04 MAR/2014

商談中の止まらない鼻水、どう対処する? 女性が知っておくべき花粉症のビジネスマナー

商談中の止まらない鼻水、どう対処する? 女性が知っておくべき花粉症のビジネスマナー

今年もとうとう、花粉の季節が到来! くしゃみや鼻水、涙、肌荒れなどの症状に、悩まされている人も多いのでは? 特に、営業など外出が多い人なら、訪問先でくしゃみや鼻水が止まらず、困ってしまった経験もあるはず。そこで、今回はビジネスマナーのプロである美月あきこさんに、花粉症女子のためのビジネスマナーを教えてもらった。

こんなときどうする?

Q.1 訪問先で、マスクはいつ取るべき?
A.1 お客様に会う前に取っておくのが正解

基本的にマスクをしたままの状態で、お客さまに会うのは失礼にあたる。そのため、顧客先の企業に入るときにマスクを外しておくのが良いそう。

「とはいえ、くしゃみが止まらないなど症状が出ている場合は、マスクを外すとかえって失礼に。そんなときは、ご挨拶を済ませた後に『花粉症のため、くしゃみが出てしまうとご迷惑をお掛けしてしまうので…』と伝えてから、マスクを着けると上品でしょう」

ちなみに、目上の人と話すときは、社内であってもマスクは取るべきと美月さん。上司から話し掛けられたときも、さっとマスクを外すよう心掛けて。

Q.2 商談や打ち合わせ中に鼻水が止まらない場合はどうする?
A.2 相手に一言断ってから、鼻をかもう

「相手が話しているときはできるだけ我慢するか、ティッシュで鼻を軽く抑えるのがベスト。相手の話が終わってから、『鼻をかんで落ち着かせてきます』と言って、退出して鼻をかむのが理想ですね。退出できないときは、『申し訳ありませんが、鼻をかませていただきます』と、一言添えると丁寧です」

また、ティッシュをゴソゴソ探す姿はみっともないもの。事前にティッシュをジャケットのポケットやカバンの取り出しやすい場所に入れておこう。

Q.3 商談中に鼻をかんだ後、ティッシュはどうする?
A.3 エチケット袋などにスマートに捨てる

「カバンにエチケット袋を入れておき、汚れたティッシュをサッと入れられるようにしておくと良いでしょう。和紙を二つ折りにした懐紙などで包むのもオススメです。四季に合った柄がついている懐紙などを使えば、とても品が良く見えると思いますよ」

くれぐれも、お客さまの前でぐしゃぐしゃにしてポケットなどに入れないよう注意して。

Q.4 マスクをしたまま電話で話しても大丈夫?
A.4 声が聞き取りやすいよう、必ず取って

「電話は相手が聞き取りやすいように話すのがマナー。マスクをしたままだと、声がくぐもってしまうので、必ず外すようにしてくださいね」

また、社内会議でも同様に、参加者に自分の声が聞こえやすいようマスクは取った方が良いと美月さん。

「特にプレゼンなど、自分の意見や考えを述べるときは、相手に表情が見えないと何を考えているのか分かってもらいにくく、言いたいことが伝わりづらいもの。どうしてもくしゃみが出てしまうなら、自分の発言のときだけマスクを外すのもありです」

他にも、ティッシュは上品な柄のティッシュケースに入れておく、外したマスクは内側が見えないように、折り畳んでマスクケースやポーチにしまう、マスクを片側だけ付けてブラブラさせないなど、少し気を遣うだけで、周囲からもきちんとした印象を持たれるはず。今年こそ、花粉症の季節を優雅に乗り切って!

商談中の止まらない鼻水、どう対処する? 女性が知っておくべき花粉症のビジネスマナー

美月 あきこさん

大学卒業後17年間、日系、外資系双方の国際線客室業務員として活躍。現在は、キャビンアテンダント経験者のポテンシャルを活かした企業向けサービス「空飛ぶマーケッター」や、接遇研修を提供するCA STYLEを主宰。自身も人財育成トレーナーとして年間200回以上の講演や研修、執筆などを行う。著書に「ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣」(祥伝社)、「初対面の女王が明かす たった1分でうちとけ、30分以上会話がつづく話し方」(ダイヤモンド社)など ブログ http://ameblo.jp/lucille/