「仕事に行きたくない」は甘えじゃない!働く女性たちが抱える憂鬱の理由と対処法を解説

仕事に行きたくない時の対処法

朝起きた時、日曜日の夜……。
多かれ少なかれ「仕事に行きたくない」と感じた経験がある人は多いのではないでしょうか?

実はそれ、あなただけではありません。

この記事では、みんなが「仕事に行きたくない」と思う理由や「仕事に行きたくない」と感じた時の対処法を解説します。

仕事に行きたくない人は意外と多い

Womantypeの調査によると、日曜の夜に月曜からの仕事のことを考えて憂鬱な気持ちになったことがある人は88%という結果でした

9割近くの女性が仕事に対してネガティブな気持ちを抱いた経験があり、「仕事に行きたくない」という気持ちはむしろ普通の感情だといえるでしょう。

一過性のものであれば問題ありませんが、あまり長く続いたりつらい気持ちが強かったりするようであれば何らかの対策が必要です。

少しでも前向きな気持ちで働くためにも、ぜひ「仕事に行きたくない」と思う理由と向き合ってみましょう。

仕事に行きたくないと思う理由TOP7

月曜からの仕事が憂鬱に感じる理由をランキング形式で紹介します。自分に当てはまる理由はあるか探ってみてください。

【1位】会社に苦手な人がいて顔を合わせるのがつらいから

「またあの人に小言を言われるかも」「なんとなくウマが合わない」など、職場に苦手な人がいるといった理由で、仕事を憂鬱に感じる人が最も多い結果となりました

「人間関係」はいつの時代も転職理由の上位に挙がるほど、誰もが頭を悩ませるもの。特に女性はコミュニケーションを大切にする傾向があるため、人間関係の悩みがつらいと感じる人が多いようです。

【2位】通勤が嫌だから

2004年にBBCが行った調査によると、満員電車は臨戦態勢の戦闘機のパイロットや機動隊員よりも強いストレスを感じることがわかっています。つまり、ビジネスパーソンは非常に強いストレスを日常的に感じているということです。

ちなみに、総務省統計局が発表した「令和3年社会生活基本調査」によると、通勤・通学時間の全国平均は往復1時間19分でした。片道に換算すると約48分間となります。

このことからも、ビジネスパーソンにとって通勤は肉体的・精神的につらいと感じる大きな要因となっていることが分かります。

【3位】プレゼンや会議など気の重い予定があるから

大事なプレゼンや会議などが控えていると、そのプレッシャーから「仕事に行きたくない」と感じる人は多いようです。

大きなプロジェクトはやりがいが大きいぶん責任も大きいもの。まじめな人ほど周囲からの期待を重圧に感じてしまうことが多いようです。

【4位】やり残した仕事がたまっているから

仕事が山積みになっている状態は誰しもうんざりするもの。金曜日に途中で仕事を切り上げていたり、土日の間にメールなどでタスクが発生していたりして、既に仕事を抱えた状態で月曜日を迎えると「仕事に行きたくない」と感じる人が多いようです。

【5位】朝早く起きるのが苦手だから

日曜日に夜更かしをしてしまったり、もともと夜型の人だったりすると、朝起きるのがつらく、「仕事に行きたくない」と感じるようです。特に月曜日はまだ頭が仕事モードに切り替わらない人も珍しくないため、「もう少し寝ていたい」という気持ちから仕事が憂鬱になってしまう人も。

【6位】疲れがとれていないから

土日をアクティブに過ごした人や、溜まった疲れを土日で回復できなかった人は、月曜日の時点で既に疲れており、「仕事に行きたくない」と感じるようです。一過性のものであれば問題ありませんが、日常的に続くと身体面だけでなく精神面にも影響があるため、注意が必要です。

【7位】休みのうちにやりたかったことができなかったから

逆に平日の疲れなどが理由で土日にやりたいことができなかった人も「仕事に行きたくない」と感じるようです。やりたいことができなかった理由にもよりますが、「温かいお風呂に入ってリフレッシュする」「会社が終わった後に見るテレビ番組などを考えておく」など、平日にも楽しみな予定を入れることで乗り越えている人が多いようです。

放置は危険!仕事に行きたくない状態が続くリスク

「仕事に行きたくなくても行くしかない」「多少の嫌なことはガマン」「会社に行きたくない」という気持ちを見て見ぬ振りをしている人は多いでしょう。悩みの深さや内容にもよりますが、仕事に行きたくない状態を続けることで悪循環に陥ることも。どのようなリスクがあるかを見ていきましょう。

慢性的にやる気が出なくなる

ストレスを感じている状態を放置してしまうと、仕事に対して慢性的にやる気がない状態が続き、成果を残せなかったり周囲の士気を下げてしまったりすることも。それによりやりがいを感じられなくなってしまったり、ミスが発生したりすることでさらに「仕事に行きたくない」という気持ちが膨らんでしまうこともあり得ます。

身体的・精神的に不調になる可能性がある

「仕事に行きたくない」と、心が沈んだ状態が長く続くことで、免疫力が落ちて風邪や病気にかかりやすくなったり、メンタル的に落ち込みやすくなったりと不調が生じることも。

特に精神的な不調は、治療に長い期間を要するため、身体や心からのSOSをしっかり受け取ってあげることが大切です。

仕事に行きたくないと思った時に試したい7つの対処法

「仕事に行きたくない」という気持ちが一過性のものであれば問題ありませんが、その気持ちが長く続く場合やガマンできないほどつらい場合は何らかの対策が必要です。いくつか紹介しますので、自分に合ったものを選んでみてください。

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同僚や上司に相談してみる

一人で抱え込まず、「誰かに話す」ことで気持ちが軽くなることは多いもの。自分には無い視点からアドバイスをもらえることもありますし、同僚と愚痴を言い合うことで「自分だけじゃなかったんだ」と安心したりスッキリしたりすることもあるでしょう。

また、ストレスの原因がはっきりしているなら、直属の上司や信頼できる先輩に相談してみるのも有効です。上層部が現場の問題に気付いていなかっただけで、「上司に相談してみたらあっけなく改善した」というケースも珍しくないですよ。

ジョブ・クラフティングを行ってみる

ジョブ・クラフティングとは、日々の業務を意義のあるものとして再定義する取り組みのことです。やりがいがないと感じている業務も、見方を変えたり工夫を加えたりすることで、有意義なものになることもあるため、ぜひ実践してみましょう。

例えば、先輩のサポートばかりで仕事にやりがいを感じられない人は、そのサポート業務を行うことでビジネス全体の流れをつかむことに役立つという風に捉え直せれば、「将来のために頑張ろう」という気持ちになるのではないでしょうか?

一つ一つの仕事に対してやりがいや意義を感じられるようになれば、仕事に対して前向きになれるかもしれません。

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人間関係は良好、でも本当にこのままでいいの…? 決め手に欠ける転職のモヤモヤを解決する「ジョブ・クラフティング」のススメ

規則正しい生活をする

身体的、精神的なトラブルや「朝起きられない」といった不調は生活習慣の乱れからきている可能性もあります。初歩的ではありますが、早寝・早起き、バランスのとれた食事、適度な運動などを心掛けるだけで改善することもありますよ。

土日はアクティブに過ごしたい気持ちも分かりますが、自分の体力と相談して無理のないように過ごせると良いですね。

趣味に没頭してみる

趣味に没頭することで気持ちがリフレッシュし、新たな気持ちで仕事に向き合えるかもしれません。また、お金がかかる趣味であれば、「この趣味を続けるために頑張って稼ごう」という気持ちにもなるでしょう。趣味が原動力となって、仕事にも前向きになれると良いですね。

仕事は「ライスワーク」と割り切る

仕事には大きく分けると「ライスワーク」と「ライフワーク」の2つの捉え方があります。ライスワークとはその名のとおりご飯を食べるため、つまり生活のために仕事をするという考え方で、ライフワークとは夢や自分の好きなことを仕事にするという考え方です。

仕事にやりがいを持って前向きに取り組むことも大切ですが、大きな期待をしすぎることで仕事に求めることのハードルが上がってしまい、「仕事にやりがいを感じられなくてつらい」に繋がってしまうリスクもあります。思い切って仕事は「ライスワーク」と割り切り、オフを充実させることに重きを置くことで、つらさを軽減させるというのも選択肢の一つです。

転職活動をしてみる

「仕事に行きたくない」と感じる理由が、明らかに今の職場にあるのなら、転職活動をするのも1つの方法です。さまざまな求人を見たり、実際に選考を受けたりすることで「今の職場に縛られる必要はない」という気持ちが芽生えるかもしれません。

転職活動をすることに心理的なハードルを感じる人は、とりあえず転職エージェントに登録するだけでもOK。実際に転職しなくても、自身の市場価値を知る目的で転職活動をしてみる人もいますし、「とりあえず登録してみようかな」くらいの気持ちで始めてみるのも良いですね。

一度仕事を休んでみる

疲れや不調などから、冷静に判断できる状態ではないのであれば、思い切って一度休職してみてもいいかもしれません。仕事に追われることなく、自分のために時間を使うことで身体も心もリフレッシュできるはずです。

元気な状態になれば、それまでストレスに感じていたことがそれほどつらくなくなることもありますし、転職をする、上司に異動を願い出るなど、次に取るべき行動が見えてくるはずです。

仕事に行きたくない時に避けたい行動

「仕事に行きたくない」という気持ちは誰しもあるものですが、そんな時に避けたい行動があります。1つずつ見ていきましょう。

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衝動的に会社を辞める

「仕事に行きたくない」気持ちが強すぎると、「転職」や「退職」のワードが頭をよぎることがあります。ただし、感情的に退職してしまうのはあまりおすすめできません。今の会社の何が嫌で、どのようなことがしたいのかなどが明白になっていないと、次の会社でもまた同じ悩みで苦しむ可能性があるからです。

また、すぐに転職先が決まるとは限らないため、ズルズルとフリーター生活が続いたり、経済的に困窮したりすることも。

すぐに退職を決断するのではなく、まずは先ほど紹介した「仕事に行きたくないと思った時に試したい7つの対処法」を試してみてください

無断欠勤する

「仕事に行きたくない」と思っても、無断欠勤は絶対にいけません。多くの人に迷惑をかけてしまいますし、周囲からの信頼を失ってしまうからです。場合によっては減給や解雇になる可能性もあるため、絶対にしないようにしましょう。

無断欠勤をしたところで、「仕事に行きたくない」と感じている理由がなくなるわけではありません。また、一度無断欠勤をしてしまうと、次の日出勤するのがさらに憂鬱になってしまいます。どうしても会社に行きたくない場合は、一言連絡を入れるようにしましょう

一人で抱え込む

「仕事に行きたくない」という気持ちを一人で抱え込んでしまうのはよくありません。精神的に追い詰められてしまい、身体的・精神的に不調に繋がる可能性があるからです。職場の人に相談するのが難しければ、家族や友人など誰でも良いので悩みを吐き出すことを心がけましょう。

まとめ|「仕事に行きたくない」という心の声をしっかり受け止めよう

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「仕事に行きたくない」という気持ちを持つ可能性は、誰にでもあります。その気持ち自体を否定せず、素直に受け止めてあげましょう。

とはいえ、強いストレスや悩みを放置するのはよくありません。原因を突き止め、改善できないか行動してみましょう。

また、どうしてもつらいと感じたら、無理せず休むことも大切です。自分の身体や心を守るために、まずは心の声をしっかり聞いてあげてくださいね。

文/Woman type編集部