03 OCT/2014

上司にスタンプはあり? 押さえておきたい職場の人との『LINE』のマナー

今や、すっかり定番の連絡手段となった『LINE』。毎日必ず利用している、という人も多いのではないでしょうか。通常のメールよりも手っ取り早く意思疎通が図れ、さらに無料通話もできるとあって、職場の人と連絡を取り合うときに活用されるケースも増えているのでは?

LINEはあり?

そこで「仕事の連絡で、『LINE』を使うのはありだと思いますか?」という質問をしてみたところ、「あり」「社内の人とならあり」を合わせると、あり派は約7割。「完全になし」と答えた人は2割を切る、かなりの少数派であることが判明しました。ただ、一番多かった回答は「社内の人とならあり」。気軽にコミュニケーションがとれるツールだからこそ、取引先やお客さまとの連絡手段としてはフレンドリー過ぎる、と考える人は多いようです。

次に「実際に、職場の人とのやりとりで『LINE』を使うことはありますか?」と聞いてみると、「ある」と答えた人はおよそ6割を占めました。

具体的にはどんなやりとりをしているのでしょうか?

上司にスタンプはあり? 押さえておきたい職場の人との『LINE』のマナー

「職場の人とやりとりする際には、どのような用途で『LINE』を使っていますか?」と聞いてみると、「仕事とは関係のない会話」がダントツ1位を獲得しました。「遅刻・欠勤などの勤怠連絡」「仕事に関する連絡や情報共有」をLINEで行っている人は半数以下。仕事に直接関わる連絡をするときに使うというよりは、業務外のやり取りを楽しんでいる人が多いことが分かりました。

とはいえ、LINEがアダになったケースも。

「あまりに頻繁に連絡してくる人がいて、同僚の営業マンがキレてしまった」(32歳/営業事務)、「先輩から土日になると必ず山の写真が送られてきて、週明けにその感想を聞かれることが習慣になって苦痛です」(28歳/一般事務)など、過度なコミュニケーションがトラブルを生むようです。

その他、「上司が『LINE』を乗っ取られ、『詐欺LINE』がきました」(33歳/ファイナンシャルプランナー)という声もありました。乗っ取られたのが職場の人だと、業務上の指示なのか、乗っ取られてのメッセージなのか、判断が難しそうなのが怖いですね。

LINEといえばスタンプ! ということで、最後に「職場の人とのやりとりに役立つ、お気に入りのスタンプ」を教えてもらいました。

すると多くの人が、文面を打たずにすぐに返信できる「OK」「ありがとう」「了解」「すみません」といったスタンプをセレクト。中には「『給料上げてください』『残業しません』『お先に失礼します』スタンプ」(39歳/営業企画)と、言いにくいことをスタンプに託すという強者も!

ただし、「先輩に対してスタンプを使う機会はない」(24歳/接客・販売)という意見もあり、スタンプを送るときは相手との関係性や職場の風土などを考慮する必要がありそうです。

今回のアンケートで、LINEが多くの職場の人間関係をサポートしていることが分かりました。ただし、気軽に使えるからこそ、メッセージを送る頻度やスタンプの使い方に配慮をするのがマナー。上手に利用して、職場の人たちとのコミュニケーションを楽しみたいですね。

【アンケート調査概要】
●調査方法:転職サイト『女の転職@type』の20代~30代女性会員およびWebマガジン『Woman type』サイト読者へのWebアンケート
●調査期間:2014年9月11日~15日
●有効回答者数:308名
取材・文/萩原はるな