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NOV/2014

「なぜ上司はえこひいきするのか」問題をクリアにするシンプルな方法

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堂園稚子
上司に対する「何で? どうして?」をズバっと解説
堂園姐さんの「上司のキモチ」翻訳講座

上司に対して日々感じている「なんでそんなこと言うの?」「どうしてそういうことするの?」という不満や疑念。それを直接上司にぶつけたいと思っても、「余計に怒られるんじゃないか」「印象が悪くなるんじゃないか」とモヤモヤしたまま自己完結してしまっている女性も多いのでは? そんな働く女性たちの疑問に、最強ワーキングマザー・堂薗稚子さんが、上司の立場からズバッと解説! 上司って、ホントはすごくあなたのことを考えてるのかも!?

堂薗稚子(どうぞの・わかこ)
株式会社ACT3代表取締役。1969年生まれ。1992年上智大学文学部卒業後、リクルート入社。営業として数々の表彰を受ける。「リクルートブック」「就職ジャーナル」副編集長などを経験。2004年に第1子出産を経て翌年復職。07年に当時組織で最年少、女性唯一のカンパニーオフィサーに任用される。その後、第2子出産後はダイバーシティ推進マネジャーとして、ワーキングマザーで構成された営業組織を立ち上げ、女性の活躍を現場で強く推進。経営とともに真の女性活躍を推進したいという思いを強くし、13年に退職し、株式会社ACT3設立。現在は、女性活躍をテーマに、講演や執筆、企業向けにコンサルティングなどを行う
「なぜ上司はえこひいきするのか」問題をクリアにするシンプルな方法

こんにちは。堂薗です。
今回は、「人によって態度が違う上司」を取り上げてみたいと思います。

先日行ったアンケートには、上司への不満として
「ひいきにしている社員とあからさまに扱いが違って厳しくされる」
「仕事ができない社員は放置、お気に入りはちやほや!」
「お局のおばさんの顔色はうかがって、面倒な仕事は私ばかり・・・」
といった怒りの声とため息まじりのコメントがズラリ。それも一部の人の強烈な体験談としてではなく、すごくたくさんの人たちから同じようなコメントが寄せられていたのです。

私だったら、目の前で明らかに理不尽な「えこひいき」が繰り広げられたら、腹が立つより前に、「え?」って気分になってしまうかもしれませんねえ。びっくりし過ぎて言葉を失っちゃうっていうか。それに、「えこひいき」されている側の人の特徴によっても怒りの度合が変わることもありそうです。その人が、上司のYESマンで、ジャイアンとスネ夫みたいな関係だったりすると、腹が立つのも通りこして笑っちゃうかも。

人によって態度を変えるのは当たり前?
モヤモヤしたら上司に●●について質問してみて

これらのコメントを上司に見せたら、「その人は面倒なメンバーで、波風立てると職場の雰囲気が悪くなるから、うまいことあしらっているのだ。えこひいきなんかしていない!」と言い張るかもしれませんね。

でも上司が「えこひいき」を意識していなかったとしても、結果的にそう見えてしまう、部下によって態度が違うということは、実は非常によくあることです。そしてまた、極端なことを言うと、至極当然のことでもあると私は思っています。

例えば、学校のクラスでも、家族でもそうだけれど、全体と個別では対応を変えますよね。全体へのメッセージとは別に、それぞれの構成員の役割や個性に応じて、褒め方や叱り方、情報の渡し方も、個別の対応をしていることが多いはずです。全員一律の対応だけでは、それぞれの個にちゃんと届かないといったこともあるでしょう。上司と部下にもそのような場面が多くあります。だからこそ、その上司が「自分のために対応を変えている」のか「それぞれのメンバーの力を伸ばすために対応を変えている」のか、見極めることが重要だと思うのです。

私が習得した見極めの方法は、すごくシンプル。上司と二人きりで話すことがあったときに、気になるその相手の話題を出すのです。もちろん、「えこひいきしてますよねっ!」などといった言い方はしません。

「私は、彼女のこういうところがすごいなと思っているのですが、課長は、どういうところがすごいと思っていらっしゃいますか?」などと、上司がその人の「強み」をどう捉えているか聞き出してみるといいと思います。客観的、多面的に、そして具体的に強みを捉えて話せる上司は、「育成上司」のことが多いです。「次はこういうところをクリアしてもらいたいなと思って、○○の仕事は任せているんだよ」と背景を話してくれる時もあって、「よく見ているな」と思わされるでしょう。できればついでに、自分についても聞いてみるといいですよ。「私の強みって何だと思われます? 自分では、ダメなところばかりが気になってしまって……」と持ち掛けてみたとき、自分にとってもナットク感のある強みを具体的に指摘してくれる上司だったら、それはほぼ「育成上司」に間違いない。そういう上司は誰かを「えこひいき」しているのではなくて、それぞれの人の育成方針に沿って、コミュニケーションを変えているのだけれど、あなたがその誰かへの対応を、ちょっと羨ましく感じているだけのこともあるかもしれないのです。

上司になりたての頃の
「部下に嫌われたくない」願望

一方で、「彼女、いちいちうるさいから、仕事がふりにくいんだよね。○○さんにはいつも悪いね」なんて言う上司は、ものすごく自分本位な上司。こういう「上司失格」なタイプの人だったとしたら、こちらの怒りも省エネした方がいいですね。エネルギーがもったいないので、「ほほう、こういう人だからうちの部署は業績が上がらないのか」などと反面教師にすればよいだけです。「あの人に気に入られてしまって、同じ人種だと思われていたら大変だったわ」くらいに構えておきましょう。

また、上司になりたての頃、というのは、部下から嫌われたくない、と思ってしまうこともあります。「嫌われたって、今分かってもらえなくたって、自分はこの事実をもとにこう判断するのだ」と思うところまでは、経験も知恵も足りないのです。だから組織内に“強い部下”がいると、その場しのぎに、変に気遣いしてしまったり衝突を避けたりして、かえって周囲からの信頼を失ってしまうということもあるのだと思います。そういう未熟な上司もいずれ、部下とのコミュニケーションが「自分本位」なのか「育成型」なのかに枝分かれしていきます。少なくとも「育成上司」を目指しているかどうかは、はっきりしてくるはずなので、ほんの少し時間をあげてほしいですね。

日常のコミュニケーションで下手くそなことがあったとしても、部下の「強み」をそれぞれちゃんと捉えて語れる上司かどうかがすごく大事です。1つの場面で「えこひいき」「平等じゃない!」と反応するのではなく、よーく見渡してみると、上司の真意も見えてくるかもしれません。もちろん、あからさまに「自分本位」な上司もいっぱいいますが、部下の不信感によって、いずれはちゃんと淘汰されていくと私は思いますよ。アホな上司にはエネルギーを使うとホントにもったいない! 「もってあと半年かな」と心の中で人事予測でもして楽しんでおきましょう。

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