アパレルからIT業界へ。PCスキルゼロから始めた私が、自分の強みを活かせる場所を見つけるまで【東京システムズ】
転職先を決めることは、未来の「なりたい自分」を決めることでもある。5年後、10年後に描く理想の自分になっているためには、それを支援してくれる会社を選ぶことが大切だ。
ソフトウエア開発を手掛ける東京システムズで働く佐藤美菜さんは、20代前半のときにアパレル業界からIT業界へ、未経験で転職。当時は「成長できる環境かどうか」を軸に飛び込んだ世界だったが、その先で想像もつかなかった自分に出会えたという。
佐藤さんはどのように理想の会社に出会い、やりがいのある仕事を手に入れたのだろうか。現在に至るまでの道のりを聞いた。
東京システムズ株式会社 東京事業所 SIソリューション2部
システムエンジニア 佐藤美菜さん
服飾系専門学校を卒業後、アパレル業界の企業に契約社員として入社し、型紙製作を手掛けるパタンナーのアシスタント業務に2年間従事。2017年10月東京システムズに入社し、システムエンジニアとして顧客対応を中心に活躍している
「貯金ゼロ」からの脱却を目指して、成長中のIT業界へ
夢に向かってまっすぐに進んできた人ほど、厳しい現実を前に「これが私の思い描いた生活だったのか」と途方に暮れてしまうことがあるのではないだろうか。大好きな服作りに携わるべく、新卒でアパレル業界に就職した佐藤さんもその一人だった。
「服飾の専門学校を卒業後、型紙を制作するパタンナーのもとで、2年間アシスタント業務をしていました。好きな『服』に囲まれて働く毎日は充実していましたが、契約社員で給料は低く、生活は決して楽とは言えませんでしたね。このまま働き続けても未来は変わらないかもしれない。それなら、思い切って業界を変えてみようと思ったんです」
これまでは手作業が中心の仕事だった佐藤さんが興味を持ったのは、IT業界。
「仕事でパソコンを扱ったことはほとんどなかった」というものの、どの転職サイトにも「IT業界は安定的な成長が見込める」と書かれていたことから、佐藤さんは夢を持ち、新しい世界に挑戦してみることにした。
そこで最初に、転職イベントに足を運んでみた。中にはIT業界で未経験者を募集している企業もあり、その一つが東京システムズだった。
「この先長く活躍していけるスキルを身に付けたかったので、転職活動では『成長できる環境があるかどうか』を最も重視しました。東京システムズは3カ月の新人研修と半年間のOJTが整っており、合計9カ月間もの手厚い育成期間があると知り、ここなら未経験の自分でもやっていけるかもしれないと興味を持ったのです」
転職イベントに出展していた企業の中には、「未経験者用の研修がある」と謳う企業は多かったものの、その実態は企業によってさまざまだった。実際はIT系の専門学校卒業者のみを対象としている企業もあれば、自主的な週末の勉強会を研修としている企業もあったという。
そんな中、東京システムズは、ITの経験が全くない人でも業務時間内に段階的に学べる研修制度を整備している点が際立っていた。会社の歴史が長く、これまで多くの未経験エンジニアを育ててきた実績も、安心材料の一つとなった。
さらに佐藤さんは、「採用担当者の雰囲気」も、会社選びの参考にしたという。
「転職イベントに来る採用担当者は、『企業の鏡』のような存在だと思います。当日はさまざまな企業の方とお話ししましたが、東京システムズの採用担当者はとても穏やかで、一人ひとりに寄り添ってくれる温かさと、心地よい距離感に惹かれました。
実際に入社してからも、当社には穏やかな方が多く、もし何かトラブルが起きても、生産的な話し合いを通じて解決していける人たちだと実感しています。
会社の雰囲気は、実際に働いている人に会わないと分からないものなので、直接会って話せる場所に足を運んだのは大正解でした」
「空気を読まない勇気」が、お客さまからの信頼につながる
入社後は充実した研修制度のもと、同期入社の仲間とともに切磋琢磨しながらスキルを身に付けてきた。半年間のOJTでは先輩のマンツーマン指導を受けながら、実際にお客さまに納品するシステムを開発するなど、実践的な業務経験を着実に積み重ねていった。
それでも現場に入ると、簡単には乗り越えられないことも多かったという。専門用語が飛び交う中、途方に暮れて何から着手すればいいのかも分からない状態に陥ったときは、素直に周囲に助けを求めてきた。
「『そもそも何をしたらいいのか分かりません』という初歩的な質問をしても、先輩は根気強く教えてくれたので、本当にありがたかったです。
IT業界の中にはドライな実力主義で、個人プレーが中心の職場も多いと聞きますが、当社は全く違います。未経験者を継続的に採用している会社だからこそ、困っている人に自然と手を差し伸べてくれる先輩ばかりですし、そうした文化が根付いているのかもしれません」
そして入社から7年が経った今、佐藤さんはシステムエンジニアとして、外部企業のワークフローシステム(※業務の流れを自動化・仕組み化するためのシステム)の開発に携わっている。
プログラミングも行うが、業務の中心はお客さまとのやりとりだ。打ち合わせから見積もり作成まで、幅広く担当している。この役割を任されたのは、いつしかお客さまとの会話が佐藤さんの得意分野になっていたからだ。
入社以降、業務システムからWebアプリケーションまでさまざまなシステム開発に携わる中で、佐藤さんは丁寧なコミュニケーションでプロジェクトの前進に大いに貢献してきた。
その背景には、働く業界を変えたことによる一つの気付きがあったという。
「前職ではとにかく空気を読むことが大切でした。先輩の目線一つで『あ、今これが求められているんだな』と察して、先回りして行動していたんです。
ところがIT業界で同じような動きをしてしまうと、大きなミスにつながる可能性があります。良かれと思って『お客さまはこんなシステムがほしいんだろうな』と忖度して作業を進めてしまえば、全く期待外れなものを作ってしまいかねません。
もちろん社会人である以上、最低限の配慮は必要だと思いますが、『空気を読む』こと以上に、言葉で確かめ合い、考えを伝え合うことが何よりも大切なのだと学びました」
仕事を通して出会えた「新しい自分」
システムエンジニアとして携わってきた仕事をイキイキと説明する佐藤さんからは、東京システムズでの日々がいかに充実しているかが伝わってくる。
「この仕事の好きなところは、お客さまの反応をダイレクトにいただける点です。お客さまの期待を超える提案ができたり、ご要望に応えることができたりしたときに、『ありがとう』という言葉をいただけると、何物にも代えがたいやりがいを感じます」
転職する前は、人との会話は決して得意ではなかった。むしろ「黙々と作業をするのが好きなタイプ」だと思っていたという。
「この会社に転職して、それだけが自分の強みではなかったのだと分かりました。人と関わることで喜びを感じる、そんな自分の新しい一面に出会えたのです」
積極性を増した佐藤さんは、近年は社内メンバー向けのセミナー講師も務めているという。
「当社では、社員同士でスキルアップのための研修を開催していて、手を挙げた人が講師をするカルチャーがあるんです。私もこれまで、データベースやAWSというクラウドサービスの研修を担当してきました。
特にAWSの研修では、クラウドサービスの技術力が当社全体で高まれば、東京システムズがお客さまに価値を提供できる範囲は大きく広がります。私が率先してこの知識を学ぶことで会社に貢献しつつ、いつか『AWSと言えば佐藤さんだね』と言われるような存在を目指したいです」
今の佐藤さんを見て、かつて未経験で入社したことを想像する人は一人もいないだろう。組織への貢献を目指すほどに成長した佐藤さんは、自分の選んだキャリアをまっすぐに歩んでいた。
佐藤さんは技術に対する好奇心が旺盛で、素直さも相まって未経験から大きく成長してくれました。当社では採用時にプログラミング経験やIT業界の知識は必要ありませんが、論理的思考力やコミュニケーション力、ひらめき力といった適性を重視しています。自分自身の成長だけでなく、チームで成果を出すことを意識して働ける方が多く活躍されている環境です。
『シゴトジャッジ・ルーム』の過去記事一覧はこちら
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