【中島健人・岩田剛典・藤ヶ谷太輔・小林直己】俳優業にチャレンジした男性アーティスト4人の挑戦論
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慣れていた環境を離れ、新たなフィールドへと一歩踏み出す──。
覚悟を決めて踏み出した一歩だけれど、いざやってみると次から次へと立ちはだかる壁に、心が折れそうになることもあるかもしれません。
そんな時に参考にしたいのが、アーティストとしての地位を築きながらも俳優の世界にもチャレンジする4人のマインドセット。
新たな世界で壁にぶつかった時、彼らはどのようにそれを乗り越えてきたのでしょうか。過去のインタビュー記事をピックアップしてご紹介します。
中島健人「プライドは捨てて、弱みもすべてさらけ出す」
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最初にご紹介するのは、中島健人さんの記事。
「ケンティー」の愛称でファンから愛される中島さん。今やドラマに映画に大活躍の俳優ですが、俳優として演技への臨み方に悩んだこともあったと話します。
僕、泣く演技がとても苦手だったんですよ。数時間かけたのに泣けなかった作品が過去にあって。トラウマになっていました
今まではプライドもあって、泣くのが苦手だなんて誰にも話したことがなかったんです。でも、この作品は遠慮しちゃいけないと思った。
だから監督には、これまでの人生で起きた出来事やトラウマなど、自分の弱みとも言えることを全部話しました。それは共演者に対しても同じ。全てをさらけ出した上で演技に臨んだら、なんだかすっきりしましたね。
岩田剛典「自分に自信をつけるために、ひたすら努力する」
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次に紹介するのは、岩田剛典さんのインタビュー。
『EXILE』、『三代目 J Soul Brothers』という国民的グループに所属しながら、グループの枠を飛び出し、ソロとしての活躍も目覚ましい岩田さん。
彼が新しいフィールドで壁を乗り越えるために必要だと考えるのは、「自信を付けること」だと話します。
何をするにしたって不安や困難はつきものだし、葛藤もすると思うんですけど、最終的にそうした目の前の壁を乗り越えるには、自分に自信をつけるしかない。そのためには、やっぱり努力あるのみですよね
努力の方法は人それぞれでいいと思うんです。シンプルに仕事を突きつめるでもいいですし、何か拠り所となる場所を別につくるでもいい。自分にはどういうやり方が合うのか。それを見つけるだけでも、立派な努力だと思います
藤ヶ谷太輔「なんで自分に?と思う仕事もやってみる」
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3番目にご紹介するのは、『Kis-My-Ft2』藤ヶ谷太輔さんのインタビュー。
アイドルグループの活動やバラエティーの仕事をしながらお芝居の仕事にも挑む中で、「芝居に集中できない」ことへの焦りを感じていたと、胸の内を明かしてくれました。
お芝居だけをやりたいと言っても、そういうわけにはいかないじゃないですか。だから、20代の頃はすごく焦っていました。
芝居に挑戦したいっていう思いが強過ぎて、バラエティーをやっている時とか、この時間に他の俳優さんは芝居をやってるんだろうなって、不安になることもよくありましたね。
だから、30歳を過ぎてから考え方を変えました。
それまではこの時間で芝居の仕事ができたかもしれないと思っていたものも、『芝居』だけじゃなく『表現する』という大きなくくりに変えてみて。
そうしたら、『MCをやっていたから、こういうお芝居ができるようになった』とか『バラエティーで身に付けた間とリズムのおかげで自分にしかできない芝居ができた』というふうに、すべてつながっていると感じられるようになりました。
小林直己「自分に自信を持つために“休む”」
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最後にご紹介するのは、EXILEのパフォーマー、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのリーダー兼パフォーマーとして、ファンを魅了する小林直己さん。
俳優としても活動の幅を広げる彼ですが、自分よりもずっと経験や実績のある人たちの中で、挑戦をしていく上で大切にしていたのは、自分ととことん向き合い、「自分の強みは何なのか」を突きつめることだと話します。
自分と向き合うのって、僕は人より苦手だなと思っていて。
なので、努力して“休む”時間をつくりました。そうするとだんだん心のバランスが取れてきて、『自分ってこういう人間なんだ』ということが自然と分かってきました。
僕はずっと、個人では誰からも求められてないと思っていたんです。
組織の中で自分が存在する意義みたいなものって、誰もが一度は悩むじゃないですか。
そのときに、意識的に休む。肩の力を抜く。僕の場合はそうすることで、自分を大切に思えるようになりました。