「あの店員さん、チカにだけ優しい……?」レジの対応がいつもと違ったワケ/週末北欧部chikaのフィンランドおしごと日記
北欧好きをこじらせたchikaさん。会社員生活を経て、ついに憧れのフィンランドで寿司職人としてのキャリアをスタート! ワークライフバランスや男女平等の先進国ともいわれるフィンランドでの、リアルなおしごと事情を紹介します
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レシピなし、味付けは自由! まかないで感じるプレッシャーとやりがい/週末北欧部chikaのフィンランドおしごと日記





「仕方がないから」で我慢しなくていいんだ……!
フィンランドはじめ北欧は男女平等のイメージが強いですが、やはり女性店員へのセクハラなどの迷惑行為はあるんですね。
私も学生時代のアルバイトや今の寿司職人など、お客さまと直接接する仕事を結構やってきたので、フィンランドで議論されているテーマは他人事に思えませんでした。
特に日本の場合、「お客さまは神さま」という考え方があったり、おもてなし精神を求められたりと、とにかく親切丁寧な対応が問われることが多く、毅然とした対応をしづらい場面が多いですよね……。
接客は親切な対応が求められる仕事であり、今までは迷惑行為があっても「仕方ない」と思っていたところがありました。
でも、スウェーデンのように法律で従業員を守るモデルが導入される国があって、今暮らしているフィンランドでも「どうにかすべき」と議論がされている。
「仕方がないから」で我慢しなくていいんだ……と、とても心強く感じます。
たしかに……! 接客に限らず、変だと思いながらも「こういうものだから」と自分に言い聞かせてしまうことってありますもんね。
「本当に仕方がないんだっけ?」を自分に問うことが、現状を変える一歩になるのかもしれないな〜と思いました。
chikaさん最新書籍

世界ともだち部(講談社)
chikaさんに喜びとひらめきを与えてくれる「世界各国にいるともだち」とのエピソードをつづる、前向きフレンドシップエッセイ!
『世界ともだち部』には、例えばこんなともだちが登場します!
・「兄」「妹」と呼び合うフィンランド人のともだち・ハリネズミさん
・「こんな人になりたい!」と思い続けている心のヒーロー、ノルウェーの歌手5人組
・はじまりは一目惚れ! わたしの“はんぶん”だと感じる韓国人のともだち・キツネさん
・大学時代の寮で、眠れない夜に発足した「インソムニア部」
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週末北欧部 chika
北欧好きをこじらせてしまった人。フィンランドが好き過ぎて12年以上通い続け、ディープな楽しみ方を味わいつくした自他ともに認めるフィンランドオタク。移住のために、会社員生活のかたわら寿司職人の修行を始め、ついに2022年春に移住。モットーは「とりあえずやってみる」。そんなこじらせライフをSNSアカウント「週末北欧部」にて発信中
Twitter:@cicasca / Instagram:cicasca
編集/天野夏海
『フィンランドおしごと日記』の過去記事一覧はこちら
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