「10社以上応募したのに内定が出ない」女性転職者が見直すべき4つのポイント

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これまでのカウンセリング件数は2万件以上! 女性に大人気のキャリアカウンセラー水野順子さんへの連載取材で、長く働き続けたい女性に役立つ転職・キャリアの情報を発信していきます。初めての転職活動に役立つノウハウも盛りだくさん! 長期的な視点で今後のシゴト人生を考える上でも参考にしてくださいね。

仕事をしながらの転職活動は体力も時間も必要とするため、できるだけ短期間で終わらせたいところ。なかなか内定が出ずに活動期間が長引いてしまいそうな時は、どうすればいいのだろうか? キャリアカウンセラーの水野順子さんに聞いてみた。

1社内定を取るためには、少なくとも10社の求人に応募すること

30代転職

中途採用では、限られたポジションをめぐって複数の応募者が集まるため、なかなか内定が出にくいものだ。一般的に、1社内定を取るためには、少なくとも10社の求人に応募することが目安だと言われている。

「中途採用の選考では、『書類選考+面接2回』という企業が多いです。仮に10社に応募した場合、書類選考通過が6社、そこから1次面接で3社通過、最終面接に2社進み、内定は1社、というように選考が進むにつれて数が少なくなっていきます」(水野さん)

10社以上応募しているのに、全く選考が進まず、内定が出ないという場合は次の項目を見直してみよう。

【ポイント1】求人の探し方を見直す
→複数の求人サイトをチェック&応募先を広げよう

「一般的に転職サイトを使って転職活動をする女性が多いと思います。求人検索をする時に気をつけたいのが、自分の興味や可能性を自分自身で狭めていないか、ということです。いつも同じサイトを使っていると、同じ条件で求人を探しがち。転職活動がうまくいかないときの次の一手としては、複数の転職サイトで求人検索をしてみること。全く違う企業と出会える可能性もありますし、これまでとは違う軸で求人検索ができる場合もあります。また人材紹介会社を活用してみたり、応募の方法を増やして対象範囲を広げてみると良いでしょう」(水野さん)

【ポイント2】書類を見直す
→客観的なアドバイスをもらうと◎

「応募書類は最終面接まで使われるものです。書類選考で落ちている人も、面接で落ちてしまっている人も、転職活動がうまく進まないときは書類内容を見直す必要があります。多くの場合、あなたの経験やビジネスパーソンとしての強みが分かりやすく書かれていないことが多いです。キャリアアドバイザーに書類内容を添削してもらうなどして客観的な意見をもらうと、自己PRも洗練されると思います」(水野さん)

【ポイント3】:印象を見直す
→服装やメイクも印象を左右する!

「書類選考は通過するものの、面接がなかなかうまくいかないという人は『自分が相手にどう見えているか』が分かっていないことが少なくありません。服装やメイクなどが応募先の企業の雰囲気に合っているのかなど、基本的なことから自分の印象をチェックしてみましょう。話し方や立ち振る舞いなどに関しては、面接を想定して自分が話している様子を動画で撮影して確認してみると問題点が分かりやすいと思います」(水野さん)

【ポイント4】「悪循環」を見直す
→期間を決めて休憩するのもアリ

「内定が取れないまま長く転職活動を続けていると、誰しもネガティブモードになってきます。落ち込みが表情に出て暗い雰囲気になってしまったり、焦って雑な応募書類になってしまったり、それでますます内定が遠ざかるという悪循環に陥っている場合もあります。そういう場合は思い切って一度転職活動をお休みするのもアリです。だらだら長期間休むのではなく、『1週間だけ休んで気持ちを切り替えよう』など、期間を決めることが重要。心身ともにリフレッシュして、前向きな気持ちで転職活動に臨みましょう」(水野さん)

 

転職活動が長引くことで疲弊してしまうと、今の仕事にも身が入らなくなってしまうもの。うまくいかないことがあれば随時見直しを行い、短期集中で転職活動を進めるようにしたいものだ。

キャリアカウンセラー 水野順子さん

【お話を伺った方】
キャリアカウンセラー
水野順子さん

株式会社キャリアコレクション代表取締役、All About女性の転職ガイド。公務員・外資系大手人材サービス会社を経て独立。キャリアカウンセリングや研修・講演を通じ、メンタルケアや人間関係の築き方などを含めた女性のキャリア支援を行っている。過去に20,000人以上へのキャリアカウンセリングと、60,000人以上への講演・研修によるキャリア支援実績がある
■ホームページhttp://www.mizunojunko.com

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取材・文/栗原千明(編集部)