27 JUL/2018

「事務職・残業なし」が本当に良いの? 町田のとある会社に見る、長く働きたい女性が見落としがちな職場選びの条件

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結婚や出産を経ても長く働くためには、職場の環境が重要だ。働き方改革も相まって、残業の有無や通勤時間を重視して仕事探しをする人は少なくないだろう。そんな視点で見たとき、メディア事業を行うコンサルティングR株式会社はうってつけの会社と言えそうだ。従業員は全員女性、残業は基本ゼロ。オフィスは町田にあり、都心や神奈川方面に住んでいる人にとって、通勤ラッシュから逃れる点も大きな魅力だ。

だが、同社の代表・梅津晃さんは「ライフスタイルだけに重点を置いていては、長く働くことは難しいのでは?」と疑問を呈する。梅津さんと同社で働く女性社員に話を聞く中で、長く働きたい女性が忘れてしまいがちな「職場選びの条件」が見えてきた。

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起業の理由は「子どもを軸に生きていきたいから」

もともと同社の成り立ちは、梅津さんの「子どもを軸に生きていきたい」という想いが起点となっている。前職のリクルートで、育休を1年取得。今でこそ男性の育休が語られるようになったが、当時はかなり珍しかったという。

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コンサルティングR株式会社 代表取締役社長 梅津晃さん

株式会社リクルートにて雑誌広告、WEB広告の営業・編集・企画に従事。2011年12月、コンサルティングR株式会社を設立。リクルートで培ったノウハウを活かしながら、インターネットメディア業、WEBマーケティング支援、セミナー・講演活動を行っている

「正直に言うと、当時は会社設立に熱い想いがあったわけではなく、自分の人生の軸が子どもに変わったから起業したという感じなんです。育休中って日々成長していく子どもとずっと一緒にいられるんですよね。それがとても幸せな経験だったし、本当に育休を取得して良かったと心から思えた。その後、子どもや家族の在り方と、仕事とのバランスを真剣に考えるようになりました。仕事自体が嫌いなわけではないのですが、職場復帰をした後に、もっと子どもと一緒に過ごしたい想いがどんどん膨らんでいって。幸い副業が軌道に乗ったので、その延長で会社をつくったという経緯です」

町田にオフィスを構えたのも、「自宅が町田だから」というのが最初のきっかけ。一時は都心に移転することも考えたが、今では町田にいた方が優位性があるという判断に至っている。

「当社はメディア事業をやっていますが、似たような会社って世の中にたくさんあるんですよ。特に新宿や渋谷には同じような会社が溢れていて、競争も激しいんです。でも町田でメディアをやっている会社は無いに等しいので、それだけで差別化になります。町田にいることで業務的に困ることもなく、全国をターゲットにしたサービスを展開できている。お取引先からも近くの都心に来ませんか、と声をかけてもらうことはありますが、今は町田にいた方がむしろいいと思って、戦略的にここに会社を構えています」

全員が定時に帰るけど、仕事がゆるいわけじゃない。
女性社員100%の会社で気付いた、ワークライフバランスの本質

同社の社員は全員女性。通勤ラッシュから免れられて、「子どもが人生の軸」という育児に理解のある社長がいて、さらに残業は原則ゼロ。仕事と家庭を両立したいと考える女性にとっては理想的な環境だが、とはいえ決して “ゆるい職場”というわけではない。

「うちは長時間労働とは無縁の環境ですが、だからといって仕事を頑張らなくていいわけではないんです。当社では30歳前後の社員が多いのですが、プライベートはもちろん、これから起きるライフイベントのことを考えても、“時間内に仕事をやりきる力”を身に付けてほしいと思っていて。だから、就業時間内に結果を出すことを重視しています。時間内にしっかり仕事をして、定時にきっちり帰る。メリハリのついた働き方をしてほしいんです」

満員電車に乗りたくない、仕事内容がしんどい、残業ばかりの日々はもうこりごり……。マイナスの理由で転職を考える人は少なくないが、それでは今後、長期的に働いていくのは難しい。

「仕事って、成果が伴うからこそ楽しいし、やりがいがある。そこを考えずに、働きやすさだけを求めてしまっているのは本末転倒だと思うんです。根底に『仕事を頑張りたい』って気持ちがなければ、いくらホワイトな環境で働いていても不満はなくならないだろうし、小さい会社だと個々のやる気みたいなものが直ぐに周りに伝わってしまう。そうなるといずれ会社にも居づらくなってしまうし、スキルだって身に付かないので周りから置いていかれちゃう。社員を見ていて思うことですが、長く働くためには、本人の仕事に対する欲は不可欠だと思います」

~Member’s Voice!~
「長く働きたいなら、事務職」は思い込みだった

次に、同社で働く女性社員2人に話を聞かせてもらった。彼女たちが考える理想的な「仕事選び」とは?

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(写真左)尾崎里沙さん(29歳・2018年4月入社)
(写真右)難波由美子さん(28歳・2018年3月入社)

――お二人は、これまではどのようなお仕事をしていたんですか?

難波さん:EC系の会社で事務をやっていました。20代前半は音楽業界にいたので、一旦仕切り直して事務職でキャリアアップをしようと思ったんです。でもなかなか思うように行かず、焦っていましたね。

尾崎さん:私は新卒で求人系の会社に入社した後、転職でリクルートに入社して、計7年営業をやっていました。全国MVPを獲得するくらい、バリバリ働いていたんです。でも結婚をしてから、仕事と家庭のバランスを取るのが難しくなってきて。それで、転職しようと決めました。

――転職を決意されてからのお話を聞かせてください。

難波さん:キャリアアップして長く働きたいなら、やっぱり事務職だろうと思って探し始めました。だけど、なぜだかどこの会社もしっくりこなくて。

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尾崎さん:私も、プライベートを大事にしながら働くなら事務職かなと。最初は事務で数社の選考を受けました。でも、今までバリバリ営業をやっていた私が、事務作業を淡々とこなせるのかなぁって……仕事に飽きてしまいそうだと思いました。

そんな時に見つけたのが、当社でした。社長もリクルート出身だし、メリハリをつけながらもやりがいを持って、新しいキャリアを積んでいけそうだなと思えた。今はマッチングメディア事業部で、クライアントからの問い合わせ対応や、さまざまな調整業務をしています。小田急線沿いに住んでいるので、通勤面が楽なのも大きかったですね。

難波さん:私も、当社と出会って事務職志望を辞めたうちの一人。今はマッチングメディア事業部でマーケティングの仕事をしています。キャリアアップを考えたら、事務職よりも可能性が広がりそうだと思えたことが入社の決め手になりました。よくよく考えたら、どうしても事務がやりたかったわけではなくて、「長く働くためには事務職」って思い込んでいただけなんですよね。

好条件に寄り掛かるだけじゃダメ。長く働くために必要なのは、自分の強み

――お二人とも今年の春に入社したばかりですが、実際に働いてみていかがですか?

尾崎さん:残業がない会社なんてあるのかな?と思っていたんですけど、本当にありましたね(笑)。あとは、職場の人間関係の良さに驚きました。正直、女性が多い職場はちょっと怖いイメージもあったんです。でも、当社では年齢や役職、正社員や契約社員、アルバイトといった雇用形態、入社時期なども全く関係なく、お互いが意見をしっかりと言えるのがすごくいいなと思っています。

難波さん:入社当初、代表から「意見があれば、ガンガン言ってこい!」って言われていますしね(笑)。社員同士でも「これできないからお願いするね」「大変そうだから私がやるよ」というのが自然に飛び交っていて、入社して間もない私にも意見を求めてくれるし、既存のルールに対する改善も言いやすい。これまでの職場では何か発言をした後、「あ、これ影で絶対悪口言われてるな……」と思うこともあったんですけど、そういうのがない。「なにか課題があれば、もっとこうしようよ」と、前向きに話ができるのがすごく嬉しいです。

――「長く働けるなら事務職」と思っていたとのことですが、今は女性が長く働くために大事なことは何だと思いますか?

尾崎さん:得意なスキルや強みを持ち続けることだと思います。ただ早く帰りたいっていうだけではなくて、限られた時間の中で、自分のアウトプットに自信を持てる状態をつくることがポイントだと思います。

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難波さん:会社の好条件に寄り掛かるだけではなくて、その環境の中で自分ができることは何か考えることが大事だと、当社に入社してから感じるようになりました。今までは「未経験だし、どうせ私には無理だろう」って、半ば諦めていたことでも、代表から「こうすれば難波はもっとやれる」と言ってもらえて、自分の伸びしろに気付けた。底上げしてもらっている感じがあります。

尾崎さん:会社の規模が小さい分、仕事の幅が広いし、自分がやらなければいけない仕事も多いんです。例えばマッチングメディア事業部では、パートナー企業にご協力いただいてWEB広告に関するセミナーを行っていますが、集客から会場準備、当日の運営まで、全ての工程に関わることができます。

また小さい会社なので別の事業のお手伝いもしたりします。当社はMachida Clipという町田の地域メディアを運営していますが、別部署であってもその人が適任と判断されれば、コンテンツの企画から携わらせてもらえる。全くの未経験であっても、です。学ぶことが多すぎて、今はまだついていくのに精一杯。でも経験を積んでいけば、きっと大きく成長できるんじゃないかなって思えています。

難波さん:私はマーケティングを担当していますが、未経験の職種だし、そもそも自分には無縁の世界だと思っていたんですよ。でもいざやってみたら、案外できる。そして楽しいんですよね。できないって思い込んでいるだけで、やればできることってたくさんあるんだと思います。そういう可能性を感じられるって幸せですよね。今まで自分のことを低く見積もっていたことに気付けたから、今後はもっと自分の価値を上げていきたいと思っています。

取材・文/天野夏海 撮影/赤松洋太