「歯磨きすら面倒に」「太ももにじんましん」働く女性100人に聞いた五月病への対処法

五月病にかかっている女性のイラスト

楽しかったゴールデンウィークが終わり、仕事モードに切り替えたいのに、なんだか体が重いし、心にもどんよりとした雲が……。

もしかしたらそれ、五月病のサインかもしれません。

「みんな、つらい五月病からどうやって抜け出しているの……?」

ということで、働く女性100人に五月病のエピソードと克服法について聞きました。

五月病とは?
新入社員や異動した社員など、大きな環境の変化を迎えた人が、ゴールデンウィーク明けくらいの時期に気分が落ち込んだり、意欲が低下したり、体に不調を感じたりして仕事に影響が出る状態を言います。症状が重くなると、適応障害やうつ病など深刻な精神疾患を発症する可能性もあります。

Q1.仕事をしていて「五月病かもしれない」と感じたことはありますか?

五月病にかかったことがある人の割合を示す円グラフ

仕事をする中で「五月病かもしれない」と感じたことがあるかどうかを聞いたところ、約半数の女性が「ある」と回答しました。

女性たちはどのような時に「五月病かもしれない」と感じたのでしょうか。

Q2.どのような症状が現れましたか?

4月に頑張った分、燃え尽きた……

・4月にめちゃくちゃ忙しく働いて、そのままGWに突入。連休が明けるとスイッチが入らず、出勤途中に「このまま電車に乗って遠くに行きたい」って思うように。やる気ゼロ、集中力も続かない状態。(33歳/エンジニア)

・4月にガァーッと仕事を片付けて「これで5月は楽になる!」と思ったら、全然楽にならなくて、無気力になってしまった。(30歳/一般事務)

・4月は新入社員にまぎれて頑張っていたけれど、5月になったら気が抜けてきて、脱力感でいっぱいになった。(37歳/事務)

集中できず、ミスが……

・「いつまでこの仕事を続けるんだろう」なんてことばかりを考えてしまい、小さいミスを連発してしまった。(38歳/保育士)

・ホテルに勤務していたのだが、気分が沈んで体がだるく、朝もなかなか起き上がれなかった。フロントに立っていても集中できず、うっかりミスが増えた。(38歳/ホテル従業員)

・集中力が続かず、仕事内容は変わっていないのにミスを連発してしまったり、同じ量の仕事をこなすのが難しくなったりした。(37歳/経理事務)

・休みボケで仕事の進みが悪くなったりミスが起きやすくなったりし、その結果さらに仕事に行きたくなる負のスパイラルに。(30歳/Webデザイナー)

無気力の極み

・「何もしたくない」ってここまでになるのか……!と自分で驚くレベルに。(28歳/歯科助手)

・目が覚めると会社に行かなければならないと思い、前日寝るのも嫌になった。(32歳/一般事務)

・冗談を交えた会話や歯磨きなどの日常的な行為すら面倒くさくなった。(25歳/販売職)

もはや限界

・職場でイライラしたり、朝起きた時点から気分が落ちていたりする日が続き、涙が出やすくなった。(35歳/一般事務)

・太ももや腕の内側にじんましんが出た。(46歳/一般事務)

・連休明けから常に疲労感があり仕事途中でも泣きたくなり早退することがあった。(25歳/建設関係)

・新卒入社して1カ月たった5月頃から、仕事に行くのが嫌になり、涙が止まらなくなり、落ち込む日が続いた。(24歳/販売サービス)

4月に頑張ったからこそ、連休をきっかけに緊張の糸が切れてしまった人も多そうです。

中には「病院に行った方がいいのでは……!」と思うエピソードも。

では、働く女性たちはこのような症状にどのように対処し、五月病を乗り越えたのでしょうか。

Q3.五月病をどのように乗り越えましたか?

体を温めるとスッキリ

・夜になると必ず半身浴をして汗を流し、寝る前にストレッチをして血流をよくするように心がけたら少し楽になった。(38歳/看護師)

・暖かくなる時期だけれど、湯船にお湯を張ってしっかり身体を温めた。(39歳/販売サービス)

気持ちを吐き出す!

・仲のいい同僚に愚痴を聞いてもらって、「それ分かる!」って共感されたのが効いた。(33歳/エンジニア)

・気心知れた人に話をきいてもらった。(38歳/保育士)

・掃除機をかける時に、掃除機の音でまわりに聞こえてないと信じながら、「しんどーーーい!」と叫んでスッキリ。(45歳/一般事務)

とにかく自分を甘やかす

・平日でも好きなスイーツ買って帰ったり、仕事終わりに銭湯行ったりして、自分を甘やかした。(33歳/エンジニア)

・まずは「無理しすぎてたんだな」と自分の気持ちを認めてあげた。毎日、仕事前に深呼吸をして、好きな音楽を聴いて気分を整えるようにした。(38歳/ホテル従業員)

・帰宅したら自分の好きなYouTubeを見たり、甘いお菓子を食べて、自分を甘やかすようにした。(27歳/一般事務)

・「仕事から帰ったら、冷えたビールをおいしく飲もう!」と自分に言い聞かせて奮い立たせた。(48歳/一般事務)

・節約のために普段は大好きなコーヒーを我慢しているけれど、出勤前にスタバのベンティサイズのコーヒーを買って仕事をしながら飲むと少し心が落ち着いた。(40歳/一般事務)

自分の中での「合格点」を下げる

会社に行っただけで合格と思うようにした。(32歳/一般事務)

・完璧を意識せずに家事を簡単に済ませて、無理しすぎないように切り替えてみた。(49歳/販売サービス)

・連休明け何日かは仕事を詰め込みすぎないようにして身体の負担を少し減らすようにした。(35歳/技術職)

・サボれるとこはサボって、外食もするようにした。(25歳/サービス業)

・あせらずに目の前の仕事を一つ一つ丁寧にこなすようにした。そしてなるべく早く帰って休む。(41歳/総務事務)

さまざまな克服法が寄せられましたが、皆自分の気持ちが上がったり、つらさが和らいだりするツボをうまく見極めて対処しているのが分かります。

まずは、自分の心の声と向き合い、自分なりの気持ちの上げ方を見つけられるといいですね。そして普段は我慢していることでも、「今だけは特別!」と甘やかしてあげることで、つらい五月病を抜け出すきっかけをつかめそうです。

中には、「病院に行って薬を処方してもらったり、カウンセリングを受けたりして回復した」(44歳/介護士)という回答も。

症状が改善しない時は無理せず、病院に相談してみましょう。

つらい五月病ですが、働く女性たちの対処法を少しでも気持ちを軽くするためのヒントにしてみてください。

【調査概要】
●調査方法:20~49歳の働く女性へのWebアンケート(クラウドワークス)
●調査期間:2025年05月04日~2025年05月05日
●有効回答者数:100名

文/光谷麻里(編集部)