「安定したい」女性は採用されない? いま、企業が“本当に欲しい人材”とは
これまでのカウンセリング件数は2万件以上! 女性に大人気のキャリアカウンセラー水野順子さんへの連載取材で、長く働き続けたい女性に役立つ転職・キャリアの情報を発信していきます。初めての転職活動に役立つノウハウも盛りだくさん! 長期的な視点で今後のシゴト人生を考える上でも参考にしてくださいね。
「働き方改革」という言葉をよく耳にするようになった。残業削減、生産性の向上など、企業にも働く人一人一人にも「変化」が求められている。そんな中で、これから採用市場でひっぱりだこになるような「優秀な人材」の定義も変わっているのだろうか。キャリアカウンセラーの水野順子さんに今後求められる働く女性像について聞いた。
あと数年で企業の評価制度は激変する
水野さんは、これから市場価値が高まる働く女性が備えている条件について、次の2つを挙げる。
・限られた時間の中で、効率的に成果を出せる人
・新商品やサービスなど、幅広い視点で企画ができる人
「労働力の減少や長時間労働削減の側面からも、労働の価値を時間ではなく成果で測るようになってきています。『まだ変わらない会社も多いのでは?』と思ってしまうかもしれませんが、あと数年で評価制度を見直す企業は一気に増えてくると思いますよ。だからこそ、生産性高く働き、成果にこだわって仕事できる女性が“できる人材”として重宝されると思います。そして、消費者のニーズが多様化している中で、既存の商品やサービスにとらわれない柔軟な発想ができる人材を求めている企業が多いという現状もあります。世の中の動きを見ながら、どんなところにどんなニーズがあるのか考え、それを企画にしていける人材の価値は高いといえるでしょう」(水野さん)
転職の面接時に、上記2つの条件をいかに自分が満たしているか、客観的に説明できると良いだろう。
また、「世の中の新しいニーズをキャッチアップするためには、情報収集が欠かせない」と水野さん。自分の興味があることだけでなく、日々ニュースに目を通したり、他業界や他職種の専門誌を読んだりするなどして、視野を広げたい。
そして、「暮らしの中で『どんなものがあったら便利だろう』と常に考える癖付けをしておくと、それが仕事に結びついていくことも多いはず」と水野さんはアドバイスする。
世の中の変化、企業の変化は時として人を不安にさせるものだ。だが、変化しないことはあり得ない。どうせくる変化であれば、それを楽しみながら乗りこなせる余裕を持っていたいものだ。そのためにも、日頃からで確かなビジネススキルを磨き上げていこう。
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取材・文/栗原千明(編集部)
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