女性が仕事を辞めたい理由10選!次がないなら辞めない方がいい?転職のコツや退職時のトラブル体験談を紹介
働いていれば、誰もが一度は「仕事を辞めたい」と考えることがあると思います。特に女性はライフイベントによって状況が変わりやすく、キャリアについて悩む機会も多いでしょう。
そこで本記事では、「こんな理由で仕事を辞めるなんて甘い?」「みんなが転職を考える瞬間って?」など、転職を迷っている女性のために、女性が「仕事を辞めたい」と思う理由を紹介します。
その他、転職を考えたときにするべきことや退職時のトラブル体験談も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

女性が「仕事を辞めたい」と思う理由
まずは女性がどのような理由で「仕事を辞めたい」「転職したい」と思うかを紹介します。
女の転職type会員に「転職したい!と思った理由は?」と聞いたところ、以下のような結果になりました。

【アンケート調査】年代で違う?転職活動|女の転職typeより抜粋
アンケート実施期間/2022年8月25日~9月11日 有効回答数/638名
調査方法/女の転職type会員に対してWeb上で調査
1位 年収アップしたい
年収の高さは仕事へのモチベーションや暮らしの質に大きく影響するため、非常に重要な要素です。
今の企業・業界ではあまり昇給が見込めなかったり、これまでの経験を活かしてさらにキャリアアップしたいと感じたりしたときに「仕事を辞めたい」と感じる人が多いようです。
2位 仕事内容が不満
仕事内容が入社前に想定していたものと違ったり、求人内容と異なる仕事を任されたりする場合も「仕事を辞めたい」という気持ちにつながります。
仕事に慣れることで解消されるケースもありますが、やりたい仕事ができないことは大きなストレスになるでしょう。また仕事をする中で「別の仕事にチャレンジしたい」と感じ「仕事を辞めたい」と思う人も多いようです。
3位 人間関係をよくしたい
人間関係のよしあしは、転職理由としていつの時代も上位に挙がり、多くの人にとって「仕事を辞めたい」と思う理由になるようです。
特に女性はコミュニケーションを大切にする傾向があるため、職場の人間関係が悪いことが大きなストレスにつながる傾向があります。
4位 正社員になりたい
これまで派遣・契約社員、パートなどの非正規社員として働いていた方が正社員としてキャリアアップしたいと感じた時も「仕事を辞めたい」と思う理由の上位に挙がりました。
女性は結婚や出産などでライフスタイルが変わりやすいため、状況に応じて雇用形態や働き方を変えたいと思うことが珍しくないようです。
5位 評価に納得感がない
「成果を出しても給与や役職に反映されない」「性別によって活躍しづらい傾向がある」など、正当に評価をしてもらえないことが理由で「仕事を辞めたい」と思う人も多くいました。
評価制度や会社の風土は自分の努力で変えるのが難しいため、転職によって解決したいと考える人も多いようです。
6位 家事・育児との両立
子育て中の女性にとって、「働きやすい会社か」は大きな問題です。
産育休や時短勤務といった制度の有無はもちろん、実際に活用できる環境なのかなど、実際に子育てをする状況になって気づくこともあるでしょう。結婚や妊娠・出産などのライフスタイルの変化をきっかけに「もっと働きやすい会社に転職したい」と考える女性が多いようです。
7位 会社の将来が不安
会社の将来性は仕事を続けるうえで大きな要素の一つです。
会社の業績が悪いと給与が上がらなかったり、福利厚生などの制度が乏しかったりすることがあるからです。最悪の場合、急な解雇や倒産も考えられます。
転職活動には平均3~6カ月程度かかるといわれているため、「必要に迫られる前に転職活動を始めておこう」と考える人は多いようです。
8位 残業時間が多い
残業時間が多いとプライベートの時間を取りづらかったり、身体的な負担が大きくなったりすることから「仕事を辞めたい」と考える人が多いようです。
特に女性はライフスタイルの変化などで「仕事をセーブしたい」と考える機会も多く、残業時間が多い仕事は敬遠される傾向があります。
9位 休日・休暇が不満
休日・休暇制度は企業や業界によって大きく変わります。
シフト制、平日休みなど制度的な面だけでなく、年間休日の数や希望休・有給休暇の通りやすさなどが異なるケースも珍しくありません。そのため「子どもの学校行事に合わせられる土日休みの仕事がしたい」「シフトの希望が通りやすい職場がいい」など、休日・休暇を理由に転職を考える人は一定数いるようです。
10位 勤務地を変えたい
マンションの更新や結婚などを機に引越しをすると、職場までのアクセスが悪くなることがあります。
また職場が駅から遠い場合、「もう少し駅チカの職場が良い」と考える人も多いでしょう。特に都心は通勤時間帯のラッシュは非常に過酷です。
職場への通勤は毎日のことですので、通いやすい勤務地を選ぶことは仕事へのモチベーションにも大きく影響するでしょう。
仕事を辞めたくなりやすい人ってどんな人?
誰もが一度は「仕事を辞めたい」と考える瞬間はあると思いますが、その回数が多い人には似たような特徴があります。どのような特徴があるかをみていきましょう。

責任感が強い人
責任感が強く、完璧主義の人はストレスを抱え込んでしまったり、理想と現実のギャップに苦しんだりすることが多く、「仕事を辞めたい」と感じることも多いようです。このタイプの人は人に相談したり不満を漏らしたりすることがあまりないのが特徴です。
仕事熱心な人が多いため、企業にとっては重宝したい人材であることは間違いありません。心が折れてしまう前に、上司や同僚に相談したり休暇を取ってみたりするなど、うまくリフレッシュする方法を見つけるようにしましょう。
頼まれると断れない人
仕事を頼まれるとつい断れない優しい人も、突発的に「仕事を辞めたい」と感じることが多いようです。特に生産性が高い人は、たくさん仕事をこなしていても業務時間内に終えられることも多いため、周囲から「業務量が多い」とみなされづらく、どんどん仕事を任されてしまうケースもあるようです。
仕事を抱え込みすぎてキャパオーバーしてしまったり、「業務量に見合った成果を得ていない」と不満が募ったりすることで心身共に疲れ切ってしまうことも。先ほど紹介した「責任感が強い人」と同じように、心が折れてしまう前にストレスを発散するよう心掛けましょう。
コミュニケーションが苦手な人
仕事をするには、上司や同僚、取引先などとのコミュニケーションは欠かせません。人見知りで自分から話しかけたり自分の気持ちを伝えたりなど、コミュニケーションを取るのが苦手な人にとっては「仕事を辞めたい」と感じる機会が多いでしょう。
コミュニケーションスキルは仕事をする中で少しずつ培われることも多いですが、どうしても苦手な場合はなるべく決まった人とだけコミュニケーションを取れば良い仕事や、1人で簡潔する仕事を選ぶのが有効です。
行動的な人
フットワークが軽い行動的な人やものごとを合理的に考える人は、好奇心やビジネスチャンスにスピーディーに反応できる人です。仕事や人間関係に対してドライな人も多く、突発的に仕事を辞めてしまうケースも珍しくありません。
行動力があることはビジネスにおいて非常に有利ですので、ぜひ大事にしたいところですが、突発的に退職を決めてしまうことには注意が必要です。「仕事を辞めたい」と感じたときは一度立ち止まり、冷静な気持ちで判断することを心掛けけましょう。
辞めるのはちょっと待って!冷静になったほうが良い場合
近年は転職に対するハードルが下がり、目的を達成するために転職を選択することは珍しくなくなりました。一方で、仕事を辞めない方がいい場合もあります。もちろん辞める事情は人それぞれですが、以下に当てはまる場合は、一度立ち止まって考えてみてもいいでしょう。

結婚や出産などライフイベントが理由の場合
転居などで物理的に仕事をするのが難しくなったなど、辞めなければいけない事情がない限りは、結婚や出産、子育てなどの理由ですぐに仕事を辞めようと考えるのはあまりおすすめできません。
ブランクが空いてしまうと次の採用が決まらないことがあるからです。また転職ができたとしても、新しい職場で人間関係をイチから構築する必要があります。社風が合わないというケースもあるでしょう。
転職にはリスクが伴うため、今の職場に大きな不満がないのであれば産育休制度や時短勤務制度、テレワーク制度などを利用しながら働けないか、一度確認してみるのがおすすめです。これまで利用実績がない場合でも、相談次第で導入してくれることがあるかもしれません。
人間関係に不満を感じている場合
人間関係の問題は、努力次第で改善の余地があることもあります。特定の人とのトラブルがある場合は、その人との接し方を工夫したり「必要以上に仲良くする必要はない」と割り切ったりするのも一つの手段です。
人間関係のよしあしは入社前に判断することが非常に難しく、転職したからといって必ずしも解消するものではありません。また個人の感じ方に依存する部分でもあるため、考え方を工夫することで改善する方が効率的といえるでしょう。
もちろん「どうしても嫌」と感じる場合は無理する必要はありませんが、一度自分を振り返る機会を設けられるといいですね。
アピールできるスキルや経験がない場合
中途採用ではスキルや経験が重視されることが多いため、現状でアピールできるスキルや経験がない場合は転職活動に苦戦することが予想されます。
アピールできるスキルや経験がないにもかかわらず「とにかく今の仕事を辞めたい」という気持ちで転職活動を始めると、選択肢が限られてしまう点に注意が必要です。
転職後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、まずは今の職場でスキルや実績を積み選択肢を増やした上で転職活動をするのがおすすめです。
転職して間もない場合
新しい環境では、誰もがネガティブな気持ちになりやすいものです。仕事に慣れるまで身体的・精神的な負担が大きいからです。
一時的な感情で仕事を辞めてしまうと、次の職場でも同じような壁にぶつかってしまうかもしれません。また早期離職は転職活動時に不利になることもあるため、できるだけ避けましょう。
まずは仕事に慣れ、ある程度実績が出せるようになるまでは仕事を続けてみるのがおすすめです。
こんな時は即転職を!仕事を辞めた方が良い場合
突発的に仕事を辞めてしまうのはおすすめできませんが、状況によってはすぐに仕事を辞めたほうがいい場合もあります。状況別に一つずつ見ていきましょう。

仕事が原因で病気になってしまった場合
「仕事を辞めたい」という理由がどうであれ、心身に影響がある場合はすぐに退職にむけて動きましょう。
疲れているのに眠れない状況が続いていたり、体重に大きな変化があったりする場合は身体がストレスを感じている状態です。このような状態が長く続けば、うつ病などの精神疾患に陥ることも。早い段階で今の状況から脱し、病気になるリスクを回避しましょう。
女性が働きづらい企業の場合
残念ながら女性が働きづらい企業は一定数存在します。男性優位な職場は特にその傾向が顕著といえるでしょう。妊娠・出産などへの理解がなかったり、女性には責任のある仕事を任せてもらえなかったり、男性と比較して昇進・昇格が遅いということも。
相談次第で改善されるケースが無いわけではありませんが、男性優位の意識が根付いている企業を変えるのは難しいものです。余計な労力がかかる前に見切りをつけるのも一つの方法といえます。
悪質なハラスメントが横行している場合
先ほど「人間関係の問題は、努力次第で改善の余地がある」と述べましたが、悪質なハラスメントが横行している職場に関してはこの限りではありません。このような職場で働くことは、大きなストレスとなりますので無理に努力する必要はありません。早急に職場を離れることを検討しましょう。
業績不振などで給与未払いがある場合
給与の未払いは労働基準法違反に該当します。また給与の未払いが起きる会社は経営状態がかなり悪いことが予想されます。このような会社はいつ倒産するか分からないだけでなく、人件費削減のために突然解雇される可能性もあります。
焦って次の転職先を決めることにならないよう、早めに転職活動を始めておきましょう。ちなみに前述したとおり、転職活動の期間としては、3カ月~半年程度が一般的です。
仕事を辞めたいと思ったらやるべき7つのこと
これまで何度も述べているように、「仕事を辞めたい」と思ったときに突発的に行動するのはあまりおすすめできません。まずは「仕事を辞めたい」と思ったときにやるべきポイントを7つ紹介します。本当に転職すべきかを判断するためにも、ぜひ以下のステップを踏んでみましょう。

1.辞めたい理由を明確にする
まずはなぜ今の仕事を辞めたいのかを明確にしましょう。その理由は、退職理由は転職活動のモチベーションや志望動機に直結するからです。
また仕事を辞めたい理由が明確になれば、「その問題を解決するために必要なこと」が見えてきます。
例えば仕事を辞めたい理由が「給与の低さ」の場合、「今の職場が正当に評価してくれないから」「業界的に給与水準が低いから」「そもそも自分の市場価値が低いから」など、その問題の根本原因はどこにあるのかが明確になります。それによって、「本当に転職するべきか」を導き出すことができるでしょう。
2.転職せずに解決できないか考える
先ほども述べたように、転職にはリスクが伴います。また転職活動を始めたとしてもすぐに次の職場が決まるとは限らず、収入面で不安を感じてしまうことも。
仕事を辞めたい理由が努力次第で解決できるものなら、一度転職せずに様子を見るのがおすすめです。
特に仕事を辞めたい理由が特定の人との関係性や仕事内容によるものであれば、部署異動によって解決することも珍しくありません。必ずしも希望が通るとは限りませんが、まずは上司に相談してみることをおすすめします。
3.しばらく休んでリフレッシュする
疲れている状態のときは冷静な判断ができないものです。「仕事を辞めたい」と思ったときはまずゆっくり休んでリフレッシュすることを心掛けましょう。
具体的には、しっかり寝る、趣味を楽しむ、気の置けない友人と会う、おいしいものを食べるなどの方法が有効です。
4.身近な人に相談する
自分の判断に自信が持てない時は、身近な人に相談することも検討してみましょう。第三者の目線でアドバイスをくれるかもしれません。
また未経験の領域にチャレンジしたいと思っているときは、既にその分野で活躍している人の話を聞いてみることも大切です。良い点だけでなく、悪い点についてのリアルな情報を得られるため、より精度の高い判断ができるでしょう。
5.辞めたい理由が解決したら実現したいことを書き出す
仕事が嫌になっているときは辞めたい理由ばかりが先行してしまいますが、その理由によりどのような問題があり、その問題が解消されたらどのような働き方がしたいかを以下のような手順で深掘りしてみましょう。
辞めたい理由:人間関係が悪いから
問題:職場がギスギスしており、コミュニケーションを取る文化がない/属人的に仕事をしていて、チームワークが発揮できていない
実現したい働き方:チームで協力しながら成果を出す仕事がしたい
このように深掘りすることで、辞めたい理由をプラスのイメージに変換することができます。自分の中で辞めたい理由が整理できていれば、転職活動時の志望動機に説得力を持たせることができるでしょう。
6.自己分析で自分の市場価値を把握する
転職するにせよ、しないにせよ、自分の市場価値を把握することは非常に重要です。自分の年収や任されている仕事に妥当性があるかを判断できるからです。また今後の目標やビジョン形成にも役立ちます。
市場価値を把握するのに有効なのは自己分析です。これまでどんな経験を積み、どのような実績を上げてきたのか、成功体験・失敗体験、人脈などを詳細に洗い出すことで自分の強みや弱みを把握できます。
定期的に自己分析を行うことで、自分に足りない点や伸ばしたい点、アピールポイントなどを整理することができますよ。
7.転職サイトに登録する
転職サイトに登録すると、そのサイトが保有する非公開求人にもアクセスできるようになります。また、登録情報に応じたオファーDMやスカウトメールが届くため、自分のキャリアに対する客観的な評価を知ることもできます。
さまざまな企業の求人をチェックすることで、今いる企業の判断材料にもなります。他の企業の情報を知ることで、今の状況について「意外と悪くないかも?」と気付くきっかけになるかもしれません。
転職先が決まったらまずやるべきこと
めでたく転職先が決まり、退職することになっても突然退職するのはマナー違反です。辞め際のトラブル対応などで無駄な労力を使わないようにするためにも、どのような手順で退職手続きを進めるかを知っておきましょう。

上司に退職の旨を伝える
転職先が決まったら、できるだけ早く直属の上司に退職の旨を伝えましょう。この際に気を付けるのが、退職してもいいかを「相談」するのではなく、退職することを「報告」するということです。
あいまいな態度で退職について話してしまうと、上司に「今なら引き止められるかも」と交渉の余地を与えてしまうことになります。退職することは決定事項であり、あくまでも退職日の相談をするという意識で交渉を進めましょう。
民法上では、「退職希望日の2週間前まで」に退職届を出すよう定められていますが、就業規則では「1カ月前まで」と定められていることが多いようです。企業によっては2~3カ月前に退職届の提出を求められるケースもあるため、事前に調べておきましょう。
また後のトラブルを防ぐためにも、口頭で決めた内容はメールなどの書面で共有しておくことも大切です。
引き継ぎや退職に向けた手続きを進める
退職日が決まったら業務の引継ぎを行います。引継ぎが不充分だと、最終出社後に連絡がくるなどわずらわしい作業が発生することも。
退職後も業務が滞りなく進むよう、口頭での引継ぎだけでなく手順書や業務マニュアルなどを作成しておけるといいでしょう。
また私物の整理や貸与品の返却なども、できるものから順次進めておくことでスムーズに退職手続きが終えられます。
転職先が決まる前に辞めるのはダメ?
「仕事を辞めたい」という気持ちが強いと「先に退職してから転職活動に専念したほうがいいのでは?」と思うこともあるでしょう。結論からいうと、転職先が決まる前に退職するのはあまりおすすめできません。
なぜなら、転職活動がスムーズに進まなかった場合、経済的な不安から冷静な判断ができなくなる可能性があるからです。また「働かなくても良い」という状況になることがマイナスに作用することも。
職場の状況やタイプにもよりますが、基本的には現職を続けながら転職活動をするように心掛けましょう。
【体験談】退職時の不満やトラブル
女の転職typeが実施したアンケート調査によると、転職経験がある人のうち、約65%の人はなんらかの不満やトラブルがあったことがわかりました。どのようなものがあるか、具体的に紹介します。

有給休暇が余っているのに使えなかった
一般的に、余っている有給休暇は最終出社後にまとめて取得するケースが多いですが、「退職日までの日程が短い」「引継ぎが終わっていない」などの理由から有給休暇が消化できないこともあるようです。
一方で、退職日まで余裕があるにもかかわらず有給休暇の取得を拒否された場合は違法性があるため、人事や総務などしかるべき部署に相談しましょう。
有給休暇の取得は労働者の権利ですので、申請があれば会社側は拒否できません。とはいえ、退職間際に会社と争いたくないという人も多いでしょう。
もしまとめて取得するのが難しい場合は、早い段階から週1日ずつ取得するなどの方法も有効ですので、ぜひ試してみてください。
退職日まで残務処理に追われた
引継ぎが終われば穏やかに退職日を迎えられると思っていたら、退職日までハードワークだったという人も一定数いるようです。
もうすぐ辞める会社のために一生懸命働くことに疑問を感じる気持ちはわかりますが、今までお世話になった会社への最後の恩返しと考え、誠実に対応しましょう。
強引な引き留めがあった
上司に退職の意志を伝えても「無理」の一点張りで話を聞いてくれない、「待遇を改善するから考え直して欲しい」と交渉されるなど、なかなか退職手続きを進めてくれないケースもあるようです。
このような場合は、退職の意志の強さを伝えるのが最も有効です。それでも取り合ってもらえない場合は、さらに上の上司に伝えるなどの手段を取ることも考えましょう。
退職日を延期させられた
会社都合で既に決定した退職日を延期するのは違法です。
一度退職日の延期を受け入れてしまうとズルズルと退職日を延ばされてしまうことも考えられますので、「転職先の入社日が決まっている」と、退職を引き延ばしにくい理由を伝えたり、さらに上の上司に伝えたりするなど、毅然とした態度で拒否しましょう。
職場の人間関係が悪くなった/職場の人から陰口を言われた
退職時に職場の人間関係が悪くなったり、陰口を言われたりして気まずい期間を過ごした人も多いようです。
退職時の嫌がらせは「ヤメハラ」と呼ばれ、近年増加傾向にあるハラスメントの一つです。「退職日が過ぎれば関わる必要がなくなる」と割り切って無視をするのが1番ですが、あまりにもひどい場合は労働基準監督署に相談したり、退職代行サービスを利用したりする方法もあります。無理せずに対応しましょう。
後任がなかなか決まらなかった
後任者が決まらないうちに退職することに罪悪感を感じたり、引継ぎが進まずに仕事が滞ったりする人も一定数いました。
真面目な人ほど責任を感じてしまうかもしれませんが、後任者を決めることはあくまでも会社側の責任です。余裕を持った退職スケジュールを組む、丁寧に業務マニュアルを作成するなど、誠意を持って退職手続きを進めれば問題ありません。
まとめ|「仕事を辞めたい」は新しいキャリアの始まり

女性が「仕事を辞めたい」と思う理由は決して「甘え」ではなく、「今よりも良い環境で働きたい」という前向きな気持ちの表われです。「仕事を辞めたい」という気持ちを紐解くことで、「自分がどのように働きたいか」を知るヒントにもなるため、ぜひ心の声を聞いてあげてください。
最終的に転職という選択をするにせよ、しないにせよ、自分の気持ちやキャリアの棚卸しを行うことはキャリア形成において非常に重要です。自分に合った働き方を実現するためにも、ぜひ定期的に行ってみてくださいね。
文/赤池沙希