元カフェ店員、PCスキルほぼなし……そんな私たちが“手に職”を実現した理由【女の転職×TECH::CAMP】

『女の転職@type』では、2018年7月7日(土)東京・渋谷にて、『ITスキルで広がる女性の働き方の未来』イベントをプログラミング教室『TECH::CAMP(テックキャンプ)』と共同開催いたしました。

女性エンジニアが活躍する3社の企業にご協力いただき、「これからプログラミングを学んで、スキルを身に付けたい」「エンジニアになってみたい」と考える40名の女性参加者に向けて、スキルの身に付け方やエンジニアの働き方に関する情報をご提供いただきました。

「未経験からでも、PCスキルがなくてもOK」
エンジニアとして働く女性たちのリアルな声

本イベントの第一部では、現役女性エンジニアによるトークセッションを開催。登壇したのは、エヌアイシィ株式会社の石井さん、株式会社エミネントの後藤田さん、株式会社divの福岡さんの3人です。エンジニアとして働く女性のリアルな声を聞かせてもらいました。

エヌアイシィ株式会社の石井さん(写真左)、株式会社エミネントの後藤田さん(写真中央)、株式会社divの福岡さん(写真右)

エヌアイシィ株式会社の石井さん(写真左)、株式会社エミネントの後藤田さん(写真中央)、株式会社divの福岡さん(写真右)

――エンジニアの仕事は「専門的な知識が必要で、難しそう」というイメージがありますが、皆さんはどうしてエンジニアになられたのですか?

div福岡さん(以下、福岡):私は昔からインターネットが好きだったこともあり、新卒からエンジニアとして入社しました。今はUnityという言語を勉強して、ゲーム開発をしています。

エヌアイシィ石井さん(以下、石井):私は8年間、カフェ店員をしていました。その後IT業界の営業として働いて、未経験でエンジニアになったんです。もともと趣味でHPを作ったり、仕事の効率化を考えることが好きだったので、エンジニアに向いてるんじゃないかなと思って技術の世界に飛び込んでみました。

エミネント後藤田さん(以下、後藤田):私は栄養士として働いた後、事務職に転職しました。でも、もっとやりがいのある仕事がしたくなり、エンジニアの友人の話を聞いていたらすごく楽しそうだったんです。それで、思い切ってエンジニアの仕事に挑戦してみました。

――石井さんと後藤田さんは、未経験からエンジニアになったんですね! 実際に働き始めてからは、いかがでしたか?

後藤田:私はPCすらほとんど使ったことがなかったので、最初は大変でしたね。当時は「無謀な挑戦だったかも……」と落ち込むこともよくありました(笑)。でも、今ではチャレンジしてよかったと思うんです。興味のある仕事で努力するのは楽しいですし、周りのサポートにも感謝しています。

石井:周りのサポート、というのは私も感じています。エンジニアって一人でもくもくと作業をこなすイメージだったんですけど、実際はチームで動くことが多いんですよ。だからいろいろな人に支えられながら、成長することができています。また私の場合、会社の研修で同じ未経験スタートの同期と肩を並べていたこともあり、皆で一緒に頑張っていけるのは大きかったですね。

エヌアイシィ株式会社の石井さん(写真左)、株式会社エミネントの後藤田さん(写真中央)、株式会社divの福岡さん(写真右)

――実際に仕事をしてみて、エンジニアの仕事にどんな面白さや、醍醐味を感じますか?

石井:自分が作ったシステムが反映されて、世の中に出ているのを見た時は嬉しいです。

後藤田:私も、自分が関わった会社のTVCMを見ると「あ、これ私が作った商品の会社だ」って嬉しくなっちゃいます。あと、作業内容が一定ではないので、飽きがこないのもメリットかな。日頃、新しいことにチャレンジできるのは楽しいですね。

福岡:私も、自分の作ったものが目に見えた時。私はゲームを作っているので、ゲーム好きな甥っ子に喜んでもらえるのも嬉しいです。自分が携わった商品が出来るって、とっても感動的なことなんですよ。

エヌアイシィ株式会社の石井さん(写真左)、株式会社エミネントの後藤田さん(写真中央)、株式会社divの福岡さん(写真右)

“手に職”で長く働ける! エンジニアは女性にこそオススメの職種

――次に、女性が働く上で気になるポイントを聞かせてください。エンジニアは残業が多そう、ワークライフバランスが保てなそう……といったイメージがある人も多そうですが、実際はどうですか?

後藤田:今は働き方改革と謳われていますし、徹夜とかはあり得ないです。私自身も残業は月に10時間あるかどうか。他の会社もそういうところが増えていると聞きますよ。

石井:私も残業はほとんどないですね。また、手に職が付く職業なので、結婚・出産を経ても続けやすい仕事でもあると思います。

福岡:ライフスタイルの変化には柔軟ですよね。私の知り合いは、38歳で未経験からエンジニアになって、今は週3日・時短勤務・自宅で作業をしています。自分らしい働き方ができるのはいいですよね。

石井:あと働くメリットとして、給与も、努力した分だけ上がっていく職業だと思っています。私はまだ社会人3年目ですが、同年次の人と比べても良い方だと思います。

――なるほど。では、自分がエンジニアに向いているかどうかって、どうすれば分かるんでしょうか?

福岡:勉強が好きだったり、情報に敏感な人は向いていると思いますよ。Web業界って変化のスピードが早いので。私の場合は、Twitterで同じ業界の方をフォローしていて、日々情報収集をしています。

後藤田:私は、協調性がポイントかなと思います。先程石井さんが言っていたように、一人でもくもくと作業するのではなく、チームで連携していく仕事ですから。

石井:細かく物事を考えるのが好きな人は良いと思います。旅行に行く時に綿密にスケジュールを立てちゃう人とか! 私も、効率化が好きだったり、結構細かい性格なので(笑)。

――PCスキルとか、理系的な思考が必要ということは?

後藤田:もし未経験からエンジニアに挑戦してみたいなら、最初の一歩は、仕事に対する興味とやる気の方が大事だと思います。スキルや知識は、後からでも努力すれば誰でも身に付けることができますから。

石井:私も、興味を持つことが一番大事だと思います。それがないと長く続けられませんから。

――ありがとうございます。最後に、女性エンジニアとして、貴社で働く魅力を教えて下さい。

石井:私は入社した時、28歳で未経験スタートだったので、自分に全く自信がなかったんです。でも、エヌアイシィは社員を評価するシステムがしっかりしているので、努力した分だけ認めてくれる。私は今、主任というリーダー的な立場をいただき、部下が6人もいます。自分のことだけではなく、部下の成長ぶりも仕事の喜びに繋がっているので、日々やりがいを感じながら働くことができる会社だと思います。

後藤田:エミネントは従業員数が少ない分、メンバーや上司と相談しながら働ける会社です。私が結婚して、仕事と家庭の両立が難しいと感じた時も、上司がサポートしてくれました。話を聞いて、一緒に考えてくれる環境はありがたいですね。

福岡:私は制作会社で働いているんですが、企画職のスタッフに「女性エンジニアからの意見が欲しい」とアイデアを求められることがよくあります。クリエーティブで刺激的な仕事ができる環境です。

90分のプログラミング体験。「初めてでも、楽しく学ぶことができた」との声多数!

TECH::CAMPの講師陣が、丁寧にレクチャー!初めてプログラミングに触れた女性たちも、楽しんで作業していました

TECH::CAMPの講師陣が、丁寧にレクチャー!初めてプログラミングに触れた女性たちも、楽しんで作業していました

現役エンジニアによるトークセッションが終わった後は、90分間のプログラミング体験を実施。TECH::CAMP講師の皆さんに御協力いただき、参加者の方には課題に取り組んでもらいました。

「難しかったらどうしよう……」と不安そうな顔をしていた参加者の方も、TECH::CAMPの講師陣からの丁寧なアドバイスを受けて、夢中で課題に取り組んでいました。

終了後には「新しいスキルを知ることができて楽しかった」「ITの知識が全くない自分でも取り組めたので、もっと学びたいと思った」など、大満足の声が寄せられていました。

交流会では、気になるポイントを直接質問!
エンジニアのこと、キャリアのことを語り合いました

また、イベント最後には、参加者同士の交流会も実施。各企業の人事担当者や、トークセッションに登壇した3人と、エンジニアの仕事について、これからのキャリアについて、転職について、情報交換をしていただきました。

TECH::CAMP

まだまだ続いていく仕事人生をより豊かなものにするために――。本イベントが、参加者の皆さんが理想の未来へむけて一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。

次回のイベント開催も企画中ですので、詳細が決まったらまたサイト上で告知します!
お楽しみに!

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取材・文・撮影/大室倫子(編集部)