「推し活は仕事にいい影響を与える」が 9割。働く女性が感じる推し活の効果とは【661人調査】
有効回答数/女性661名
調査方法/女の転職type会員によるWeb調査
●20代の7割が推し活をしている
●対象は「アイドル」「アニメ・漫画」「アーティスト」が上位
●推し活へ使う月の平均金額は16,279円
●推し活をしている人の9割が推し活は仕事にいい影響を与えると回答
今回、『女の転職type』会員を対象に、「推し活」に関する調査を実施しました。アンケートの回答を見てみると、全体の約半数の人が「推し活をしている」と回答。
年代別に見てみると、推し活をしている人の割合は20代が最も多く約7割、30代が約5割、40代が4割弱と、若い人ほど推し活をしている傾向が強いことがわかります。
推し活の対象は、1位「アイドル」、2位「アニメ・漫画」、3位「アーティスト」という結果でした。
推し活にかける1カ月あたりの費用は「1〜3万円未満」が最も多く、平均金額は16,279円。月に5万円以上を推し活に使っている人も1割近くいました。
どのような職場だと推し活がしやすいかという質問への回答は、「有給休暇がとりやすい」が1位で、8割以上の人が同じ回答でした。
次いで、「給与がいい」「土日祝日が休み」「残業が少ない」などが上位となり、推し活には時間やお金がかかるため、それらを確保できる職場が求められていることがわかります。
推し活が仕事に与える影響についての質問に対して推し活をしている人たちは、「とてもいい影響がある」と「ややいい影響がある」を合わせて9割以上の人が「いい影響がある」と回答しています。
一方で、推し活をしていない人で、いい影響があると考える人は6割でした。
推し活をしている人のほうが仕事にいい影響があると感じており、推し活をモチベーションに仕事を頑張っていることがわかりました。
Q1.推し活してる?
全体では、49.0%が「はい」、51.0%が「いいえ」と回答。年代別に見ると、推し活をしている人の割合は20代が最も多く71.5%、30代が50.0%、40代が35.6%と、若い人ほど推し活をしている人が多い傾向にあることがわかりました。
※推し活とは、自分が好きなアイドルや俳優、キャラクターなどを応援する活動のことです。
Q2.誰(何)を推している?
推し活の対象の上位には、1位「アイドル」46.0%、2位「アニメ・漫画」31.8%、3位「アーティスト」29.9%がランクイン。その他の回答には、「声優」「インスタグラマー」「恋人」「おいっ子」などがありました。
Q3.月にいくら推し活に使っている?
推し活の1カ月あたりの費用は、「1〜3万円未満」が最も多く27.4%。4割以上の人が月に1万円以上を使っており、月に5万円以上使うという人も1割ほどいます。
「0円(使っていない)」と回答した人を除くと、推し活へ使う月の平均金額は16,279円となりました。
Q4.月の給与の何割を推し活に使う?
月の給与の何割を推し活に使っているかについては、「1割」が47.7%で最も多く、次いで「0円(お金をかけていない)」が22.8%となりました。5割以上かけている人は全体の7.7%です。
Q5.推し活は仕事に影響がある?
推し活が仕事へどのような影響をもたらすかについて聞いたところ、1位「仕事のモチベーションが上がる」55.6%、2位「有給休暇が減る」21.6%、3位「職場に推し活仲間ができた」17.3%となりました。
「特に影響はない」と回答した人は25.6%で、約7割の人が推し活が仕事に影響があると考えていて、そのほとんどがポジティブな影響を感じているという結果でした。
・シフト制のため連休を取ると連勤が増える(20代/サービス・販売系/大阪府)
・早く帰りたくなる(30代/その他/神奈川県)
・初対面の人との話題が増える(30代/事務・経理・人事系/東京都)
・オンオフのメリハリができる(40代/事務・経理・人事系/神奈川県)
Q6.推し活がしやすい職場に転職したい?
推し活がしやすい職場に転職したいかという質問には、「積極的に転職したい」が52.5%と最も多く、次いで「あれば転職したい」32.6%という結果に。
「積極的に転職したい」「あれば転職したい」を合わせると、85.1%の人が推し活がしやすい職場に転職したいと考えているようです。
Q7.どんな職場だと推し活がしやすいと思う?
どのような職場だと推し活がしやすいについては、1位「有給休暇がとりやすい」84.6%、2位「給与がいい」74.4%、3位「土日祝日が休み」64.5%、4位「残業が少ない」49.4%という結果でした。
推し活には時間やお金がかかるため、時間とお金が確保しやすい職場が求められているようです。
・自宅に近い職場(20代/事務・経理・人事系/東京都)
・有給休暇が時間単位でとれる(40代/事務・経理・人事系/埼玉県)
・シフトやお休みなどの融通が利きやすい(30代/サービス・販売系/福岡県)
Q8.推し活は仕事にどんな影響がある?
推し活が仕事にどのような影響を与えるかについては、推し活をしている人は「とてもいい影響がある」50.0%と「ややいい影響がある」40.4%を合わせると、9割以上の人がいい影響があると答えています。
その一方で、推し活をしていない人は「とても良い影響がある」18.7%「ややいい影響がある」41.8%と、いい影響があると考える人は6割にとどまっています。
推し活をしている人のほうが仕事にいい影響があると感じており、推し活をモチベーションに仕事を頑張っていることがわかります。
・推しに会うためにお金を稼ごう、次会うまでがんばろうと思わせてくれる(20代/コンサルタント・専門職系/福岡県)
・残業をしないため仕事の集中力が上がり、無駄な時間がなくなった(30代/エンジニア系/東京都)
・推し活に限定せずとも、プライベートで楽しみがあると、仕事にも精が出ると思う(30代/営業系/東京都)
・自分は興味がないが、推し活をしている同僚は楽しそうにしていて、仕事のストレスも軽減しているように感じた(50代/事務・経理・人事系/東京都)
・仕事とプライベートの区別が付かなくなり、仕事を平気で休むような人が出てきそう(40代/事務・経理・人事系/宮城県)
・推しメンのコンサートがあると仕事に身が入らない(50代/エンジニア系/東京都)
・ストレス発散になる点はいいと思うが、のめり込み過ぎると経済的に困難に陥ったり、無駄金を使ったりしてしまうから(20代/クリエーティブ系/北海道)
・自分の好きなアーティストをパソコンのロック画面やデスク周りに飾るのは社風的にどうなのか。来客者から疑問視されるのではないかと思う(50代/事務・経理・人事系/熊本県)
圧倒的市民権を得た「推し活」を楽しもう
今回の調査では、「推し活」によって毎日の楽しみが増え、仕事にも良い影響があると感じている人が多いことが分かりました。
推し活により仕事のモチベーションが上がるだけでなく、生産性アップやストレス軽減など、さまざまな効果を実感している女性が多いようです。
また最近では、圧倒的に市民権を得た「推し活」という言葉。身近な友達を「推す」若者が増えるなど、「推し活」のかたちも多様化しているそう。
推しがいる人も、今はいない人も、それぞれの「推し活」を楽しんでいただければと思います!
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※本記事は『女の転職type』のコンテンツを一部編集の上転載しています
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