度やサポートは?

※複数回答あり
休職明けにあったらいいと思う制度やサポートは、1位「時短勤務」(65.2%)、2位「在宅勤務」(61.5%)、「業務量の調整」(57.4%)という結果に。
メンタル不調に陥った原因でも、「職場の人間関係」や「業務量の過多」が上位だったため、時短などの柔軟な働き方や、職場と距離が取れる在宅勤務などが求められている実態が見て取れました。
目に見えないからこそ気を付けたいメンタルの不調。日頃から自身の業務量をうまく調整したり、ストレスとうまく付き合う方法を考えたりして、健やかに働く方法を見つけていきたいですね。
※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。
※本記事は女の転職typeのコンテンツを一部編集の上転載しています
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