「自分には才能がない」人気アーティストたちに学ぶ「劣等感」との向き合い方【凛として時雨・TK、ハラミちゃん ほか】

才能に恵まれ、劣等感とは無縁の世界を生きているように見える人気アーティストたち。
しかし、「一流」と呼ばれるまでの過程においては、周りの人たちと比較して自分の無力さを感じたり、「自分にできないこと」ばかりが目に付いたりしたこともあるだろう。
今回は、そんな劣等感に苦しんだ4人のアーティストたちのインタビューをご紹介。
彼女ら、彼らはどのようにコンプレックスと向き合い、乗り越えてきたのだろうか。
『凛として時雨』TK「僕はできないことのオンパレード」
人気ロックバンド『凛として時雨』のボーカル&ギター、TKさん。
「天才」と称されることが多いTKさんだが、実際は劣等感にさいなまされ、苦しみ続けて今に至ると話します。
僕はできないことのオンパレードなんですよ(笑)。歌がうまいアーティストもギタリストもたくさんいるし、制作においても短期間で次々と音楽が思い浮かぶ人なんかはすごいなって思います。
僕は毎回、「もう無理なんじゃないか」ってもがき苦しみながら曲を作るから(笑)。
「自分には才能がない」
「歌声にコンプレックスがある」
そう語るTKさんが、20年以上も音楽の仕事と向き合い、結果を出し続けられるのはなぜなのでしょうか。
続きを読む>>『凛として時雨』TK流、才能がない仕事との向き合い方「完成しないからこそ、20年続けられた」
ポップスピアニスト・ハラミちゃん「上には上がいた」
YouTubeを中心に活躍しているポップスピアニスト・ハラミちゃん。
ピアニストになる夢だけを追いかけ、念願の音大に入学した彼女ですが、そこで「上には上がいる」と圧倒され、夢をあきらめた過去があります。
当時、一般大学と混合の音楽サークルにも入っていたんですが、そこで出会った人たちも、音大の学生に引けを取らない演奏技術を持っていました。
にもかかわらず、彼らにとって音楽は趣味の一つ。
この人たちは勉強や運動も音楽も、全部やってきたんだ。私はピアノだけに打ち込んできてやっとの思いでここにいるのに……。
そうやって周囲と自分を比較しては、どんどん自信を失くしていきました。
その結果、ピアニストになりたいという気持ちに蓋をしたハラミちゃん。
そんな彼女が、再びピアニストへの道を歩み出し、武道館でワンマンコンサートを開催するまでになった「転機」は何だったのでしょうか。
続きを読む>>【ハラミちゃん】音大→IT企業就職で心身が疲れて休職。笑顔のポップスピアニストが挫折から学んだ「自分らしく生きる道」
[Alexandros]川上洋平「僕は基本的に60点の人間」
ロックバンド[Alexandros]のボーカル&ギターとして、オーディエンスを熱狂させる川上洋平さん。
今でこそ多数のヒット曲を抱える[Alexandros]ですが、実は長い下積みを経験しています。
僕は、基本的に60点の人間なんですよ。
何に対しても高得点をとれず、全部そこそこのタイプというか。
でも僕は、自分がいつも60点の人間であることに満足はしていなかった。
目指していたのは、120点の自分だったんです。
じゃあ、残りの60点を上積みするためにはどうすればいいのか。
そんなことをただひたすら考えてきた人生だったと思います。
自分に足りないものがあったとしても、そこで自信を失くしたりはしなかったという川上さん。
彼を一流へと引き上げたのは、自分の足りないところを正しく把握しているからこそ取れた、“ある行動”でした。
続きを読む>>川上洋平が明かす[Alexandros]を躍進させた三つの改革「自信なんてない。だから、自信が持てるまで努力した」
作詞作曲家・岡嶋かな多「昔から自己肯定感が低かった」
BTSや嵐など、数々の人気アーティストに楽曲を提供する売れっ子作詞作曲家の岡嶋かな多さん。
高校にも進学していなければ、有名な音大で学んだ経験もなく、楽器もあまり弾けない。作詞作曲の仕事を始めた当初は、業界内での人脈もゼロ。
“ないものだらけ”の中で、キャリアをスタートさせ、オリコン1位獲得回数120回超えの売れっ子作詞・作曲家となった岡嶋さんですが、小さい頃からずっと自分に自信がなかったと話します。
基本的に、あまり自分に価値を感じられない人間なんです。だから、自分を売り込むのも、交渉ごとも得意ではなくて。
業界の力があるかたに自分を知ってもらうチャンスがあっても、勇気が出ないままタイミングを逃してしまったこともあります。
そんな岡嶋さんですが、「自己肯定感が低いからこそできることもある」と話します。その真意とは?
続きを読む>>自己肯定感は低くていい。作詞作曲家・岡嶋かな多が「自分に自信がない」からできたこと
才能に溢れているように見える人たちも、人知れず劣等感やできない自分と闘ってきている……。
そんな時に何を考え、どんな行動を取れば道が開けるのか。4人のインタビューをヒントにしてみてくださいね。
文/Woman type編集部