「自分らしく」がキーワード! 人気ママ雑誌の編集長が語る“これからのワーママ”の働き方
10月19日、『パワーママプロジェクト』主催のイベント『雑誌メディアから見たワーママのトレンド』が、渋谷ファーストプレイスにて開催された。登壇者は、ママ向けのライフスタイル誌『nina’s』(祥伝社)の原田直美編集長と、『bizmom』(ベネッセコーポレーション)の小林ゆかり編集長。それぞれの雑誌の流行から見える、最新の”ワーキングマザー像”とは?トーク内容の一部を紹介しよう。 【bizmom】
「子育てしながら働く。大変だけれど、働く楽しさ、子どもとの幸せ、至福の喜びがある」というコンセプトの働くママ向けライフスタイル誌
【nina’s】
「大人になってもガーリー」というコンセプトで創刊。「子どものいる生活を楽しむママのため」のファッション&ライフスタイル誌
バリキャリ以外の働くママも当たり前の存在になってきた
―ここ数年で“ママ雑誌”の読者にどのような変化があったのでしょうか?
『bizmom』小林ゆかり編集長(以下、小林):『bizmom』を創刊した9年前は、読者である働くママはいわゆるバリキャリが多かった。内容もキャリアウーマンのインタビューが主で、「頑張っている証拠」として買うような雑誌でした。しかし年々、バリキャリ以外のママも普通に働く時代になってきたこともあり、少しずつゆるい感じに変わってきています。日々を楽しんでいるような女性を紙面に出し、「ワーキングマザーって楽しそう!」というイメージを発信することで、最近では産育休中の方が「復帰したらどんな生活が始まるんだろう?」と予習のために買ってくれることも多くなりました。お母さんが働くことは当たり前になってきたと感じています。
『nina’s』原田直美編集長(以下、原田):『nina’s』のメイン読者は専業主婦。アンケートを取ってみると「子どもがもう少し手が離れたら、幼稚園に行ったら……」という条件付きではあるものの、専業主婦の8割くらいが仕事をしたいと思っているという結果が出ました。働く意思を持つ読者は増えてきていますね。
―『bizmom』はワーキングマザー向けですが、今働くママにウケている企画はありますか?
小林:今やミセス向けファッション雑誌でも、「仕事と育児の両立」をメインで取り上げている時代。なので、ワーキングマザー向け雑誌として「両立」の企画を特別に出すことはなくなりました。最近では、「正社員を辞める」、「脱・フルタイム」など、「働き方」に関する記事がウケていて、新しい働き方や起業されている方の話を取り上げることが増えました。
―今後もワーキングマザーは増えていくのでしょうか?
原田:働きたいと思っている専業主婦の中には、「働きたくてもパートナーの意向で働けない」という方も一定数存在していました。働くことを反対されたり、夫が家事育児に協力的ではなかったり、というケースです。しかし今後は、子育てを手伝うために仕事を調整するパートナーも増えてくると思いますし、働きに出やすくなるママも増えていくのではないでしょうか。
小林:働くママが活躍する場は確実に増やさなければいけないし、実際に増えてもいます。この3年でフルタイムの女性正社員の数は横ばいですが、パートや契約社員で働く女性が増えて、専業主婦が減ったというデータも出ています。
今後のトレンドは「働き方の多様化」
―今後、ワーキングマザーの働き方はどう変わると思いますか?
小林:ガツガツするというよりは「そこそこ幸せ」を目指す人が主流になるのではないかと思います。安くてオシャレなもの、おいしいお店が沢山ある社会なので、一昔前のように「バリバリ稼ぐママ」ばかりでなくていい。今では「週3日正社員」「1日6時間正社員」などはメディアでも報道されていますし、そういう働き方をするワーキングマザーをマッチングする会社も多くなってきています。
原田:今はやっているSNS、『Instagram』でフォロワーがたくさんいるママの中には、アクセサリーを作って販売している人が多いんです。すごく働きたい人はもちろん、このように家にいながら趣味で稼ぎたい人など、志向別に働き方は多様化していくと思います。
小林:最近、読者の中には子育ての経験や自分の趣味を生かして起業するママも多いですね。「友だちがやっているから私にもできるかも」、「やりたいからとりあえずやってみよう」と、カジュアルに、構えずに起業する人が増えています。今後もその傾向が続いて、働き方も仕事も「自由に自分らしく」やっていく方が増えていくのではないのでしょうか。
原田:『母親が100%頑張らなきゃいけない』というのではなく、頑張るバランスをコントロールできるようになる。「SNSなどを使って趣味を仕事にする」、「自分なりのペースで仕事をしながら、子どもと一緒にのんびりする」そんな生き方を目指すこともできますし、選択の幅は広がっていくのではないでしょうか。
両編集長が口を揃えて語るのが、「働き方の多様化」という言葉。取り巻く環境や仕事に求めるものに合わせて、自分がどういうスタイルで働くかの選択肢は確実に広がっているようだ。
取材・文・撮影/大室倫子(編集部)

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