08 APR/2024

「配属ガチャ」にハズレた7割が“今幸せ”に働いている。働く女性100名がガチャ失敗後に取った行動

配属ガチャ

新入社員がどの部署に配属されるか分からない状況を、ソーシャルゲームやカプセル玩具のガチャに例えた「配属ガチャ」という言葉。

数年前からよく聞くようになり、最近では当たり前のように使われています。

就職活動中から「配属ガチャ」を不安に思っていた人や、実際に配属希望がかなわず「ハズレた!」と感じたことがある人もいるのではないでしょうか。

そこで今回、「配属ガチャ」にハズレた経験のある20~30代の働く女性100人を対象にアンケートを実施。

「配属ガチャ」にハズレた後、女性たちはどう行動したのか。そして現在はどのように働いているのでしょうか。

Q.1 「配属ガチャ」にハズレたと思った理由は?

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「配属ガチャ」にハズレたと思った理由で一番多かったのは、「人間関係の良くない職場だった」という回答で、4割を占めていました。

次に多かったのが「希望と異なる職種だった」で、「希望と異なる勤務地だった」がほぼ同数で続く結果に。

「その他」と回答した人は、「業務内容が入社前に聞いていた説明と大きく異なっていた。クリエーティブな仕事を期待していたが事務作業がメインだった」(35歳/クリエーティブ系)「一般事務として採用されたが、営業事務が中心で自分のスキルを生かせる業務ではなかった」(36歳/事務・経理・人事系)など、配属された部署の業務内容にギャップを感じたようです。

では、配属ガチャにハズレたと感じた人は、その後、どのような行動をとったのでしょうか。

Q.2 配属ガチャにハズレたと思った後、どのような行動をとりましたか?

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最も多かったのは、「その部署で働くことにした」で、全体の4割が入社辞令を受け入れたようです。

取りあえず配属先で頑張る!

「1年は耐えて仕事ができるようになってからその後どうするかを決めようと思い、配属された部署で働くことにした」(35歳/事務・経理・人事系)

「面倒を見てくれない上に、否定ばかりする上司でメンタルがすり減ったが、1年間は耐えると決めていたので頑張ることにした」(38歳/営業・企画・マーケティング系)

「新しい環境で自分の可能性を試してみようと前向きに捉えることにした」(29歳/営業・企画・マーケティング系)

「デザイナー志望だったがライターとして配属。文章力を磨くことでクリエーティブの幅が広がると考え、前向きに取り組むことにした」(38歳/クリエーティブ系)

次に多かったのは、「転職活動をした」という回答。

もうイヤ! 耐えられない……!

「パワハラ上司のもとで働くのに耐えられず、すぐに転職活動を始めた。精神衛生を保つためにも、早期の退職を決断」(36歳/ITエンジニア系)

「人間関係が最悪な部署への配属に我慢できず、転職するしか道は残されていなかった」(39歳/事務・経理・人事系)

転職は計画的に!

「与えられた業務をこなしつつ、空いた時間で自主的に企画を立てて上司にアピールすることで、異動の可能性を模索した。同時に、転職も視野に求人サイトをチェックしていた」(35歳/クリエーティブ系)

「希望していた勤務地ではなかったので、すぐに転職活動を開始。スキルを生かせるだけでなく通勤しやすい場所であることを優先してキャリアを選択することにした」(37歳/ITエンジニア系)

取りあえず入社はしたものの、並行して転職活動をしたという人が大半を占めていました。中には、「異動願を出したものの上司と折り合いがつかず、結局転職活動を始めた」という人も。

3番目に多かったのは、「希望の配属先に異動願を出した」という回答でした。

自分でガチャを引き直す

「配属された部署で一生懸命働き、実績を上げることで、将来的に希望の部署へ異動できるよう努力しようと決意。上司にも相談し、キャリアプランを立てて着実にステップアップを目指している」(35歳/事務・経理・人事系)

「自分のスキルや経験を生かせない配属先だったので、社内公募に応募して別の部署への異動を希望。一方で、今の部署でも何か学べることがあるはずだと前向きに捉え、与えられた仕事には真剣に取り組んだ」(32歳/営業・企画・マーケティング系)

数年後に異動がかなった人も見られた一方で、「配属された部署で働き、異動願を出したが3年は異動がかなわないと知り、転職活動をした」(34歳/営業・企画・マーケティング系)という人も。

「前任者がたまたま産休に入った」などのイレギュラーな理由以外では、すぐに希望の部署に異動することは難しかった、という声が目立つ結果となりました。

Q.3  配属ガチャにハズレた後にとった行動を振り返り、いま、どう思っていますか?

配属ガチャにハズレた後に自身が取った行動についてどう思うかを聞いてみたところ、約7割の人が「良かった」と答えています。

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それぞれの選択をした人たちが、なぜ自分の選択を良かった、あるいは良くなかったと感じているのかを見てみましょう。

その部署で働いて「良かった」理由

「営業職で経験を積んだことで、お客さま目線で物事を考える力が身に付いた。その後、社内公募をへて念願の企画職に異動。営業時代の経験が企画立案に生かされ、自分の強みになっている」(33歳/営業・企画・マーケティング系)

「希望とは違う施設で働いたことで、福祉の仕事の本質に触れることができた。利用者一人ひとりと向き合う中で寄り添う心の大切さを学び、人と人との絆の深さを実感できたことは、人生観を変えた貴重な経験に。今の私があるのはあの経験があったからこそ」(22歳/介護・医療・福祉系)

転職活動をして「良かった」理由

「以前の職場にとどまっていたら心身ともに持たなかった。今は自分に合った職場環境で、エンジニアとしてのスキルを存分に発揮できている。つらい経験だったが、自分に合った環境を選ぶ大切さを学んだ」(34歳/ITエンジニア系)

「自分の希望に合った勤務地の会社に転職することができた。やりたかった仕事にも就けているし、プライベートも充実している。配属に不満を感じて行動したことで、結果的に自分に合った環境を見つけられたと思う」(39歳/クリエーティブ系)

異動願を出して「良かった」理由

「希望通り人事部門に異動。自分の適性を見極めて行動したことで、キャリアアップにつながった」(29歳/事務・経理・人事系)

「営業部門から管理部門への異動がかなって事務職へ。異動から1年後、同じ会社の男性と出会い結婚。あのとき退社をしなくてよかった(笑)」(35歳/営業・企画・マーケティング系)

「良くなかった」と回答している人は、全体の1割程度でした。

その部署で働いて「良くなかった」理由

「上司との確執は解消されず、精神的につらい日々。仕事のやりがいを感じられずにストレスがたまる一方だったので、もっと早く部署異動を願い出ればよかったと後悔している」(38歳/営業・企画・マーケティング系)

「仕事が忙しく、気づいたら5年が経過し、異動願を出すタイミングを逸してしまった。地元から遠く離れ、友人との交流も減り、プライベートでの満足度は下がったまま。最初に希望を伝えるべきだった」(35歳/ITエンジニア系)

転職活動をして「良くなかった」理由

「転職活動をしたが、良い転職先が見つからず、キャリアが中途半端になってしまった」(38歳/事務・経理・人事系)

異動願を出して「良くなかった」理由

「結局問題の人と和解することなく異動したので、わだかまりやもやもやが残っている」(37歳/サービス・販売系)

「異動願を出したが適当なポストがないと却下。結局そのまま我慢を重ね、モチベーションは下がる一方。自分から動いたのに状況が変わらなかったのは、とても悔しい経験となった」(32歳/営業・企画・マーケティング系)

全体の2割ほどを占めていた「良くも悪くもない」という回答の裏側には、「自分の思いだけではどうにもならない」ジレンマが見え隠れしていました。

その部署で働き「良くも悪くもない」理由

「慣れたので始めの頃よりはマシだけど、もっと早く異動願を出しても良かった……」(29歳/技術・専門職系、その他)

「一生懸命に働いて努力は実ったけど、心はボロボロなのでイーブン」(35歳/サービス・販売系)

「結局、私が他の部署に行けば誰かが嫌な思いをするだけ」(31歳/事務・経理・人事系)

転職活動をして「良くも悪くもない」理由

「転職活動をしたが良い転職先が見つからず、配属された部署で働き続けている。営業スキルも身に付いてきたので悪い選択ではなかったが、将来的には企画職へのキャリアチェンジを目指したい」(31歳/営業・企画・マーケティング系)

異動して「良くも悪くもない」理由

「どこの現場に行ってもギスギスしているところが多い」(31歳/介護・医療・福祉系)

最後に、配属ガチャを経験した人たちが「今幸せに働けているかどうか」を聞いてみたところ、7割もの人が幸せと回答しました。

Q.4 今、幸せに働けていますか?

配属ガチャ
いま、社会人として幸せ!

「ハズレたと思っていたが、配属先で上司に恵まれ、社会人としていい経験ができている」(25歳/事務・経理・人事系)

「一見バラバラで好き放題やっているように見えるメンバーは、個性が少し強めで、分かりにくいけど、気遣いのできる人たちだった」(37歳/営業・企画・マーケティング系)

「理解してくれる方やフォローしてくれる方もいるし、会社自体はすごく働きやすい」(35歳/事務・経理・人事系)

最後に、アンケート回答者のみなさんからのアドバイスをご紹介します。

「配属ガチャ」にハズレて悩むみなさんへ

「自分の部署の長より上の上長に相談して、動いてくれなければすぐに転職するべき。時間がもったいないので早く動いて!」(28歳/サービス・販売系)

「配属ガチャに失敗しても人間関係がうまくいけばなんとかなる。数年経験を積み、転職か異動願を出すのがおすすめ」(36歳/技術・専門職系、その他)

「配属当初は慣れない仕事に戸惑い、苦しく感じることの方が多いけれど、会社・部署の方針等が把握できていれば悩み事が減る可能性はある。情報を積極的に入手できるよう動き、人に相談しながら慣れるまで頑張ってみるのも一つの選択肢」(33歳/事務・経理・人事系)

「どんな仕事も100%満足して働けるということはほとんどないので、ある程度の妥協は必要。ただ、環境に耐えられなくなったらすぐにでも転職や退職を考える。仕事はたくさんあるので」(39歳/サービス・販売系)

「受け身にならないこと。与えられた環境に不満を感じるなら、自分から変えていく行動力が必要。上司への相談はもちろん、社内公募や転職などを視野に入れ、動く。必ず学びはあるので、今の経験をむだにせず、未来のキャリアに生かす発想を」(35歳/クリエーティブ系)

「配属ガチャ」にハズレたと感じた瞬間に、仕事へのやる気が失われてしまうかもしれません。

ただ、今回の結果を見てみると、働く上で何が一番大切かを考え、選択した先で自分の新たな一面を発揮したり、経験を積み重ねて環境が変化したりと、どんな選択をしても、何かしら得るものはありそうです。

配属先で頑張るにせよ、転職や異動を考えるにせよ、自分の選択を信じて思い切りやることが、自分らしい未来につながっていくはず。

働く時間は生活の大半を占めます。モヤモヤを抱えて一人で思い悩まず、会社や上司、先輩、友達など、周りの人に相談しながら、すてきな社会人生活を送っていただければ幸いです。

【アンケート調査概要】
●調査方法:20~39歳の女性へのWebアンケート(クラウドワークスにて)
●調査期間:2024年3月26日~3月27日
●有効回答者数:100名

文/石本真樹(編集部)