“欲張り転職”は後悔の元!? 年収、人間関係、仕事内容……自分にとって本当に大切な“職場の条件”を見つける秘策
これまでのカウンセリング件数は2万件以上! 女性に大人気のキャリアカウンセラー水野順子さんへの連載取材で、長く働き続けたい女性に役立つ転職・キャリアの情報を発信していきます。初めての転職活動に役立つノウハウも盛りだくさん! 長期的な視点で今後のシゴト人生を考える上でも参考にしてくださいね。
給料、一緒に働く人、仕事の内容、業種・職種、勤務地、会社規模、働き方、ワークライフバランス……転職で会社を選ぶ基準はいろいろあるが、すべての条件が完璧な場合は滅多にない。そんな中、「自分が最も大切にしたいものは何か」を明確にして転職先を選ぶことが大切だ。
しかし、それがどうしても不明確で優劣が付けられない場合はどうしたらいいのだろうか。「自分のことが一番よく分からない!」そんな迷路にはまってしまっている女性たちに向けて、キャリアカウンセラーの水野順子さんにアドバイスをもらった。
“条件を絞り込まない”のがポイント
何となく惹かれる求人の共通項を確認してみよう
「この仕事内容なら給与が安くてもいいとか、仕事選びでは幾つかの条件が重なり合っていると思います。それをただ漠然と考えているだけでは、仕事選びの軸は見えないもの。またどんどん自分の希望だけが大きくなって現実的な転職活動と乖離してしまいます」
そこでまずすべきことは、「転職サイトなどを使って、複数の求人を見て客観的に自分の基準を洗い出すこと」と水野さん。
「求人を見る際のポイントは、最初から自分の細かな条件を入れてスクリーニングしないようにすること。例えば、新着求人の一覧を、ばーっと複数見てみるようにしてください。その中で、自分が『いいな』と思った求人をいくつかピックアップしてみます。そして、その求人のどこに惹かれるのか、共通項を探してみましょう」
「若手にもいろいろな業務を任せます」というフレーズだったり、「少数精鋭」というキーワードにひっかかっていたり、何かしら全体に通じるものが見えてくると思います。それが、自分自身が職場に求めている「基準」や「条件」である場合が多いです。
「全部叶えたい」は失敗を招く!?
譲れない条件は1~2個までにしておくこと
年収も、人間関係も、福利厚生も、仕事内容も、「全部良くしたい」と皆が考えるものだ。だが、それは「現実的ではない」と水野さん。どの職場にも、それぞれの課題があるもので、転職すればそういった新しい問題に直面するのは常だ。
だからこそ、自分の中で大切にしたいことの優先順位がついていないと、転職後に「やっぱり前の会社の方がよかった」と後悔することになってしまう。
「新しい職場を選ぶときには『譲れない条件』を決めるべきですが、それも1つか2つまでに絞っておきましょう。それ以外は入社後に、自分の手でつくっていく、変えていく、くらいに考えておく方がベターです」
そして、今の仕事にしっかりと向き合うこと、真剣に仕事をすることも自分の価値観を明確にするためには欠かせないこと。そういった経験があってこそ、「自分が仕事に何を求めているのか」が見えてくるはずだ。
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取材・文/栗原千明(編集部)
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