新入社員とのコミュニケーションがうまくいかない……それってあなたのせいかも!? 人材育成コンサルタントに聞く「先輩」の心得

新入社員を迎えた組織も多いこの4月。20代前半という少し年齢の離れた世代との交流に、「去年は平気だったのに今年の子たちは何か違う……」と思いがけず苦戦している人もいるのでは?
相手がゆとり世代だから?いえいえ、もしかしたら原因はあなたにあるかもしれません。明日からの心地よいオフィスライフのために、まずは自分がどんな「先輩女子」タイプかを知って、コミュニケーションのツボを押さえよう!
理解できなくて当たり前! 自分が新人だった頃の気持ち、忘れてない?
「挨拶や発言にやる気がないような感じ」「何を考えているかがサッパリわからない」――
20代後半以降の「Woman type」読者世代では、新入社員に対してこんな印象を持っている人が多いみたい。人材育成コンサルタントであり、マナー講師としても各業界の新入社員に接してきた尾形圭子さんにお聞きしたところ、「少子化やゆとり教育の影響で競争経験の乏しい、今までとは違ったタイプの若者が増えてきているからでは」と分析しているんだとか。

「今の新入社員は“叱られ慣れていない”、“できないと言えない”、“質問をするのが怖い”の3つが大きな特徴。新人時代に厳しく鍛えられた世代が違和感を持ってしまうのは自然なことだと思います。
その一方で、先輩女子社員側も仕事の忙しさに流されて新人の頃の気持ちを忘れていたり、若さへの嫉妬心があったりして、自然に接することができなくなっているケースも。嫁姑問題とちょっと似ていますね(笑)」
世代の違いだけが原因じゃないんですね! このミスマッチを防ぐために、尾形さんがオススメしてくれたのは次の2つの行動でした。

「まず、“自分は今、どんな先輩になっているか”を客観的に振り返ってみましょう。会社生活にも慣れてきて、つい地が出過ぎてしまったり、初めて後輩ができたときの嬉しい気持ちを忘れたりしていませんか?
それがわかったら、次は“自分はどんな社会人になりたかったか”を思い出してみて。新人の頃、あの女性の先輩に憧れてたっけ、といったことや、先輩にされた嫌なことを自分はしないようにしようと誓った、などなるべく具体的な言葉にしてみるといいでしょう」
自分を振り返って、なりたいイメージを再確認することができたら早速行動に移してみよう!
「後輩は、先輩の挨拶や椅子の座り方、返事、報告・連絡・相談のタイミングなど、非常に細かいところまで見ています。“自分がお手本にされている”という意識を持って動いてみるといいですね。
ただ、お手本とはいえ、ミスをすることもありますよね。そんなときは、素直に認めること。『ごめん、間違っちゃった』『今のはマネしないでね!』など、笑顔で訂正するのがおすすめですよ。完璧な人はいないのですから、『後輩にミスは見せられない』なんて変にプレッシャーを感じる必要はありません。
『後輩は私のこと、どう思っているんだろう』と考えるよりも先に、こちらからどんどん話しかけてあげてくださいね」

新入社員は不安な気持ちをいっぱい抱えて会社に入ってくるもの。そんな中、頼れる先輩女性の存在は、大きな励みになるはずだと尾形さんはきっぱりと言います。
「キャリアライフプランに悩みがちな読者世代にとって、新入社員と接することは自分を振り返り、初心を取り戻すいい機会になります。新入社員といっしょに自分も成長していこう、という気持ちを持つことはとても大切です。目標をもって、キラキラと輝く、素敵な先輩になって下さいね!」
ステキ先輩になれるコミュニケーションテク
直接指導している後輩には・・・
「困ったことはなんでも相談してね」「いつでも質問OKだよ!」とつい言ってしまうと、あとでお互いの首を絞めることに。
「1回しか言わないから必ずメモしてね」「今日から3ヵ月以内なら、いつでも質問に答えるよ!」など、具体的な数字を入れて自分のスタンスを明言しよう。指導には緊張も必要です。
席が近い(またはチームが同じ)直接指導しない後輩には・・・
優しく接し、アドバイスしてあげるのが正解。後輩が指導係や上司に怒られて弱音を吐いたときに、「あの人キツイからね~」なんて悪口を言うのは絶対にダメ! 「わたしもたくさん失敗したけど大丈夫だよ!」という風に、自分も同じような時代があったことを教え、励ましてあげるのがベスト。
株式会社ヒューマンディスカバリー・インターナショナル
代表取締役 尾形圭子さん