08
OCT/2014

プライベートに干渉してくるのは「見守りたい願望」の表れ? 上司の「スタンス」と「聞き方」を見極めよ!

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堂園稚子
上司に対する「何で? どうして?」をズバっと解説
堂園姐さんの「上司のキモチ」翻訳講座

上司に対して日々感じている「なんでそんなこと言うの?」「どうしてそういうことするの?」という不満や疑念。それを直接上司にぶつけたいと思っても、「余計に怒られるんじゃないか」「印象が悪くなるんじゃないか」とモヤモヤしたまま自己完結してしまっている女性も多いのでは? そんな働く女性たちの疑問に、最強ワーキングマザー・堂薗稚子さんが、上司の立場からズバッと解説! 上司って、ホントはすごくあなたのことを考えてるのかも!?

堂薗稚子(どうぞの・わかこ)
株式会社ACT3代表取締役。1969年生まれ。1992年上智大学文学部卒業後、リクルート入社。営業として数々の表彰を受ける。「リクルートブック」「就職ジャーナル」副編集長などを経験。2004年に第1子出産を経て翌年復職。07年に当時組織で最年少、女性唯一のカンパニーオフィサーに任用される。その後、第2子出産後はダイバーシティ推進マネジャーとして、ワーキングマザーで構成された営業組織を立ち上げ、女性の活躍を現場で強く推進。経営とともに真の女性活躍を推進したいという思いを強くし、13年に退職し、株式会社ACT3設立。現在は、女性活躍をテーマに、講演や執筆、企業向けにコンサルティングなどを行う
プライベートに干渉してくるのは「見守りたい願望」の表れ?

みなさま、こんにちは、堂薗です!
先日の「上司への不満アンケート」をもとに、「?」な上司のキモチを考えてみるこの連載。
今回は「プライベートに干渉してくる上司」について考えてみたいと思います。

というのは、思いのほか、
「プライベートに口出ししてくる」
「プライベートなことを、突っ込んで聞いてきて不快!」
といった不満の声がたくさんあがっていて、正直驚いたからです。そっかあ、そんなに嫌なんだなあ、と改めて部下の気持ちを知った気がしました。

確かに、初対面に近いとか、関係性があまり良いとは言えないとか、そういう状態で、プライベートなことを突っ込んで聞いてきたり、聞いている風なのに「実は俺はさ~」とやおら自分の話オンパレードに持ち込んだり、はたまた、まだ何も話していないのに「アドバイス」されまくったら、すっごく冷めた気分になりますよねえ。それも尋問風に質問されれば「事情聴取」みたいだし、ニヤニヤされたら「ただの好奇心」みたいで、不快になるのもよく分かります。

でもこれ、難しいなあ。「あの彼氏とは最近どうなってるの?」とか聞いちゃうと、ケースによっては、もうこれはセクハラの範疇ですからねえ。でも、上司って、部下のこと、いろいろ知りたくなるものなんですよ。仕事とプライベートは全く関係ないから切り分ける、っていう管理職の方も確かにいますが、私が管理職になりたてのころ、尊敬する上司に言われたのは、「プライベートは仕事に影響するものだ。部下のプライベートを知っておき、見守ることはすごく大事だ」という教えでした。

いくらプライベートのことを仕事に持ち込まないように努力していても、時に仕事のブレーキになってしまうこともあります。上司はそんな状況を知っておき、部下は「知っていてくれる人がいる」と思っている、そんな関係性が組織のパフォーマンスを高めるベースになるのです。もちろん、上司は問題そのものを解決することはできません。逆に、安易に部下のプライベート問題を解決しようしてはいけない、と教えられました。部下の人生そのものには責任が取れないからです。

でも、例えば、ワーキングマザーの部下が家族との関係に悩んでいる、とか、新人が海外転勤になりそうな恋人のことで不安がっている、とか、そういうことが分かっているのといないのとでは、見守り方も仕事の渡し方やサポートの仕方も全く変わってくるのです。

私自身は決してデキる上司ではありませんでしたが、メンバーのプライベートを一緒に考えた経験は何度もあります。あるメンバーは、ずっと沈んでいる様子だったので会議室に呼んでみると、お父様が病気になったと泣き出しました。黙って話を聞き、ハグするくらいしかできなかったけれど、すぐに彼女の業務を調整して、目立たないように数日の有休を取らせたことがあります。帰省して顔を見ておいで、としか言えないのですが……。

ある時は、メンバー同士がどうも恋愛関係になった雰囲気で浮足立っていたことがありました。女子をランチに誘って聞いてみると白状しました。「あらら」と言いつつも、組織内での心得は告げておき、二人の席をうんと離しました。だって明らかに気が散っているんですもん(笑)。本人たちの仕事のパフォーマンスや評価が下がってしまわないように、という意図であって、決していじわるじゃないですよ?(笑)

普段ほとんど会話をしない親子のような
「今日は学校どうだった?」「別に」の関係にならないために

本来は上司自身も「自己開示」をして弱い部分もちゃんと正直に見せていく、ということがベースにあるべきだとは思います。そうやって、お互いの信頼関係を築こうとするスタンスがあれば、「いちいち私のプライベートに踏み込まないで!」と思われることはないのかもしれません。

上司と部下の関係はどこかで親子関係と似たところがありますよね。普段ほとんど話をしない父親が突然、「今日は学校はどうだった?」と聞いてきても、「別に。フツーだけど?」という会話にしかならない。「困ったことがあったらいつでも言いなさい」と言われても、「そういえばね」なんて急に言い出すわけもありません。普段の関係性がすごく大事、ということです。

ただ、親と同じく上司も、もっとあなたのことを知りたい、自分にできることがあれば頼ってほしい、と考えているものだ、ということだけは知っておいてあげてほしいなあと思います。多くの上司は、本調子でない部下の様子に、「何かあった?」とそっと声をかける、話したそうであれば黙って聞く、そんな風でありたいと願っているはずです。あなたが今以上に輝けるように、自分にできることを懸命に探している、それが上司という生き物だと私は思います。

要は「なぜプライベートのことを知りたがるのか」というスタンスの話、と、そのスタンスがうかがえる「聞き方」と、その両方のバランスがとても大事、ということですね。聞き方は下手くそでぶきっちょだけど、本当に心からあなたのことを応援している上司もいるでしょう。ほんの少しだけ心を開いて話してみて、あなた思いの上司かどうか見極めてみるといいかもしれませんよ。逆にどう考えても「私のことを考えてくれていて、もっと知りたいと思ってくれてるのね」と思えない上司だったら、「ヒミツです!」とにっこりスルーでいくしかありません。あんまりしつこかったら、「それ、セクハラですよー」っていうセリフで撃退してしまいましょう。

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