離職率30%以上は危険度大!? ブラック企業に転職しないために、女性が必ずチェックすべき5つのポイント

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これまでのカウンセリング件数は2万件以上! 女性に大人気のキャリアカウンセラー水野順子さんへの連載取材で、長く働き続けたい女性に役立つ転職・キャリアの情報を発信していきます。初めての転職活動に役立つノウハウも盛りだくさん! 長期的な視点で今後のシゴト人生を考える上でも参考にしてくださいね。

ワークライフバランスの充実、待遇改善、キャリアアップ――。今よりもより良い環境で働くことを目的に、転職する女性が多いはず。しかし、中には「法令に違反している」企業や、明らかに労働環境が劣悪な、いわゆる“ブラック企業”に転職してしまい、後悔する人も……。そうならないようにするには、転職前にどんなことを確認しておけば良いのだろうか?

これまでに2万人以上の女性のキャリアカウンセリングを行ってきた水野順子さんにお話を伺った。

求人票や面接で要チェック!
ブラック企業を見極める5つのポイント

結婚

まず、ブラック企業に転職してしまう女性に共通するのは「衝動的に転職してしまうこと」と水野さん。「今の職場を出られればどこでもいい」と衝動的に転職することを繰り返し、ブラック企業を転々としてしまう女性もいるのだという。

「自己分析をおこたったり、周囲の人に何も相談せずに感情的に転職先を決めてしまうのは危険です。転職活動をする時は、しっかり準備をしてほしいと思います」(水野さん)

ブラック企業かどうかを見極めるために、最低限求人票などで事前に確認すべきことは下記の5つだ。

その1.離職率が30%以上、社員の平均勤続年数が10年以下

「退職者が多く、極端に社員の勤続年数が短い場合には、職場環境に問題があるケースが多いです。人材が大量に流出していくからこそ、その穴を埋めるために常に積極採用を行っている……。そんな企業には要注意です」(水野さん)

その2.残業時間が月45時間以上ある

「求人票に記載されている労働時間だけでなく、実際はどうか? を事前に確認しておくことが大切です。時間外や休日労働が45時間を超えると時間に比例して健康障害のリスクが高まるといわれています。それを超えるような残業が慢性化している場合、ブラック企業である可能性大。また、残業代の支払いに関する規定も確認しておきましょう」(水野さん)

その3.有給休暇の取得率が40%以下(年)

「有給休暇を取れない雰囲気の会社はまだ多いかもしれません。ただ、有給休暇の取得率が公表されていなかったり、採用担当に質問してもにごされてしまって回答がもらえない場合は気を付けましょう」(水野さん)

その4. 育休の取得率が70%以下

「最近設立されたばかりの企業では、『今まで誰も該当する人がいなかった』というケースもあるので一概には言えませんが、出産したら働けなくなってしまう企業なのであれば問題です。社員のライフステージの変化に対応できないような多様性のない会社では、その他の面でも課題を多く抱えているケースが少なくありません」

その5.社風

「応募段階や面接の時点で、その会社の雰囲気や社員の様子を見ることは欠かせません。社内ですれ違っても社員が挨拶をしない、態度が悪い、疲れ切ってる、社内が雑然としている……などなど、『あれ?』と感じた違和感を覚えるようであれば、そういう直感をないがしろにしない方がいいです。毎日会社に通うようになれば、なおさら痛感するようになると思います」

 

転職前には必ず、「自分にとって、何が譲れない条件か」を明確にし、事前の調べでそれが叶えられる職場なのかどうかを確認する必要がある。衝動的に転職し、自分を苦しめる結果にならないよう、準備期間をしっかり設けておこう。

キャリアカウンセラー 水野順子さん

【お話を伺った方】
キャリアカウンセラー
水野順子さん

株式会社キャリアコレクション代表取締役、All About女性の転職ガイド。公務員・外資系大手人材サービス会社を経て独立。キャリアカウンセリングや研修・講演を通じ、メンタルケアや人間関係の築き方などを含めた女性のキャリア支援を行っている。過去に20,000人以上へのキャリアカウンセリングと、60,000人以上への講演・研修によるキャリア支援実績がある
■ホームページhttp://www.mizunojunko.com

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取材・文/栗原千明(編集部)