30〜40代の働く女性100名に聞いた、結婚・出産にまつわる後悔「20代の私に“パートナーを選ぶ眼力”があれば…」

働く女の本音白書

「いつかは結婚したい」「将来的には子どもが欲しい」と、未来への期待に胸膨らむ20代。

将来的に結婚・出産をしない選択をしたとしても、「20代のうちにあれをやっておけばよかった」と後悔を残さないようにするには、どうすればいいのでしょうか?

そこで今回は「結婚・出産」をテーマに、30~40代の働く女性たち100人を対象にアンケート調査を実施しました。

人生の先輩たちが「20代の頃には気付けなかった……!」と振り返る、後悔エピソードを見ていきましょう。

Q1 結婚・出産に関して、20代のうちにやっておけば良かったと後悔していることはありますか?

パートナーを選ぶ眼力

結婚・出産に関して、20代でやっておけばよかったと後悔していることが「ある」と回答した人は約4割。彼女たちはどんなことを悔やんでいるのでしょうか。

人生ノープランでなんとかな…らなかった!

「結婚は何歳頃がいいのか、出産はいつくらいが理想なのか、自分の人生設計を立てておくべきだった」(47歳/一般事務)

「出産はできる時期が限られているし、出産前と同じように働き続けられるとは限らないので、そのことを若い頃からもっと真剣に考えておけばよかった」(47歳/経理)

あのとき進路を変えなければ……

「仕事がうまくいかないタイミングで、逃げるように結婚した。もうちょっと我慢して、ちゃんとキャリアを積めばよかった」(43歳/一般事務)

「結婚を機に、子育てを視野にいれ正社員を辞めてパートとして転職。しかしすぐに妊娠したわけではなかったので、時間に余裕があるうちは正社員として仕事を頑張ればよかった」(33歳/飲食業)

出産・結婚に関する後悔は、「20代のうちに、今後のキャリアも含めて人生計画を立てておけばよかった」という声が大半。

「資格の勉強をするべきだった。手に職がないと、子育てをしながら給料を上げたり、時間が捻出できる仕事に就いたりするのが難しいと感じているため」(33歳/販売)など、時間に余裕があるうちにもっとキャリアアップに目を向ければよかったと、振り返る人もいました。

「結婚・出産に後悔はない」と答えた人のコメントでも、「20代のうちは仕事に打ち込んで、お金を自由に使って散々遊ぶと決めていたので、その通りにしてよかった。29歳で結婚をして、落ちついて家庭に入れたので後悔はありません」(35歳/医療事務)など、計画性を持って仕事もプライベートも有意義に過ごしたという内容が多かったです。

パートナーを選ぶ眼力

また中には、20代の頃の「パートナー選び」や「恋愛」を悔やむ声も。

結婚・出産は自分一人では完結しないもの。いかに相手と向き合い、自分にとっての良いパートナーを見極めるかが、その後の命運を左右するようです。

いったい何があったの?

「相手をしっかり見極められる眼力を身に付けておけば、こんな後悔はしませんでした」(39歳/無職)

「どんな人と結婚しても苦労はあるはずなので、経験として一度は結婚を考えればよかった。20代で付き合った人とのことがトラウマで、結婚や出産に前向きになれずに40代を迎えたが、世の中にはもっとたくさんすてきな人がいると、もっと若いうちに知りたかった」(40歳/一般事務)

20代をやり直せるなら「理想的な働く環境探し」「健康」「悪縁断ち」

次に「もっと結婚・出産について20代のうちから考えておくべきだった」という女性たちに「20代をやり直せるとしたら、何をするか」についても聞いてみました。

自由に動けるうちに「理想的な職場環境」を見つける

「結婚を機に、仕事とプライベートが両立しやすい会社に転職をする。30代で子どもがいると、転職のハードルが上がると感じているので」(33歳/飲食業)

「妊娠して退職せざるを得なかったので、出産しても辞めなくていい職場を探す」(47歳/一般事務)

「産後を見据えて、キャリアの幅を広げて、仕事の選択肢を増やしておく。出産前は『産んですぐに仕事復帰すればいいか』と考えていたが、産んでみるとそれは現実的ではなかったし、結果的に職場を離れることになってしまったので」(33歳/販売)

最も多かったのは、結婚・出産で予期せぬキャリアの壁に阻まれないように、理想的な働き方がかなう職場や仕事を選んでおくという意見。

特に出産後、育児中に何かが起きてもフレキシブルに対応できる環境を望む人が多く、20代のうちから子育てに理解のある会社に転職したり、自身の市場価値を高めたりと、準備を万全にしておきたい気持ちが伝わってきます。

パートナーを選ぶ眼力

また、子どもを持つことを希望するなら、健康も無視できないもの。「20代のうちから自分の体に目を向けて、健康に気を使いたい」というコメントもちらほら見られました。

何をするにも、まずは健康第一

「生理痛を市販薬でごまかしたり我慢したりせずに、婦人科へ行く。重い生理痛は、その後の妊活にも影響する」(39歳/販売)

「栄養の勉強をし、バランスよくご飯を食べる。特に貧血にならないように、鉄分をとる」(30歳/販売)

結婚や出産で新生活がスタートするにしても、独身でい続けることを選ぶにしても、生きていく上で体力はいくらあっても足りないもの。今は元気だからといって無理をせず、若いうちから自分の体に目を向けることの大切さが分かります。

その他には、結婚・出産につながる「20代の恋愛」をやりなおしたいという人も!

悪縁をスパっと断ち切る勇気

「20代のときに付き合っていた彼氏と別れる。もっといろいろな人と付き合ってみればよかった」(32歳/営業事務)

「ずるずると長く付き合っていた彼氏との関係を切る。20代のうちに良い出会いを真剣に探す」(33歳/一般事務)

自分の在り方を見直し、己を磨く!

「自己愛を高めて、自立した女性になる。自分を高めることで、自立した相手と早めに巡り合っておきたい」(31歳/クリエーティブディレクター)

「仕事にばかり集中せずに、余裕をもってパートナーや周りの人と関わり合うようにしたい」(47歳/経理)

「当時の彼氏に対して、一時の感情で動かずに、うまく接することができていたらと今でも思う。もっと良い関係になれたはず」(46歳/一般事務)

「結婚・出産」は、必ずしも計画通りにいくとは限らないもの。

だからこそ「周りの意見に左右されて、適齢期だからと結婚を急がなければよかった」(34歳/販売サービス)というコメントにもあるように、周りに流されずに、立てた計画をしなやかに軌道修正することも必要だと分かりました。

中には「自分の人生で、結婚・出産・仕事のどれが一番大事で、何の優先順位が低いかをきちんと考えておくことが大切。そうすれば、その後の行動も変わるし、結果的にほしいものを全て手に入れられるように思う」(49歳/フリーランスライター)とのアドバイスも。

30代以降に結婚・出産に関する後悔をしないためにも、20代のうちに自分自身のキャリアや人生にとって本当に大切なことは何なのか。今後変化することも視野にいれながら、今の自分なりの答えを見つけていきましょう!

【アンケート調査概要】
●調査方法:30~49歳の女性へのWebアンケート(クラウドワークスにて)
●調査期間:2024年4月4日~4月8日
●有効回答者数:100名

文/大室倫子(編集部)