時短やリモート可能な仕事に転職したい…育休中にキャリアチェンジは無謀?【女性の転職Q&A】

時短やリモート可能な仕事に転職したい…育休中にキャリアチェンジは無謀?【女性の転職Q&A】
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働く女性の転職Q&A

20代~30代の女性が抱える仕事・キャリア・転職のお悩みに、その道のプロが本音でアドバイス! 「私らしい働き方」の発見や「いい転職」をかなえるためのヒントを提供します

今回、転職に関するお悩みに答えてくれたのは、キャリアトレーニング領域のパイオニア企業であるポジウィル株式会社の代表取締役、金井芽衣さん。

届いたのは、現在産休中で、今後時短がしやすい職種や、在宅ワークが可能な仕事への転職を考えている女性からのお悩みです。

育休中にキャリアチェンジするために必要な視点とは……?

ポジウィル株式会社 代表取締役 金井芽衣さん

ポジウィル株式会社
代表取締役
金井芽衣さん

1990年群馬県出身。埼玉純真短期大学で保育士・幼稚園教諭の免許を取得した後、2010年に法政大学キャリアデザイン学部に編入。キャリアカウンセリングを習得する。13年、リクルートキャリアに新卒入社し、人材会社の法人営業(RA)として勤務。17年に国家資格キャリアコンサルタントとして登録。同年8月にポジウィル株式会社を設立し、同社代表取締役に就任
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お悩み:育休中にキャリアチェンジは無謀?

32歳/エステティシャン/現在産休中

先日産休に入り、これから1年間の育休を予定しています。今の職場は最低限の人数でシフトを回しているので、子育てをしながら働き続けられるイメージが湧きません。時短がしやすい職種や、在宅ワークが可能な仕事への転職を考えています。

そこで質問です。育休中に、新しい働き方を実現するための準備としてやっておくべきことはありますか? 例えば、情報収集、スキルアップ、実際に転職活動してしまうなど、具体的にどのような行動をすればいいでしょうか。

今までエステや脱毛サロンなどの経験しかないのですが、今から事務職などは難しいですかね……。

金井さんの回答:環境を変えることだけが答えではない

「今の職場では子育てしながら働くイメージが湧かない」という悩みは、現実をしっかり見つめているからこそ出てくる自然な感情です。

実際、ポジウィル相談にいらっしゃる方の中にも「このまま復職すべき?」「もっと自分に合った働き方があるのでは?」と悩む育休中の方が多くいらっしゃいます。

まず大切なのは、「環境のせい」と考える前に、「自分に合った働き方ってなんだろう?」という視点を持つこと

どの職場にも課題や理不尽さは少なからずあります。だからこそ、“自分が苦にならずに取り組めること”や“得意を活かせる環境”に目を向けて、自分の軸を持つことが必要です。

たとえば、これまでエステの現場で培ってきたスキルは、決して「エステしかやったことがない」と否定的に捉える必要はありません。

対人力、提案力、手に職があることなど、あなたならではの強みをどう活かすかを考えることが、キャリアチェンジの第一歩になります。

育休中にキャリアチェンジは無謀?

事務職にこだわる必要もありません。在宅勤務や時短正社員、業務委託など、働き方の選択肢は広がっています。

美容の経験を活かして在宅でオンラインの発信を始める、あるいはゆくゆくは開業を視野に入れるなど、視点を変えるだけで選択肢はぐっと広がるはずです。

環境を変えることだけが答えではありません。まずは「自分が何を大事にしたいか」を明確にすることが、遠回りに見えて、一番の近道になるのです。

育休中にキャリアを立て直す6つの準備

育休中にキャリアを立て直す6つの準備

育休中は、実はキャリアを立て直すチャンスでもあります。もちろん育児で忙しい時期なので、無理せず「できる範囲で」以下のようなことに少しずつ取り組んでみてください。

① 自分の価値観・得意・理想の働き方を整理する

まずは「どんな働き方がしたいか」「何が苦にならずにできるか」「何を優先したいか」を棚卸ししましょう。

ポジウィルでもこの自己理解のプロセスを丁寧にやるのですが、多くの人が「実は今の仕事が合っていなかった」「子どもが生まれて価値観が変わった」と気づきます。

✔ 週何日働きたいか
✔ 在宅/出社どちらが理想か
✔ 何にやりがいを感じるか
など、具体的に言語化していくことが大切です。

② 情報収集と働き方の選択肢を広げる

まず転職サイトで「どんな仕事があるのか」を見てみることや、ポジウィルのようなキャリア支援の会社の無料イベント・セミナーに参加するのもおすすめです。思いもよらない可能性が見えてくることもあるかもしれません。

③ スキルアップ・資格取得を検討する

もし本当に事務職にチャレンジしたい場合は、パソコンスキル(Excel、メール対応、Googleドキュメントなど)の基礎を学ぶために、無料講座やYouTubeでも学べます。

④ パートナーや家族と理想の働き方を話し合う

育児と仕事の両立は一人ではできません。家族と「復職後の生活イメージ」を話し合い、どう支え合うか、家事・育児の役割分担についてすり合わせておくと安心です。

⑤ 第三者に相談してみる

一人で悩んでいると、どうしても視野が狭くなります。ポジウィルのようなキャリア支援サービスを活用して、「本当に自分がやりたいことって?」「どんな選択肢がある?」と壁打ちをしてみるのもおすすめです。

キャリア迷子の時間は、ちゃんと次に進むための準備期間

キャリア迷子の時間は、ちゃんと次に進むための準備期間

育休中で心も体も余裕がない中で、ご相談ありがとうございます。キャリア迷子になると、「何が正解か」を探し続けてしまいがちですが、まずは「どんな働き方がしたいか」「どう生きたいか」を自分に問いかけてみてください。

環境や肩書きに縛られなくていい。あなたは今、子どもという大切な存在を育てながらも「もっといい未来を描きたい」と思えている。

その気持ちこそ、キャリアの再出発には欠かせない“エネルギー”です。焦らなくて大丈夫。

キャリア迷子の時間も、ちゃんと次に進むための準備期間。あなたにしか描けない“自分らしい働き方”を、一緒に探していきましょう。

今の一歩が、未来を変える選択になります。焦らず、でも止まらずに、あなたらしい道を描いていってください。

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