知名度、給料で選んだ大手を退職→ホームレスに…どん底から海外旅行三昧の“自由に働く”社長へと変貌したワケ【DSK  篠田美穂】

知名度、給料で選んだ大手を退職→ホームレスに…どん底から海外旅行三昧の“自由に働く”社長へと変貌したワケ【DSK 篠田美穂】

好きな時間に、好きな場所で働き、2カ月に一度は大好きな海外旅行へ。

経済的にも、時間的にも余裕を持ち、何にも縛られずに自由に生きる。多くの女性が憧れる働き方を体現している女性がいる。

それがBPO事業を展開する株式会社DSK代表の篠田美穂さんだ。

もともと大手企業で働いていた篠田さん。「女性の働き方に選択肢がない」と一年で退職し、その後貯金が底をつき、ホームレスまで経験する。

そんな彼女が今、「稼ぐ力」と「自由」を手にできたのはなぜなのだろうか。彼女の人生を辿ると、会社員を辞めた後に身に付けた「2つのスキル」が浮かび上がってきた。

株式会社DSK代表取締役社長の篠田美穂さん

株式会社DSK 代表取締役社長
篠田美穂さん

新卒で大手旅行代理店に入社。「世界中を旅したい」という思いから一年退社し、ホテルの清掃員として働きながら、マーケティングや経営について学ぶ。その後、独立支援を手掛ける企業でマネジメントを学び、2016年に株式会社DSKを創業 ■Instagram

「ここではなりたい自分になれない」大手企業を一年で退職

私が新卒で入社したのは大手旅行代理店でした。理由は単純で、旅が好きだったから。

20歳の時に初めての海外旅行で台湾を訪れたとき、文化も言葉も食事も人も、まったく違うことに衝撃を受けました。

日本から近い場所でもこんなに違うなら、遠い国はもっと面白いはず。世界中全ての国を見てみたい。そう思ったんです。

就職した会社は大手ということもあり、超ホワイト企業でした。オフィスもきれいだし、働く人たちもみんな優秀。仕事もおもしろかった。でも、「ここで、なりたい自分になれるのかな?」と疑問を抱くようになったのです。

職場の先輩たちは、いわば自分の10年後、20年後の姿です。平日はもちろん、休日も接待ゴルフなどで忙しくしている様子を見ていて、「このままここで働き続けたら、何年経っても世界中を見て回るなんて不可能なのでは……?」と思って。

管理職で働く女性の先輩方もすごくかっこよくて憧れる存在だったのですが、よく「私は子どもは諦めたから」と口にしていました。

一方で、育児と両立している女性は大半が派遣社員。バリバリ働くのか、家庭を取るのか、二択になってしまっていたんですよね。

当時は子どもが欲しいと強く思っていたわけではなかったけれど、もし産みたくなった時に選択肢がないのは困るなと思って。お金と時間と選択肢を持てる人になりたい。そんな思いから、一年そこそこで旅行代理店を退職しました。

ビジネスの基礎を学ぶため…貯金を使い果たし、ホームレスに

退職後は、片っ端から経営者に会いに行く日々が始まりました。

というのも、旅行代理店で多くの旅行者を見てきた中で、頻繁に海外旅行をしている人の多くが経営者だったからです。

だったら、私も経営者になろう。そう考えていた中で出会ったのが、ホテル業を営む日系台湾人の社長・デイブでした。

多くの友人に囲まれ、人脈も広かった彼は、「来週、イタリアに新しいビジネスモデルを見に行こうよ!」なんて言っては、経営者仲間と連れだって海外に飛んでいるような人で。

私は、とにかく楽しそうに生きる彼の姿に心を奪われました。「来週新しいカフェに行ってみようよ」くらいのフットワークの軽さに驚きつつ、「これこそ私が理想とする働き方だ!」と思ったんですよね。

インタビューに答える株式会社DSK代表取締役社長の篠田美穂さん

「私もデイブのように生きたいから、ビジネスについて教えてほしい」と彼に頼んだら、こう言われました。

「世の中は全て等価交換なんだよ。会社員やアルバイトは、自分の時間をお金と交換する必要があるけれど、それが肌に合わないなら、『価値とお金を交換できる人』になりなさい」と。

経済的にも時間的にも自由になり、自分の理想の人生を叶えるには、市場価値を上げて、“替えの効かない”自分になることが必須条件。特に、働く場所も時間も自由が効くのは「意思決定人材」、つまり経営者であると。

それまでの私は、「家から近いから」「趣味の足しになるから」「入社時のお給料が良いから」「服装ネイル自由だから」と“入口”ばかり見て、アルバイトや正社員の仕事を選んできました。

その先で「理想の人生」を実現できるのかという“出口”をまったく見ずに入って、結局その先が不安になり転職を繰り返していたんです。

それからは、デイブが運営するホテルの清掃をする代わりに、ビジネスの基礎について講義してもらうようになりました。労働と知識の等価交換です。

少しばかり報酬もいただいてましたが、貯金はみるみる減っていき、あっという間に底をつきました。食費を抑えるために、傷みかけたバナナを薄く切って冷凍し、少しずつ食べる。そんな極限の節約生活を続けましたが、それでも追いつかなくて。

最終的には、最も高い支出である家賃を削ることに。カラオケや駅、公園などで寝る日々が1カ月ほど続きました。俗にいうホームレスです(笑)

その後、住み込みで働けるハウスキーパーの仕事を見つけて、なんとか屋根をゲット。引き続きデイブの元に通って学び続けました。

そんな生活を半年ほど続けたころ、デイブから教わったノウハウを活かして古物の買い取り・販売のビジネスを始めてみたところ、面白いくらい売れたんです。

このビジネスだったら私にもできるかもしれない。そう思った私は、海外で雑貨を仕入れて販売してみることに。そうして学んだことを実践の場で活かせるようになった私は、何とか一人で食べていけるだけの収入を得られるようになったのです。

自由に働き稼ぐ力の正体は「マーケティング力」と「マネジメント力」

行きたい時に海外に行き、時間にも場所にも縛られずに働く。今ではそんな生活を送れるようになり、昨年は子どもも生まれました。

インタビューに答える株式会社DSK代表取締役社長の篠田美穂さん

会社員を辞めた時に理想としていた働き方を実現したわけですが、今私が「時間」と「稼ぐ力」を持つことができているのは、「営業とマーケティングの基礎」とその重要性をデイブの話から学んだからです。

世の中のあらゆる製品やサービスは、誰かの「不便」や「欲求」といった問題を解決するために生まれていて、そこに価値を提供する。 シンプルですが、それこそが営業とマーケティングの基本であり、稼ぐ力の土台になります。

私はこの原理原則を学び、半年かけて具体的なノウハウをじっくり身に付けていくことができたからこそ、今ではいろんなビジネスに応用できるようになりました。あの時、貯金を使い果たしてでも学ぶことができて本当によかったと、つくづく思います。

そして自由に働くためには、もう一つ必要な力があります。それが「マネジメント力」です。

個人事業主(フリーランス)として働きながら感じたのは、自分の力が求められるようになればなるほど、忙しくなること。なぜなら自分の身体は一つしかないから。

ですが、身に付けた能力を人に教え、さらに教え方も教えられるようになると、自分と同じ能力を発揮できる人たちが増えていきます。そうすると、ようやく時間にも融通が効き、どこででも仕事ができるようになります。

実際、時間に余裕を持つ人は、自分で稼げるようになった後、その仕事を人に任せて「組織化」しています。一人でラーメン店を経営すれば常に店に立つ必要がありますが、チェーン化すれば時間の余白が生まれますよね。そんなイメージです。

インタビューに答える株式会社DSK代表取締役社長の篠田美穂さん

そこで私は、マネジメント力を習得するために、独立支援を行っている企業に入社することにしました。給料は安くても、もらえなくても良いから、自分の目的が叶えられるだけの資産になるスキルが欲しくて。

ようやく探し当てた独立支援のあるBPO企業で、約2年間マネジメントを学びました。

雇用形態は、業務委託。業務委託だと節税や所得上限がないため、稼げる額が多くなります。もし収入が少なかったら、市場価値をもっと上げる必要性があることを、実感することができる。自分の市場価値をリアルに把握できる環境に惹かれました。何の仕事をするにしても、大切なことですから。

一人では大変な世界だったけれど、仲間がいたから乗り越えられましたね。

その後に立ち上げたのが、マーケティングとセールスのBPO事業(企業の業務プロセスの一部を請け負い、業務の企画・設計から実施までを一括で担う事業)を手掛ける株式会社DSKです。

株式会社DSKの社員たち

DSKでは、通信回線や新電力、インポートコスメ、インフルエンサーマーケティング、不動産、食品……と、さまざまな業界の営業やマーケティングを代行しています。

営業・マーケティングの戦略立案から人員の採用・育成、運用まで一貫して手掛けており、業務委託のスタッフたちが全ての工程を担っています。

私がこだわっているのは、これまで学んできた営業・マーケティング・マネジメントのノウハウを全てスタッフたちに還元することです。

DSKはいわば、「お金をもらいながら学べるビジネスの専門学校」。スタッフたちはまず、コミュニケーション力を磨き、相手が抱える課題をヒアリングして解決策を提案する営業からスタートします。

その後、マネジメントやマーケティングの基礎を学び、さらには経理や会計、人事、広告運用などビジネスに必要なスキルを網羅的に学んでいきます。

株式会社DSKの社員たち

毎朝の勉強会で必要な知識を身に付け、あとは実務の中で実践しながら、先輩からフィードバックを受けスキルを身に付けていくのがDSKのスタイル。「教えることもマネジメントの学びの一貫なので、双方にメリットがありますよね」(篠田さん)

私がなぜこれまでに学んできたことを体系化し、スタッフたちにアウトプットしているのかというと、一人でも多くの女性たちに「稼ぐための基礎力」を身に付けてほしいから。

女性は出産すると、どうしても長時間労働が難しくなります。だからこそ、時間ではなく「価値」と「報酬」を交換できる力が必要なのです。

実際、DSKでは多くの女性たちが稼ぐ力と自由を手にしています。20代前半で年収1000万円を超える女性もいれば、起業して理想の働き方を実現する女性も少なくありません。

株式会社DSKの社員たち

DSKには育児と両立する女性も8名在籍。オフィスにはキッズスペースもあり、保育士資格を持つメンバーが子どもたちを見る体制も整っている。「ママたちにも安心して働きながら力を付けて欲しいと思っています」(篠田さん)

株式会社DSKの社員たち

今では成績優秀者を海外研修に連れていくことも。海外の取引先やマーケティング会社を訪問し、最先端のマーケティングを学びながら観光も楽しんでいるそう。「DSKの売上の一部は、インドのスラム街の子どもたちの学費や給食費になっています」(篠田さん)

思い返せば、大手旅行会社にいたときは大好きな旅を楽しむお金も時間も十分になく、親孝行もなかなかできない。キャリアを取るか子育てを取るかに頭を悩ませ、友人といるとつい将来の不安を口に出してしまう……。そんな日々を送っていましたが、今は大切な家族ができ、両親も喜ばせることができました。

一方で、大好きな旅行にも毎月のように行き、夢に向かって突き進むポジティブな仲間たちと仕事もできています。本当に、人生がとても楽しく、有意義になりました。

今後は「一度きりの人生だから、“今”頑張りたい」「やる気はあるけどやり方が分からない」という人たちに、理想の人生のゴールにたどり着くための後押しをしたいと思っています。私がこれまでやってもらってきたことを、今度は提供する番

直近の目標は5年で100人の経営者を世に輩出することです。あとは、関わっているメンバーと一緒に2045年までに世界196カ国すべて回りたいですね。

もし、「今の働き方がしっくり来ない」「もっと経済的、時間的余裕が欲しい」と思う方がいたら、まずは知識を身に付けてみてください。自分の働き方や生き方に満足できない原因は「知識がないこと」と「行動していないこと」が全てです。

一度きりの人生、お金のためだけに働くなんてもったいない。

何からやって良いか分からないのであれば、ぜひDSKに来てみてください。

仕事を通してみなさんが「ワクワクする未来のために働く自分」へ変わることを、私が約束します。

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取材・文/光谷麻里(編集部) 撮影/笹井タカマサ