
道重さゆみ、SUPER EIGHT 横山裕、なにわ男子 大橋和也、戦慄かなの/アイドル4人に学ぶ、逆境を力に変える仕事論
仕事で大きな壁にぶつかったり、プレッシャーで心が折れそうになったりしたときは、どうやって立ち直り、再び前を歩き始めたらいいのだろうか。
そこで今回は、Woman typeで反響を呼んだアイドルたちのインタビューから、壮絶な過去や大きな挫折、プレッシャーを乗り越えてきた4人の記事をお届け。
道重さゆみさんが「落ちこぼれ」だった過去、SUPER EIGHT 横山裕さんの葛藤、なにわ男子 大橋和也さんの笑顔の裏側、戦慄かなのさんの想像を絶する生い立ち―。
4人の言葉から、逆境を力に変えるためのヒントを学んでみよう。
道重さゆみ:「落ちこぼれ」だった私が、自分だけの価値を見つけるまで

かつてモーニング娘。の「落ちこぼれ」だったと語る道重さゆみさん。
歌もダンスも苦手で、グループに馴染むほどに自分の存在価値を見失い、「私ってモーニング娘。に必要なのかな?」と悩む日々が続きました。
しかし彼女は腐らずに、カメラに映る一瞬のために表情を練習。鏡に向かって「今日もかわいいぞ!」と自分を励ますおまじないは、いつしか唯一無二の「キャラクター」へと昇華されていきました。
全ての努力がすぐに報われるわけではない。それでも、その経験は決して無駄にはならない。
道重さんの言葉は、自分の価値が見えずに悩む人たちに、続けることの尊さを教えてくれます。
頑張った分が、全部返ってくるわけじゃないと思うんです。私もやろうとして無理だったこともあるし……。
ただ、結果としては返ってこないかもしれないけれど、経験や知識として身に付いていると思うんです。少しずつ前に進めてる。だから頑張ってやること自体には、絶対に意味がある。
「やって良かった」と思える時がいつか来るって私は信じてやり続けたし、今もやり続けています。苦しい思いをしている人には、今頑張っている自分を信じてあげてほしいなって思いますね。
SUPER EIGHT 横山裕:否定的な声すらも、未来へのエネルギーに変える

トップアイドルであり、俳優としても第一線で活躍を続ける横山裕さん。
「今の人生にすごく満足している」と語る彼の根底にあるのは、どんな経験も未来に繋がっているという確信。
つらかった過去も、今の自分を形成する意味のあるピース。彼の言葉は、過去の後悔や未来への不安に囚われがちな人たちに、今この瞬間を肯定して生きる強さを与えてくれます。
44年生きてきて、つらかったことも嫌だったことも全て意味があったと思えるし、全てが未来に繋がっていくから、その未来を良くするのも悪くするのも自分自身なんですよね。
なにわ男子 大橋和也:「楽しむ」を最強の武器にする、ポジティブなプロ意識

なにわ男子のリーダー・大橋和也さんのまぶしいほどの笑顔の裏には、「どんな仕事も、まずは自分が楽しまないと!」という確固たるプロ意識がありました。
彼にとって「楽しむ」ことは、単なる感情ではなく、周囲を巻き込み、最高のパフォーマンスを生み出すための「仕事の信条」。
彼が自らつくり出すポジティブな空気は、年齢や立場の垣根を越え、現場全体を一つのチームへと変えていきます。
仕事がうまくいかず、ついネガティブな気持ちに支配されそうな時。大橋さんの「全力で楽しむ」という姿勢は、状況を好転させるための最もシンプルな解決策かもしれません。
働く環境ってすごく大事だと思っていて。映画の撮影だって、みんなで楽しくワイワイやった方が絶対に良いものが撮れる。
一つひとつに全力で、そして楽しく向き合ったことが、きっと良い結果として返ってくるって信じているんです
戦慄かなの:壮絶な過去を「使命」に変えた、サバイバーの生き様

“少年院上がり”のアイドル。その壮絶な肩書きの裏には、親からの虐待、いじめ、そして自殺未遂という、想像を絶する過去がありました。
社会常識すら知らず、「空っぽだった」と語る彼女の転機は、少年院で出会った5,000冊の本と、最後まで向き合ってくれた大人たちの存在でした。
自身の経験の異常性に気付き、「これからはちゃんと生きよう」と決意。その日から彼女は、つらい過去をただの傷跡で終わらせず、「自分と同じ境遇の子どもたちを救う」という使命に変えて走り続けています。
食べたいものを食べるとか、行きたいところに行くとか、何もかも自分で選べる幸せを今は噛み締めています。
それができない世界をよく知っているから、「自分で決められる」ってことがいかに大事なことか分かるんです。
だから、せっかく何でもできるのに、クヨクヨしながら毎日を過ごすのはもったいない。やりたいことをやって、一日も無駄にせず人生を謳歌していきたいですね