11 AUG/2023

女性6割・定着率91%のIT企業の事例に見る、女性がエンジニアを楽しみ続けられる職場にあるもの【エスユーエス】

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エスユーエス株式会社

職場に女性が少なく、悩みを相談しにくい。ワークライフバランスを整えにくい。キャリアアップできない……。

女性比率の低さから生まれるさまざまな要因から、「今の会社では長く働き続けられないかもしれない」と感じている女性エンジニアは多いのではないだろうか。

実際、『女の転職type』が女性エンジニアを対象に調査したところ、女性比率が2割以下の職場が半数以上を占めていることが分かった。

また、女性が少ないことにより「生理などの体調不良を言い出しづらい」「職場に女性の相談相手がいない」「難易度の高い仕事を任せてもらえない」といった悩みを持つ女性エンジニアが多い事実も浮き彫りに。

そんな悩める女性エンジニアたちにぜひ参考にしてほしいのが、女性比率が6割を占め、入社後の社員定着率も91%にのぼるIT企業、株式会社エスユーエスで働く女性たちの声だ。

同社で多くの女性エンジニアが活躍し続けられるのは、なぜなのか。

エスユーエスの設立メンバーの一員であり、現在は女性役員として経営に携わっている東松なほ子さんと、同社でエンジニアとして働く加藤瑠奈さんに話を聞くと、女性エンジニアが長く働ける環境の特徴が見えてきた。

エスユーエス 東松なほ子

エスユーエス株式会社
専務取締役
東松 なほ子さん

大学卒業後、大手IT企業に就職。エンジニアとしてシステム開発・インフラ設計、構築業務に従事する。2012年、エスユーエス社長の前原氏から声を掛けられ、同社の設立に参画。現在は専務取締役として、組織づくりを担う

エスユーエス 加藤瑠奈

エスユーエス株式会社
開発エンジニア
加藤瑠奈さん

前職は幅広い事業を展開する企業でエンジニアとして開発業務に従事。4年ほど社内管理システム開発を手掛けた後、2018年にエスユーエスへ。現在は多彩な企業の開発プロジェクトで設計から開発フェーズまでを担う

「残業ざんまい」「成長できない」エンジニアとしての未来が見えなかった

──まず、エスユーエスに入社した経緯を教えてください。

東松:私は情報系の大学を出ていたこともあり、新卒からエンジニアの道を歩みました。

開発、インフラと幅広く経験させてもらっていたのですが、私が就職した20年ほど前のIT業界は、残業ざんまいの世界で。夜遅くまで働くのが当たり前でした。

私が働いていた会社も例外ではなく、週4日泊まり込みで作業をしていた同僚もいましたね。

「エンジニアは好き。でも、こんな働き方では長くは続けられない。もっと健全な働き方がしたい」と考えていた時に、知り合いだったエスユーエスの社長から「一緒に会社を立ち上げないか」と誘われたことがきっかけで、転職をしました。

──エスユーエスの立ち上げに参加しようと思ったのは、なぜでしょう?

東松:「今のIT業界とは違う世界をつくる。東松さんが働いていてよかったと思える世界を必ずつくるから」

社長のそんな言葉を聞いて、エンジニアの仕事を楽しみ続けられる「新しいIT企業」を一緒につくりたいと思ったのが決め手です。

私が以前いた会社は、男女関係なく、エンジニアの仕事を長く続けられる環境ではありませんでした。

せっかく好きでITの仕事に就いたのだから、「年を重ねても楽しみ続けられる」会社をつくりたいと思ったんですよね。

エスユーエス株式会社

──加藤さんは、なぜエスユーエスに入社したのでしょうか?

加藤:私は前職で自社システムの開発を担っていたのですが、使用する技術の幅が狭く、自分で工夫してコードを書くような仕事も少なかったため、スキルアップできるイメージが湧きませんでした。

また前職で働いていた4年間、私の下には一人も後輩が入らず、ずっと私が一番経験が浅い立場だったので、キャリアアップの機会もなくて。

その上、残業も多く、みんな暗黙の了解で徹夜をしている環境に未来が見えなくなり、転職を考えるようになりました。

東松:エスユーエスに興味を持ってもらったきっかけは、私が送ったスカウトメールだったよね。

加藤:そうなんです。女性からのスカウトメールがエスユーエスのみだったので、すごく印象に残りました。

当社はSESの事業形態がメインなので、多彩なプロジェクトに携わってスキルの幅を広げられそうだと思ったのと、SNSや採用ページで雰囲気が良さそうな様子が伝わってきたので、選考に進んでみようと思ったんです。

私は、困ったことがあったら支え合えたり、上司や同僚に気軽に相談できたりする環境があると頑張れるタイプなので、会社の雰囲気は重要視していました。

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「生理がつらい……」女性特有の悩みも相談できる

──エスユーエスが、女性比率60%・社員定着率91%を実現できているのはなぜだと思いますか?

東松:女性は男性よりもライフステージによって働き方に緩急が生まれやすい。そこへの理解があるのは大きいと思います。

「今は100%仕事を頑張りたい」「今は家庭もあるしそこまで頑張れない」など、人それぞれ仕事に集中できるタイミングと、そうでないタイミングがありますよね。

「今は頑張れない」タイミングが来た時に、自分は役に立っていないのではないかとか、迷惑を掛けて申し訳ないとか、考えすぎちゃう人も多いと思うんです。

そんな時に、本人が自分を追い詰めることなく、周囲の協力を得ながら、みんなで支え合える環境をつくることは、当社でも重視しています。

加藤:最近も一人、女性社員が育休から復帰しましたしね。

東松:そう、彼女も二人の育児と両立していて、すごく大変そうで。

小さなお子さんがいると、どうしても急に休みを取らなければいけなかったり、早退しなければいけなくなったりすることが多くなります。

本人と話をすると、「みんなに迷惑を掛けてしまっている」と、やはり気に病んでいました。

制度を整えるだけではこうした事情には気付けません。積極的にこちらから声掛けして、居場所をつくれるようにするのも重要だなと思います。

加藤:今は助ける側でも、いつか自分が助けてもらう側になるかもしれませんしね。自分の人生のフェーズやリズムに合わせて、無理せずに頑張れる環境があるのは心強いです。

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──女性比率が高いからこそ、みんなの理解が浸透しているのかもしれませんね。

東松:必ずしも「女性が多いから」というわけではないんです。

当社は男性でも、女性の立場を理解して話を聞いてくれる社員がたくさんいて、すごく相談しやすいんです。

男性、女性問わず、相手の立場を理解して寄り添って話を聞いてくれる、そんな人が多いこともまた、女性社員が長く働ける理由かもしれないですね。

「女性が働きやすい環境=制度が整っている」と発想する企業は多いと思いますが、ここは決してイコールではないと思っていて。

一人一人、つらいと思うことや必要なサポートって異なるので、それらを同僚や上司に吐き出せて、相談された人もその気持ちに寄り添う風土をつくることで、理解のある環境が生まれたのだと思っています。

加藤:私も入社してから5年たちますが、一度も辞めたいと思ったことはありません。その理由として、やはり上司や同僚がしっかり話を聞いて寄り添ってくれる点は大きいですね。

みんなどんなに忙しくても相談したらちゃんと聞いてくれますし、フォローもしてくれます。

──女性が疑問や不安をため込まずに吐き出せる環境が整っているのですね。

加藤:私は生理が重くて業務に支障をきたすこともあり、自分は役に立てていないと落ち込んだ時期もあったんですが、そんな私の様子を見て上司が声を掛けてくれたことがあって。

話を聞いた上で「みんなそうだから大丈夫」と言ってもらえたんです。

私だけじゃないんだと思えて、すごく気持ちが楽になりました

ささいなことかもしれませんが、こういった口にしづらい相談も気兼ねなくできるのは、女性が多い環境や対話を大切にする風土があってこそかなと思います。

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──女性特有の悩みを相談しやすい環境はありがたいですね。加藤さんは前職で成長実感を得られなかったということですが、転職してそこに変化はありましたか?

加藤:かなり変わりましたね。いろんなプロジェクトを経験させてもらって、すごくスキルの幅が広がりました。

まったく同じ技術を使う現場ってないんですよね。言語は一緒でもパッケージが違うとか。

工程においても前職では経験できなかった設計フェーズから手掛けるようになったので、すごく成長できた実感があります。

東松:エンジニアって専門職なので、成長実感がないとどんなに働きやすい職場でも心は折れてしまいますよね。

ですから、当社では本人がどういうスキルアップ・キャリアアップを望んでいるのか希望を聞き取るようにしています。

うちの社長は社員全員のスキルが全部頭に入っているので、スキルと希望を照らし合わせながら、随時最適なアサインができるんです。

──全員のスキルを把握しているんですね!すごい!

東松:スキルが全部頭に入っていて、なおかつ誰が今どのプロジェクトに入っているのかも分かっています。

ですから、「この子はこのプロジェクトに入ればスキルアップできるんじゃないか」と上層部から意見することもあるんです。

たとえスキルセットが足りなくても、できる限りお客さまと交渉しながら挑戦できるようにしていますね。

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一つ例を挙げると、ずっと「スマートフォンアプリの開発がしたい」と言い続けていたエンジニアがいたんですね。

スキルは足りていなかったのですが、自分のプロジェクトと並行して独学で学ぶほどの意欲だったので、「どうしてもやらせたい」とお客さまにお願いをしたところ、納得していただいて。

プロジェクトの立ち上げから携わってもらったことがありました。

こういったチャレンジができる環境の裏側にあるのもやっぱり、対話なんですよね。

上司・部下、男性・女性といった枠組みは関係なく、お互いの声をしっかり聞くことが、男女問わずエンジニアを楽しみ続ける上で大切なように思います。

おばあちゃんになっても、エンジニアを楽しめる会社に

──加藤さんはエスユーエスに入社して、何が変わりましたか?

加藤:エンジニアという仕事を楽しめるようになりました。

悩みを自分だけで抱え込むこともなくなりましたし、少し背伸びしたプロジェクトにアサインしてもらえているので、成長している実感もあります。

環境や風土が変わるだけで、こんなに仕事の楽しさって変わるんだなって思います。

最近は後輩指導にもチャレンジしているんです。今までは自分が助けられる立場だったけれど、今度は自分が後輩たちの助けになれるように動けたらと思っています。

東松:加藤さんは積極的に後輩育成に関わってくれているよね。

最近はリモートワークが多くなってきたのですが、心細そうな後輩とZoomをつなぎっぱなしにして仕事をしてくれたり。あれは自分で考えて、実行してたの?

加藤:リモートワークだと、「こんなことで連絡したら迷惑なんじゃないか」と連絡をためらい、孤立してしまうんじゃないかと思って。

彼女のようなタイプはつながりっぱなしの方が作業中も心細くないかなと思ったので、自分で考えてやりました。

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──加藤さんご自身は、エンジニアとして長く働き続けるために、どんなことを心がけているのでしょうか?

加藤:プライベートが充実するからこそ、仕事に対するモチベーションが上がるタイプなので、ワークライフバランスを上手に保つことを心がけています。

仕事面では、引き続き後輩育成にも取り組み、エスユーエスで長く働きたいと思ってもらえる女性エンジニアたちを増やしていけたらいいなと思います。

──東松さんは、エスユーエスを今後どのような組織にしていきたいですか?

東松:せっかくうちに来てくれたんだから、おばあちゃんになるまでずっとエンジニアの仕事を楽しみ続けてほしい。これは昔からの目標なんです。

今はまだ若い社員が多いので、これからライフイベントが待ち構えている人も多いでしょう。そんな時もお互いに助け合えるような組織づくりをしていきたいですね。

また、会社規模ももっと大きくしていきたいと思っています。人数が多ければ、社員が助けを求めた時にフォローもしやすいですから。

一人の大変さをみんなに分散し、誰もが快適に働ける環境を築いていきたい。

そして、「気が付いたらおじいちゃん、おばあちゃんになってたね」って笑い合えるような会社になったら最高ですね。

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文/宮﨑まきこ 撮影/竹井俊晴 取材・構成/光谷麻里