
生駒里奈・松本まりか・松本若菜・岡田紗佳…人気者たちはなぜ“キャリアのくすぶり期”を突破できた?
仕事で思うように結果が出なかったり、今の会社にいていいのか不安になったり。キャリアを築く上で、ふと立ち止まってしまう人は少なくないでしょう。
そこで本記事では、過去にWoman typeに登場した、第一線で活躍する4名の記事をご紹介します。
生駒里奈さん、松本まりかさん、松本若菜さん、岡田紗佳さん。今をときめく彼女たちにも、実は仕事の「くすぶり期」でもがき、自分と向き合ってきた過去がありました。
彼女たちは、なぜその苦しい時期を突破できたのか? 4人の言葉から、「キャリアのくすぶり期」を突破するためのヒントをもらいます。
生駒里奈|「元アイドル」のレッテル。本当の意味で“俳優”になれた日

アイドルグループ『乃木坂46』卒業後、俳優へと転身した生駒里奈さん。しかし、待っていたのは「元アイドル」という色眼鏡で見られる日々だったとか。
私も他の新人俳優の皆さんと同じように演技の良しあしについて率直なフィードバックが欲しいのに、「元アイドルなのに頑張ってるね」「頑張ってる姿がすてきだね」なんて言われてしまう。
周囲の皆さんは、新しい道で必死にやっている私に気を遣ってくれていたのだと思うけど、甘やかしてもらっているような気がしてしまって、そこに苦しさや不安を感じていました。
俳優として対等に見てもらえない焦りの中、彼女の意識を変えたのは、2021年のソロ舞台でのこと。
一人で舞台に立つ作品に出て、演出だった毛利亘宏さんをはじめ、私と向き合ってくれた人たちは皆、「元アイドルの生駒里奈」ではなく「俳優の生駒里奈」として私と対峙してくれて。
それまで感じたことのないような安心感に包まれたんです。
“私”をちゃんと見てくれる毛利さんと出会えたあの日が、本当の意味でのリスタートだったように思います。
もがき続けた日々があったからこそ、一つの出会いが大きな転機となる。評価されない時も腐らずに前を向くことの大切さを教えてくれました。
松本まりか|ブレークまで18年。「挑戦権すらない」日々で守り、捨てたもの

10代でデビューしながらも、ブレークまでに20年近く要したことで、「遅咲き」「苦労人」とも形容される松本まりかさん。
当時の私はあこがれとはかけ離れた場所にいて、そこに行けるような環境では到底なかった。
挑戦したいのに、挑戦権がないという時間を長く過ごしてきました。
多くの人にとって“くすぶり期”になりがちな20代をどう過ごせば、30代でやりたいことをかたちにできるのでしょうか。
大切にしてほしいのは、自分の“純粋性”を守り抜くこと。つまり、誰にも侵されたくない領域に関しては、何があっても貫き通すことです。
自分の守りたいものに固執して、他者を知ろうとしないのは違う。相手が何か自分に対して提案をしてくれたら、正しいかどうか分からなくても、まずは手当たり次第やってみる。
人生でどの選択をしても「本当にこれでよかったのだろうか」という後悔はつきまとうもの。それでも前に進むことの大切さを教えてくれます。
松本若菜|34歳までバイトと両立。心が折れそうな自分を救った“たった一つの想い”

実は遅咲きの苦労人である松本若菜さん。いくつものアルバイトを掛け持ちし、34歳まではカフェの店長を務めながら俳優業を続けてきたといいます。
2007年のデビューから17年。努力がすぐに実を結ばない日々で、彼女はいかにしてモチベーションを保ち続けたのでしょうか。その答えは、苦しい時に立ち返る、自分自身のシンプルな想いにありました。
もちろん、努力が成果に結びつかないと「もう頑張れないかも」と思うことは何度もありました。
でもその度に自分の気持ちに正直に向き合うと、「このまま辞めたくない」と思うんですよね。「だって、俳優の仕事がやりたいんだもん」って。
そんな自分の気持ちにうそをつかなかったから、ここまで続けてこられたのかなと思います。
誰かに何を言われても、「やっぱりこれがやりたい」という自分の心に正直でいること。それこそが、最も強いモチベーションの源泉になるのかもしれません。
岡田紗佳|「どれも中途半端」な私。沼から抜け出す“一本の軸”

モデル、タレント、プロ雀士とマルチに活躍する岡田紗佳さん。しかしキャリア初期には「どっちつかずの中途半端な立ち位置」に悩んでいたのだとか。
そんな彼女が自信を取り戻したのは、麻雀に打ち込み、「Mリーガー」という確固たる場所を見つけたことでした。
Mリーガーという確固たる立ち位置ができて、麻雀プロとしての成績も少しずつ残せるようになってきた。その経験が、自分の中で自信になり、説得力につながったんだと思います。
それからは、無理にTVで爪痕を残さなきゃと気負うこともなくなりました。自然体でいられるようになったのが、一番大きい変化ですね。
何か一つ「これだ」と思える軸を築くことが、自信と余裕を生み、他の分野にも良い影響を与える。彼女の経験は、その重要性を教えてくれました。