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JUL/2016

2度の離婚から経沢香保子さんが学んだこと――「自分が自立していなければ、仕事も家庭もうまくいかなかった」

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やりがいのある仕事と、安定した夫婦生活と――。将来的には、その二つをうまく両立したいと考えている未婚女性は多いだろう。しかし、両輪をバランス良く回し続けるのは大変そう……。

では、「仕事も結婚も長続きさせたい」という女性たちが、これからその願いを実現させるためには、どのようにパートナーシップを構築していくべきなのだろうか。

母として、起業家として、自分らしく生きる道を切り開いてきた経沢香保子さんにお話を伺った。

経沢香保子さん
株式会社カラーズ代表 
経沢香保子さん
女性向けソーシャルメディアマーケティング事業を中心に手がけるトレンダーズ株式会社の創業者。26歳で起業し、3度の出産をしながら、2012年当時、最年少女性上場社長として東証マザーズ上場の経歴を持つ。2度の結婚・離婚を経験し、現在、シングルマザー。テレビ朝日「ワイドスクランブル」などのコメンテーターや書籍、自身のBlogなど、マルチな発信活動を続ける。現在は、日本にベビーシッター文化を根付かせるべく、安価で即日依頼も可能なベビーシッターサービス「キッズライン」を運営。女性に向け、新たなライフスタイル提案を続ける。近著は、『すべての女は、自由である。』(2016年4月 ダイヤモンド社刊行)

子育てをしながら経営者としての仕事をこなす経沢さんは、「仕事も家庭も」両方を手に入れたスーパーウーマンのように思える。だが、これまでに2度の離婚を経験。最愛の子どもを病気で亡くし、言葉にできないつらい時期を過ごしたこともある。また、自ら創業した会社を苦渋の決断で辞めることになるなど、仕事の面でもたくさんの困難にぶつかってきた。山あり谷ありの両立生活を経験してきたのだ。

「失敗ばかりですが、20~30代の女性たちが私のように遠回りせず、“理想の人生”を真っ直ぐ生きていくために役立つ話ができたら」と優しい笑みを浮かべる。

今、結婚すべきパートナーとは……?
→人生の選択を尊重してくれる人

「仕事も結婚も大事にしながら、これからの時代を心地良く生きていくためには、どのようにパートナーシップを創り上げていくかは非常に重要」と経沢さん。

どのような人とどのような関係を努力してつくりあげていくかを問うと、次のような回答をくれた。

経沢香保子さん
「お金を持っているとか、容姿がいいとか、そういう条件は、全然大切なことじゃないんですよね。時が経てば相手の状況が一変することもあるし、自分自身の価値観も年齢を重ねれば変わってしまうので。

一方で、お互いの“変化”を受け止め、認められる心を持っている人かどうかは非常に重要。人は誰しも“誰かのためだけ”に生きているのではなく、究極的には自分のためにも生きている。だからこそ、『それぞれの決断を尊重してくれる』人とパートナーシップを構築することが、これからの時代はますます大事です。

というのも、今、女性の生き方は非常に多様化しています。いつ、どこで、どうやって働き生きるかは、個々のライフステージや社会全体の変化とともに刻一刻と変わっていくもの。だからこそ、その時々で女性自身が生き方の選択をしなければいけません。でも、そういう時に自分の価値観だけで妻の生き方や決断を頭ごなしに否定するような人がパートナーだったら、仕事も結婚生活も快適には続けられないと思います」

“女性はこうあるべき”という型が無くなりつつある今だからこそ、これからの生き方は誰にも予測ができない。何にも縛られず、自由に生きられる環境が広がっている一方で、自分の意志を持って“選択すること”の重要度が増している。

「私自身もかつてそうだったのですが、彼に愛されるためにとことん“尽くす”、“弱みを見せない”タイプでした。日本女性に多いと思います。でも、もし結婚を考えているパートナーが既にいるなら、仕事でもプライベートのことでも、どんどん悩みを相談して、自分の本音を見せるようにした方がいいかも。もちろん解決するのは自分ですが、その回答次第で、その人の価値観と自分の価値観が合うかどうか見えると思いますよ」

仕事も結婚も。両立生活を快適に続けたいなら、妻をコントロールしようとせず、妻が選ぶ生き方を尊重してくれる夫かどうかを事前に見極めておいた方がいい。

結婚前に確認しておくべきことは?
→ストレスフリーな状態で共同生活ができる人かどうか&仕事・家事・育児に関わる価値観の違いをチェック!

経沢香保子さん
また、いざ結婚する前には「同じ居住空間でお互いが無理なくストレスフリーな状態で過ごせるか」は大切だと思います」と経沢さん。

「例えば、私の場合は生活リズムが全然違う人と暮らすと、すごくストレスになってしまうんです。これって、いざ誰かと一緒に生活を共にしてみないと自分でも気付けないんですよね。同棲まではいかなくても、結婚前に何度か旅行して一緒に泊まるなど、疑似体験しておくことをオススメします」

さらに、家事・子育て観の確認も欠かせない。

「仕事が忙しい時は、家事や育児をプロに頼むという手もあります。女性側はそういうサービスをどんどん使いたいと思っていても、“手抜きだ”といって不快感を示す男性もいると思います。そういった、家事や育児に対する考え方も事前に確認しておきたいですね」

ハッピーに、長続きする結婚生活をどうつくる?
→自分を幸せにするのは自分。お互いが自立した存在でいられるよう心掛けよう

2度の離婚を経験している経沢さん。過去を振り返り、「結婚生活が終わってしまった理由の1つは、自分が自立しきれていなかったからかも」と分析する。

「以前の私は、結婚すれば相手に合わせるため、逆に相手は自分を幸せにしてくれるものと考えていたかもしれません。自分に足りないものは、夫が埋めてくれると期待したり。でも、自分を幸せにするのは、最後は自分。他人に依存を期待する関係は、長く続きません」

男性も女性も「お互いに目標があり、自立していて、かつ、2人で一緒に生きる方がハッピーだよね」という価値観を尊重できること。これが、「パートナーとの結婚生活を長く快適に続けていく秘訣なのかもしれません」と経沢さんは語る。

これからの時代を、幸せに生きていくためには?
→自分が大切にしたい価値観を明確にしておく

経沢香保子さん
さらに、これからの時代を女性が幸せに、そして自由に生きていくために重要なことは「自分の価値観を、自分でよく理解していることが大前提」と改めて結論付ける。

「今の20代~30代の世代は、女性の生き方が大きく転換する時代を生きています。ロールモデルとなる人が少ない中で、自分の人生を自分で描き、生きていかなければいけません。そうなると、幸福に生きられるかどうかは全て自分で決めることができるのです。仕事も、結婚も。自分にとって良い選択をしていくためには、世間体や周りの意見に振り回されずに、自分らしさを追求できることが大切です。他人の意見にまどわされた結果、あとで後悔しないように、自分にとって本当に大切なものは何なのかをよく理解してほしいと思います」

“自分にとって大切なもの”がまだ明確になっていないという人も多いかもしれない。そんな女性たちに向けて、経沢さんは次のようにアドバイスする。

「3日坊主でもいいから、いろいろやってみることかと思います。気になる店に出掛けるのでもいいし、イベントに参加するでも、自分の好きなことやりたいことをどんどんやってみてください。好き嫌いの価値基準は、経験からしか芽生えません。世間の評価や口コミに振り回されず、自分らしさを大切に生きていれば、人間はその人らしく輝き始めます。そんなあなたの姿が、生涯を共にできるパートナーを見つけることにもつながっていくと思います」

 AYAボディメソッド

【著書紹介】
すべての女は、自由である。(ダイヤモンド社)/1404円(税込み)

「泣きながら読みました」「この連載を読むために定期購読しています」と評判だった、雑誌『DRESS』 の連載「すべての女は、自由である。」を大幅加筆して、書籍化。これからの時代を、女性たちが自分らしい生き方で輝き、生きていくための秘訣がここにつまっています
>>購入はこちらから

取材・文/上野真理子 栗原千明(編集部) 撮影/masaco(CROSSOVER)

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