【俳優・高橋健介】「気合のふんどしカット」もファンが喜ぶ顔が見たいから。刀ミュ俳優の「縁」を重視する仕事論

いま日本各地で熱烈に「推されている」注目の人に、仕事に対する知られざる努力とこだわりをテーマにインタビュー。彼・彼女たちがファンから「激推し」される理由を探ります!
太陽のような明るい笑顔で、多くのファンを魅了する俳優・高橋健介さん。
ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズの蜂須賀虎徹役や、『ウルトラマンX』の主演・大空大地役などで知られ、その活躍は舞台、映像、さらには声優と多岐にわたる。
そんな彼が、2025年6月6日に『高橋健介 メモリアルフォトブック 真縁』(KADOKAWA)を発売。
全編、徳島県で撮り下ろされたという本作は、ミュージカル『刀剣乱舞』のつながりで観光大使を務める徳島県との「縁」を大切にした作品だ。
「どんなご縁も大切にしていきたい」と語る彼の仕事へのスタンスから、高橋さんが「推される」理由に迫った。
前半の記事はこちら:https://woman-type.jp/wt/feature/40408/

高橋健介(たかはし・けんすけ)さん
俳優。主な出演作に、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ(蜂須賀虎徹役)、『ウルトラマンX』(主演・大空大地役)など。舞台、映像、声優と幅広く活躍中。2025年3月より「阿波とくしま観光大使」を務める。映画『YOUNG&FINE』が劇場公開中。 オフィシャルサイト/X/Instagram/2.5次元舞台などで活躍する若手俳優4人で運営するYouTube『ぼくたちのあそびば』
刀ミュ・蜂須賀虎徹役でつかんだ徳島との『真縁』
6月に発売されるフォトブック『真縁』、タイトルはご自身で付けたと伺いました。
はい。今回写真集のお話がきた時に、徳島県が協力してくださるなら徳島で撮りたいという思いがあったんです。
僕がミュージカル『刀剣乱舞』で演じている蜂須賀虎徹は、徳島藩を治めた蜂須賀家に伝来していた打刀がモデルなので、そのご縁で徳島県の「阿波とくしま観光大使」に任命いただきました。
ミュージカル『刀剣乱舞』
目出度歌誉花舞 十周年祝賀祭こちらも宜しくお願いいたします。https://t.co/qcWdG9Agj2#刀ミュ pic.twitter.com/qdVrLjVz9D
— 高橋健介 (@kensuke_mr6) April 15, 2025
偽物の刀のことを「贋作」と言いますが、蜂須賀虎徹は「真作」で、それは「真実の刀」という意味なんですよ。
そこから、この役がなければ、徳島で撮ることも、観光大使をやることもなかったので、本当に「真実の縁」で仕事がつながったなと思い、造語で『真縁』と付けました。
ご自身は東京都出身ですが、徳島に対して特別な想いがあったのですね。
徳島には恩があるので、この写真集を見てもらって徳島に足を運ぶきっかけになればいいな、と。
僕もそうなんですけど、東京に住んでるからといって東京の全てを知ってるわけじゃないですよね。灯台下暗しで。だから徳島県の方にも見ていただいて、「自分が住んでいる徳島には、いいところがたくさんある」って感じてほしいと思います。
写真集の中で、特にお気に入りのカットはありますか?
やっぱり力が特に入ったのは、滝で撮ったカットですね。

ここは徳島の端の方にあるので、徳島県民でもなかなか行ったことがない方もいるような場所。近くに行くだけでも、パワースポットじゃないですけど、何かを感じられると思います。
ここでは「ふんどし姿」で撮ったのですが、それも過去の作品を超えるようなパンチのあるショットを、とスタッフの皆さんが考えてくださったのかなと思います(笑)

「努力はしていない」と断言するワケ
高橋さんは舞台を始め、最近では映画にも積極的に出演されています。ファンには見えない「知られざる努力」もされているのかなと思いますが、いかがですか?
いや、そんなことはないですよ! 僕、むしろ努力してない人なんで(笑)
何事においても、自然に楽しんでいるので「努力と思ったことがない」というのが正しいですかね。
努力と思ったことがない…!
何事も楽しむことが大事だと思って生きているんです。レッスンも何でもそうですけど、楽しみながらやってたら、きっとうまくもなるし、より良くなると思っていて。
あとは「食わず嫌いはやめよう」と思ってお仕事をさせていただいているので、「何でもやってみて楽しむ」というスタンスです。
意外と自分が「苦手だろうなぁ」と思っていても、やってみたら楽しいし、はまるってこと、何でもあると思うんですよ。スポーツでも遊びでも。だから仕事に関しても、その延長ですね。

苦手な仕事で楽しめないことはないのでしょうか? 結果が出なかったり……。
何でも楽しもうとすると、結果的に良い成果につながると思うんです。僕はそれを無意識にやっているので、つらくなったこともないですね。
それって俳優のお仕事に限らない話で、例えば会社員の方でも「朝の1時間でこのメールを全部さばくぞ!」とか「いつもより資料を工夫してみよう」とか、視点を変えればどんな仕事でも楽しくできるんじゃないかなって思っています。
スキル不足を感じたり、壁にぶつかったりした時はどう乗り越えていますか?
例えば歌やダンスは「あれ、僕ってこんなにできないんだ……」と感じることはありますけど、それはそれで違うことで自分のポジションを見つければいいと思っています。
もちろん足りないスキルは磨きつつも、例えばトークを頑張るとか、自分ができることを探すんです。だから「できない」ってだけで、落ち込むことはないですね。
「明日からがんばれます」が仕事の原動力
高橋さんの「何でも楽しむぞ」というスタンスに、元気をもらっているファンは多いと思います。
そう言ってもらえると、すごくうれしいですね。僕の仕事って、ファンの皆さんの言葉が本当に原動力なんです。
僕が何かをすることによって「明日からがんばれます」とか「苦手なことができるようになりました」と言ってもらえるからこそ、僕はこの仕事をやっているので。それがなくなったら多分、この仕事はしないんじゃないかな。

僕はSNSでのコメントやファンレターなどには全て目を通していますが、どんな小さなことでも「健介くんのおかげで〇〇ができるようになったよ」と言ってもらえたら、こんなにうれしいことはありません。
ファンの皆さんに対して大切にしていることは何ですか?
「需要と供給」を考えることですかね。
自分がやりたいこと、やりたいお芝居、やりたい作品だけをやったとしても、お客さんにハマらなければ意味がない。かといって、お客さんの求めることばかりやっていたら、僕自身が楽しくなくなってくるかもしれない。お互いの求めるものを、近づけることで喜んでもらいたいなって思っています。
例えば昨年の誕生日イベント(※高橋健介バースデーイベント2024 in Zepp)は、僕がやりたかったことを自分で企画したもので、ファンの皆さんにも喜んでもらえてうれしかったです。
高橋健介バースデーイベント2024 in Zepp
最高の30歳スタートがきれました!!Zeppでやっちゃおう!飛んじゃおう!!
俺の想いを周りの皆さんが形にしてくれました!!また詳細は明日あげます!とりあえず#高橋健介 or #ポジ男 で検索してみてください!
まりちゃんも飛んだよ!! pic.twitter.com/tpTQjEKnjy
— 高橋健介 (@kensuke_mr6) December 24, 2024
バースデーイベントがZepp開催!規模がすごいですね。ファンや周りの人との「縁」と、「自分自身が楽しむこと」を大切にしているからこそ、高橋さんに魅了される人が増えているのかなと感じました。
推しはまさかの「仕事」!?
高橋さんを推してるからこそ仕事をがんばれるファンは多いですが、高橋さん自身の「推し」はありますか?
実は僕、何か熱狂的にハマったと言えるものがなくって。あえていうなら「仕事」が推しですね。こんなに楽しいことはないので。
今は舞台や2.5次元の界隈で応援してくれているファンの皆さんのためにやっていますが、これからは例えば徳島のおじいちゃん、おばあちゃんにも僕のことを知ってもらえたらと思っています。
仕事の幅を広げることで、老若男女みんなに喜んでもらえる存在になりたいですね。

ファンも「推しごと」をがんばる高橋さんを、さらに推してくれるはずですね!
皆さんの声が本当に力になっているので、これからも応援してほしいです。みんなに楽しんでいただけるような活動を、僕らしく楽しく続けていきたいと思います!
取材・文/大室倫子(編集部)
【書籍情報】高橋健介 メモリアルフォトブック 真縁 6月6日発売

俳優・高橋健介さんの最新フォトブック『真縁』が2025年6月6日にKADOKAWAより発売。
30歳を迎えた記念すべき年に発行するメモリアルフォトブックは、演じた役どころをきっかけに訪れた、縁のある徳島県で撮影した美麗カットを多数収録。
神域の巨大な滝に挑んだ、「気合のふんどしカット」も掲載!
『推しのお仕事!』の過去記事一覧はこちら
>> http://woman-type.jp/wt/feature/category/rolemodel/oshinoshigoto/をクリック