【長濱ねる】「自分はこういう人だから」の思い込みを捨てたら、“挑戦”は一気に楽しくなる
日々の暮らしの中で、ちょっとしたチャレンジをすること。それが、Woman typeが提案する「Another Action」。今をときめく人たちへのインタビューから、挑戦の種を見つけよう!
俳優として活躍の場を広げている長濱ねるさん。最新出演作となるドラマ『ストーブリーグ』では、万年最下位のプロ野球チームの再建に挑む、球団フロントの編成本部長・蒔田理紗役を演じている。
これまでさまざまな役柄に挑んできた彼女だが、実は以前、「苦手なことには挑戦しない」と、自分で自分の可能性を狭めてしまうこともあったという。
そんな長濱さんの背中を押したのは、「やらないより、やった方が人生は楽しくなる」と気付いた小さな経験だった。
新しい役に挑むこと。苦手だと思っていたことに、あえて飛び込んでみること。そうした一歩の積み重ねの中で見えてきた、挑戦を軽やかに楽しむためのヒントとは?
長濱ねるさん
1998年9月4日生まれ、長崎県出身。2019年に欅坂46を卒業。その後、俳優として活動し、23年に連続テレビ小説『舞いあがれ!』、24年に『若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―』(日本テレビ)、26年に『おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-』(テレビ朝日)などの話題作に出演。3月配信のドラマ『ストーブリーグ』にヒロインとして出演 X Instagram
「私とは真逆の人でした」多様なメンバーを率いる役に挑戦
“蒔田”は自分とは全然違うタイプの人だったので、演じるのがとても難しかったです。
ドラマ『ストーブリーグ』で球団の編成本部長・蒔田理紗役を演じた長濱さん。
蒔田は、万年最下位のプロ野球チームを立て直そうとするフロントメンバーの一人で、亀梨和也さん演じる新GM・桜崎の改革に当初は反発しながらも、やがてチームを支える存在になっていく人物だ。
長濱さんにとって、この役は俳優としても挑戦の多い役柄だったという。
蒔田はチームの上に立って、自分より年上の方やキャリアの長い方々を引っ張っていく役でした。反射的に強く言い返したり、時には手が出てしまったり……そんな血気盛んなところもある女性です。
上の立場から指示を出す役を演じるのは初めてでしたし、普段の自分とは違う部分が多く、どう演じたらいいのかとても悩みました。
そんな中で支えになったのが、瑠東東一郎監督の演出だった。
監督が「蒔田はどういうキャラクターなのか」を、丁寧に積み上げてくださったんです。その作業を通して、「自分と似ていない人を演じる」ということについて改めて考えさせられました。
自分とは違う人物を理解しようとすること。その試行錯誤の積み重ねが、この作品を特別なものにした。
そういう意味でも、『ストーブリーグ』は自分にとってとても意義深い作品になりました。
「支える側」に立って気付いた、自分の意思の大切さ
蒔田理紗は、選手ではなく“チームを支える側”の人物だ。その役を演じる中で、長濱さん自身の仕事観にも変化があったという。
現場に入る前は、台本と照らし合わせながら原作を見返して、リメイク元の韓国ドラマではどのようにこのシーンを撮影しているのかを研究しました。
でも、現場に入るとシーンやセットも違うので、韓国版に引っ張られすぎても違うのかなと思って。監督や共演者の方の言葉を、素直に受け止めることを意識しました。
とはいえ、そのバランスをつかむまでには時間がかかった。
難しいですよね。オリジナルに引っ張られすぎると「こんなキャラクターじゃない」と思ってしまうし……。撮影の序盤は、ずっと苦戦していました。
それでも、撮影が進むにつれて少しずつ変化が生まれていったという。
途中からはチームの皆さんとの関係値もできてきて、みなさんの輪にそのまま飛び込むことで、楽しく撮影できるようになりました。
今回の役を通して、もう一つ強く感じたことがある。それは、「支える側」の姿勢だ。
裏方の立場を演じたことで、支えられる側が芯を持つことの大切さを考えさせられました。今回の物語でも、選手たちがチームのために頑張ろうとするからこそ、周りも「どう支えようか」と考えるんですよね。
その経験は、長濱さん自身の働き方にも通じている。
私は優柔不断で、自分の意思を人に伝えることが得意な方ではないんです。でも、自分の意思を“少しでも持っておくこと”って大切なんだなと感じました。
誰かを支える立場だからこそ、自分の軸を持つことが必要になる。蒔田という役への挑戦を通して、長濱さんはそのことを実感したのだった。
「やらないより、やった方が楽しい」
これまで俳優としてさまざまな役に挑んできた長濱さん。彼女自身は“挑戦すること”をどのように捉えているのだろうか。
20代後半になってから、自分にとっては意外なものにも積極的に飛び込むようになりました。
そのきっかけの一つが、意外にも「カラオケ」だった。
私、ずっとカラオケが苦手だったんです。人前で歌うのが恥ずかしいし、みんなに選曲をどう思われるんだろうって気にしてしまって。これまでは誘われても、つい「いいです、いいです」と遠慮してしまっていて。
だがある日、ドラマの打ち上げで同世代の共演者たちとカラオケに行ったとき、思い切って歌ってみたら「意外な楽しさ」につながった。
今までは引っ込んでしまっていたんですけど、歌ってみたら、意外と誰も人の曲なんて気にしていなくて(笑)、すごく楽しかったんですよ。
些細なきっかけではあるんですが、そこから「何事も、やらないでいるより、やった方が人生は楽しくなるな」と思うようになりました。
それ以来、自分にとって少し苦手そうなことや意外なことにも、あえて飛び込んでみるようになったという。
そうしていくうちに、一人旅がより好きになりましたし、何なら旅先でトラブルが起きても楽しめるようになりました。それは仕事でも同じですね。
以前は、「自分はこれが苦手」「きっと失敗する」と、知らないうちに自分のイメージを決めつけていた。けれど、その枠を少し外してみるだけで、新しい景色が見えてくる。
本当に小さなことでいいんです。例えば「この服は似合わないはず」と思っていたミニスカートを履いてみるとか、普段は選ばない真っ赤なニットを着てみるとか。
実は「自分が知っている自分」をあまり持ちすぎない方が、軽やかに新しいことに挑戦できるんだなと気付くことができて。それからは「自分はこういう人だから」と思いすぎないように意識しています。
自分はこういう人。そう決めつけてしまうと、世界は思った以上に狭くなる。長濱さんの言葉は、挑戦を難しく考えすぎなくていいことを教えてくれる。
まずは、小さな一歩から。やらないより、やってみる。そんなシンプルな行動が、日常を少しだけ面白くしてくれるのかもしれない。
ドラマ『ストーブリーグ』3月28日よりLeminoとWOWOWで一挙放送・配信!
3月28日(土)よりLeminoおよびWOWOWにて一挙放送・配信される、亀梨和也主演ドラマ「ストーブリーグ」。
「ストーブリーグ」は、2019年に韓国SBSで放送され、最高視聴率20.8%を記録した同名ドラマのリメイク版。万年最下位のプロ野球チームの再建に挑む、野球未経験のGM(ゼネラルマネージャー)を中心に、球団運営フロント陣の奮闘が描かれる。
日本リメイク版では、野球未経験ながら大胆な改革を推し進めるプロ野球チーム”ドリームズ”の新GM・桜崎凖に亀梨和也、桜崎を支える編成本部長・蒔田理紗役には長濱ねる、そして桜崎の前に立ちはだかる球団社長・根岸壮役を野村萬斎が演じます。
〇出演
亀梨和也、長濱ねる、葉山奨之、梶原善、木村柾哉(INI)/ 板尾創路、勝地涼、甲本雅裕、剛力彩芽 / 吉田鋼太郎 / 野村萬斎 ほか
〇監督
瑠東東一郎「おっさんずラブ」「ビリオン×スクール」「極主夫道」ほか
松下敏也「推しが上司になりまして」「ビリオン×スクール」ほか
塚田芽来「御曹司に恋はムズすぎる」「ビリオン×スクール」ほか
〇脚本
吉髙寿男「ミッドナイト屋台」ほか
中村允俊「Re:リベンジ-欲望の果てに-」ほか
〇音楽
宮崎誠「ビリオン×スクール」「SPY×FAMILY」「ワンパンマン」ほか
〇主題歌
「Diamond」亀梨和也
作詞・作曲・編曲:友成空
(C)FANY Studio
「ストーブリーグ」特設サイト
『Another Action Starter』の過去記事一覧はこちら
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